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映画『七つの会議』ネタバレあらすじ結末と感想評価|つまらない?

映画七つの会議ネタバレあらすじキャスト評価

映画『七つの会議』キャスト・監督・概要

今回の絶対おすすめ映画シリーズは『七つの会議』です。

映画『七つの会議』は公開前の予告編観て僕自身すごく楽しみにしていたので、鑑賞前にハードルがかなり上がっていた作品でした。

映画『七つの会議』ですが、もうその豪華キャストに驚かされるわけですが、さらにこれまでドラマで池井戸潤作品に出演していた役者たちも出てきたりと、まるで同窓会のような形になっています。

これが吉と出るか凶と出るかは観る人によるだろうなぁとは思いますが。

かなりの有名俳優のちょっとの出演も多いです。超贅沢です。

僕はとっても楽しく観られた映画でした。

それでは『七つの会議』の映画紹介です。

映画『七つの会議』は2019年に公開された日本映画です。

上映時間は119分。

原作は池井戸潤の小説『七つの会議』です。

監督は福澤克雄監督

キャストは

八角民夫…野村萬斎

北川誠…香川照之

原島万二…及川光博

坂戸亘彦…片岡愛之助

三沢逸郎…音尾琢真

新田雄介…藤森慎吾

浜本優衣…朝倉あき

佐野健一郎…岡田浩暉

田部…木下ほうか

淑子…吉田羊

三沢奈々子…土屋太鳳

菜倉翔平…小泉孝太郎

星野…溝端淳平

飯山高実…春風亭昇太

江木恒彦…立川談春

加茂田久司…勝村政信

村西京助…世良公則

梨田元就…鹿賀丈史

宮野和広…橋爪功

徳山郁夫…北大路欣也

調査委員…役所広司

他。

映画『七つの会議』あらすじ・ネタバレ

八角民夫(野村萬斎)は中堅メーカーの東京建電の営業一課に所属し、元々は有能でトップセールスマンとして活躍していた八角。

ある時を境に営業成績は最低のE判定を取るようになり、今に至るまで仕事にやる気を見せることはなく、「居眠り八角」として他の社員に有名になるほどのぐうたら社員です。

東京建電の営業部は営業部長の北川(香川照之)の厳しい指導の元、常に厳しいノルマを課せられ苦しんでいました。

なかでも営業二課は目標を達成することがまったくできず、何か月もノルマ未達成を続けていて、営業二課長の原島(及川光博)は会議中に嘔吐してしまうほどのプレッシャーを北川からかけられていました。

そんな営業二課に対し、常にノルマを達成し目標の数値も大幅に上回る成績を出している営業一課。営業一課長はトップセールスマンでもある坂戸(片岡愛之助)です。

この営業一課にはいねむり八角も所属しています。

会議中に北川の怒号が響き渡る中いびきをかいて眠る八角ですが、北川はなぜか居眠りをしている八角を叱責しません。

鬼の北川に居眠りを見過ごしてもらえている八角に原島は違和感を覚えます。なぜ北川が八角に甘いのか・・・原島は疑問を持ちます。

しかし北川と違い営業一課長の坂戸はそんな八角を許しません。

しかも八角は有給の希望を出したりと坂戸を刺激します。坂戸は他の大勢の社員が見ている前で八角を叱責します。これに対し八角は

『俺は深く傷ついた。この落とし前はきっちりつけてもらうぜ。パワハラで訴えてやる。』

と坂戸に言い放ちます。

この八角のセリフを聞き、営業部のメンバーたちは爆笑します。

八角のそんな訴えを会社が聞くわけないと誰もが思っていました。坂戸はトップセールスマンであり北川からも厚い信頼を得ている人間です。

万が一パワハラで訴えられたとしても、北川が守るだろうと誰もが思っていました。

しかし、なんと坂戸には異動処分が下されます。誰もが予想外の出来事に驚愕しました。

なぜ?一体何が起きているんだ?そんな疑問が渦巻く中、坂戸の後を継いで営業一課長に抜擢されたのは、営業二課長としてまるで結果を出せていなかった原島でした。

営業一課課長となった原島は営業利益を上げることができず、営業会議に出席した際に北川から激しい叱責を浴びます。

原島は北川の勢いに押されパイプ椅子に座り込みますがそのパイプ椅子がいきなり派手に破損します。

それを見た北川は叱責をやめ、また現場にいた八角はその壊れたパイプ椅子をじっと見つめて、さらに目線を北川へと移しました。北川も八角を見つめていました。

営業一課に所属する女性社員の浜本優衣(朝倉あき)はドーナツの無人販売を社内で行う事を企画し申請していました。

浜本の企画は通りドーナツ屋からドーナツを仕入れて試験期間としてドーナツの販売を開始します。

無人販売なのでドーナツを取ったらお金を箱に入れるシステムなのですが、売り上げが合わないことが多く、八角もこの無人販売を利用していたことから、普段の振る舞いなどから八角が無銭飲食をしているのではないかと疑っていました。

浜本は同じ東京建電の社員である新田雄介と交際していました。

新田は経理部の課長代理というポジションについていました。

浜本は上司に退社することを話していて、理由を寿退社ということにしていましたが、本当はこの新田との関係が終わりを迎えたことが原因でした。

新田は元々の会社の風習から営業部を目の敵にしていて、何か突っ込めるところはないかと粗を探していました。

ある時八角が『ねじ六』という下請け会社との飲食代に10万円以上を使ったという領収書を発見した新田は、八角が何か裏でこっそりと動いているのではないかと疑いを持ちます。

『ねじ六』という会社はネジを製作している会社で元々東京建電と取引をしていましたが、坂戸はもっとコストが抑えられるトーメイテック社にネジの製作依頼を変えていました。

しかし坂戸が左遷となり八角が再び担当になると、八角は再び『ねじ六』との契約を再開したのです。

しかしコストは確実にトーメイテック社よりねじ六の方が高いため、結果的に年間1000万円以上コストが上がる結果になっていました。

この事実を調べ上げた新田は自分の上司である加茂田久司(勝村政信)にこのことを報告。

報告を受けた加茂田は経理部長である飯山高実(春風亭昇太)に報告しました。

役員会の場で飯山はしてやったりの顔で八角の行った不可解な契約変更を訴えます。

しかしこれに北川は過剰に反応し、飯山は北川により論破され、社長である宮野和広(橋爪功)も八角の行動に関して特に処分などはなく、飯山は恥をかいただけの格好になります。

加茂田と新田に対して怒りを露にする飯山。新田は東北の営業所に飛ばされることになりました。

浜本はドーナツ泥棒を追っていましたが、犯人はこの新田であることもわかりました。

坂戸の左遷や新田の異動の件で何か社内の闇を感じた原島と浜本は自分たちだけで調査を開始します。

そこでカスタマー室に在籍している佐野健一郎(岡田浩暉)という男が元は営業一課にいたものの北川にカスタマー室に移動させられていたことを知ります。

佐野は北川に大きな恨みを抱いている可能性が高く、また佐野はクレームの特に多い椅子について調べを進めていました。

原島と浜本はこの佐野に事情を聴いて協力してもらおうと動きますが、なんとこの佐野も謎の事情で小倉の営業所へと飛ばされてしまいました。

原島と浜本は八角が何かしら関わっているのではないかと思い、八角のことを調べました。

するとグータラ社員として会社のお荷物のように扱われている八角が元は北川と同期で、さらに営業成績の優秀な営業マンであったことがわかります。

八角を尾行した原島と浜本でしたが、八角は女性に何かを渡すと帰宅し、しかも帰宅したアパートはオンボロアパートで、これと言って疑わしい行動は何もありませんでした。

ねじ六と何か癒着があるのではと睨んでいた原島と浜本は拍子抜けしました。

しかし原島は八角がネジの契約をねじ六に戻したことがどうしても引っ掛かり、そこで自分が座った時に壊れたパイプ椅子のことを思い出します。

あの時の八角と北川のリアクションがおかしかったことに原島は疑問を感じます。原島はパイプ椅子を調べます。

壊れたパイプ椅子に使われていたネジはトーメイテック社が製作したネジでした。

原島はトーメイテック社のネジが怪しいと思い、ネジの強度調査を行います。

すると表記されている強度よりもはるかに少ない数値でネジはあっけなく破損してしまいました。

明らかな強度偽装でした。するとその現場に八角がやってきました。

八角はこのネジの内情をすべて知っていて、リコールをかけるために動いていました。

社長の宮野と北川と3人でこの件について動いていて、コスト削減で利益をなんとか出そうとトーメイテック社に製造を依頼し偽装した坂戸に責任を取らせるために異動をさせますが、表沙汰にしないためにパワハラという名目で異動させたこと、さらにねじ六に契約を戻したことに難色を示してきた新田が異動になったのもこのためでした。

そしてあまりにクレームが多いことから疑念を持っていた佐野が異動となったのもこのためでした。

八角の望みはこの件を世間に公表しリコールをしっかりと行う事でした。そのためにどういう経緯でこの件が起きたかを社内で調査し、さらにその後の対策を考えていたということでした。

すべてが明らかになり、八角は社長の宮野に世間に発表しリコールを行う事を進言します。

八角はそのように動くという約束を社長の宮野としていたのです。しかし土壇場になり宮野は世間に公表などしないと八角に告げます。

宮野は最初からそのつもりで発覚を騙していたのでした。自分の保身と損害を最小限にするために、公表せずに陰で改修を行う事を伝えました。

利用者の被害を心配する八角はこの方針に噛みつきますが、宮野が考えを変えることはありませんでした。

東京建電の親会社にはゼノックスという会社があり、その親会社から出向できている東京建電副社長の村西京助(世良公則)の元に一通の手紙が届きます。

内容は今回のネジの強度偽装によるリコール隠しに関してでした。

村西はこの一件はまったく知らなかったのでまさに寝耳に水でした。村西は激怒し宮野たちに対して本社に報告させてもらうと告げました。

これにより東京建電の親会社であるゼノックスの代表取締役の徳山郁夫(北大路欣也)の出席する会議で今回のリコール隠しについて説明をすることとなります。

徳山はせの絶対的な権力から御前様と呼ばれており、徳山が出席する会議は御前会議と呼ばれていました。

八角もこの会議に出席することになり、事態をより明確に説明するために八角は左遷されていた坂戸を呼び出して出席させました。

八角はこの会議で東京建電の隠ぺい体質を訴え、その始まりは20年前に遡り、根源は現ゼノックス常務取締役の梨田元就(鹿賀丈史)にあると話しました。

20年前、梨田は東京建電の営業部長に就任していました。

北川と八角は営業部員としてこの梨田の元で働いていて、すでに型落ちしている製品を売る指令を出され、その命令を果たすために強引な営業を行っていた北川と八角でしたが、八角が強引に売りつけたお客がそのせいで不幸な目に遭ってしまいました。

さらに梨田は数値の改ざんを行う事を指示し、八角はこれに対して難色を示しますが、北川はこの指示に従いました。

これにより北川は出世街道に乗り、八角は会社に対する信頼を失くしモチベーションも下がり、現在のようなグータラ社員になっていったのでした。

八角は自分のせいで不幸になり命を落としてしまった人のお墓参りに行っていて、そのために後ろ指を指されながらも有給休暇をとっていたのでした。

そして原島が見た女性に何かを渡していたというのは元妻に対して支払う養育費でした。

八角はずっと罪の意識に悩まされて生きていました。

こういった会社の体質が坂戸が行っていた強度偽装してでもコストを下げるというトーメイテック社との契約に繋がっていました。

しかもこのトーメイテック社との契約は坂戸が独断で行っていたものではなく、社長の宮野が手を回しすべてお膳立てをした上で坂戸に契約をさせていたことも発覚しました。

話をすべて聞いた徳山は表情を変えずにこの件は自分が預かると言葉を発します。

八角は徳山に対し公表はいつするのかと問います。

すると徳山は八角に対し「公表するとは言っていない」と答えました。徳山は事実を公表するつもりはありませんでした。

結果的に、今回の件の証拠となるものはすべてゼノックスが持ち去って行きました。

ガランとしたオフィスで八角と北川はドーナツを食べながら話をしていました。

同期の二人はこれまでのことと会社について話していました。

そして北川は自身が持っていた唯一の証拠であるトーメイテック社のネジを八角に手渡しました。

八角はネジの強度偽装をメディアに報告しました。

これにより数値の改ざんが公になり、そのネジを使用していた椅子を装備していた交通機関は運航をストップするなど、事態は非常に大きなものになりました。

これにより東京建電の社長の宮野は辞職、社長には村西が就任しました。

そしてゼノックス常務取締役の梨田も辞職に追い込まれました。

東京建電は会社としても機能がなくなり残務処理だけが残される形となりました。浜本はドーナツ屋さんに転職しました。

北川は実家に帰りバラ農園で働き始めました。

原島と八角の選択した道は…?

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映画『七つの会議』感想・評価

僕は原作を読んでいないので、ストーリーかなり楽しめました。そして伏線も張られていて後で『あ~!!』と感動することもできました。

原作を読んでいない人は、そのままストーリーの情報を入れずに映画を観ることをお勧めします。僕は前情報なしで観て本当に面白かったので。

しかし上映時間が119分というのが僕としてはちょっと不安で、もうちょっと長くても全然観れる映画だと思うし、もっと長ければもっといい感じに描けた部分もあるのではと思いました。後半がかなり駆け足に感じたので。

そしてキャストの皆さんですが、もう豪華で本当に言うことなしでお腹いっぱいといった感じだったのですが、このワンシーンのためにこの人が!?って俳優が多数います(笑)

そして過去に池井戸潤作品に出演していたメンバーが同窓会のように出てくるので、すべて観てるよって人はかなり楽しめるのではないでしょうか?半沢直樹の小木曾も出てきますからね(笑)

ただもちろんキャラクター・役柄は今までと違いますので、そこを引っ張ってしまうと見づらくなってしまうのでは?とも思います。

ホントに半沢直樹のキャストがめっちゃ出てくるんですよ(笑)いい効果もあるけど悪い効果もあるかなぁって思います。

メインの野村萬斎さんはもちろん素晴らしく、見応えあるし萬斎さんにしかできない芝居をしっかり見せてくれているといった感じです。

僕は野村萬斎さん好きなので大満足でしたが、萬斎さんの芝居が苦手に思う人もいるだろうなぁとも思います。姿勢がいい!(笑)

香川照之さんも思わず笑っちゃうシーンもあるのですが、後半はどんなに顔がすごいことになろうと全然笑えませんでした。

それぐらい魅入ってしまいましたし、ストーリーも良かったんです。ただ笑わせてくれるところは大いに僕は笑いました(笑)

そしてやっぱり役所広司さん最高です!!!!本当に上手いと思うし、なぜか役所広司さんみると落ち着くのです。

絶対観て損はない映画です!ぜひ。

映画『七つの会議』

正義を、語れ。

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