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映画『ロープ』ネタバレあらすじ感想

映画ロープネタバレあらすじキャスト評価

映画『ロープ』作品情報

今回の絶対おすすめ映画は『ロープ』です。

映画『ロープ』は、アパートの一室というワンシチュエーションで繰り広げられるヒッチコックのサスペンス映画です。

アパートの1室に隠された遺体を見つけ出されるかのスリリングな展開と、人間の傲慢さや弱さを描いた映画になっています。

1924年に実際に起きた少年の誘拐事件「レオポルドとローブ事件」が元に舞台劇が作られ、映画化された作品。

それでは『ロープ』の映画紹介です。

映画『ロープ』は1948年に製作され、1962年に日本公開されたアメリカ映画。

上映時間は80分。

監督はアルフレッド・ヒッチコック監督

『裏窓』『鳥』『知りすぎていた男』などを監督している偉大な映画監督です。

キャストは

ルパート・カデル…ジェームズ・スチュワート

ブランドン・ショー…ジョン・ドール

フィリップ・モーガン…ファーリー・グレンジャー

ジャネット・ウォーカー…ジョアン・チャンドラー

ヘンリー・ウィルソン…セドリック・ハードウィック

アニータ・アトウォーター…コンスタンス・コリアー

ミセス・ウィルソン…イディス・エヴァンソン

デイヴィッド・ケントレイ…ディック・ホーガン

ケネス…ダグラス・ディック

ほか。

映画『ロープ』ネタバレ・あらすじ

アパートの1室。

大学時代の友人であるブランドンショー(ジョンドール)、フィリップモーガン(ファーリーグレンジャー)は、同じく大学時代の友人であるデイヴィッドケントレイ(ディックホーガン)をロープで絞殺します。

2人はデイヴィッドの遺体をアパートの部屋にあるチェストの中に隠しました。

ブランドンは自信家の性格でこの犯行がバレることはないと確信していて、余裕の態度でいましたが、気弱なフィリップはすぐに自分が犯したことを後悔していました。

そもそもデイヴィッドを殺害した動機は、自分たちが優秀な人間であることを示すだけのためでした。

その日はアパートでパーティーが開かれることになっていて、招待された客たちが続々とアパートの1室にやってきます。

ブランドンとフィリップは、デイヴィッドの遺体が入っているチェストの上に食事を並べてパーティーを行うつもりでした。

パーティーにはデイヴィッドの父親と、妻が病欠のため姉が出席し、デイヴィッドと婚約しているというジャネットウォーカー(ジョアンチャンドラー)、大学時代の寮の責任者であったルパートカデエル(ジェームズスチュワート)らが招かれていて、デイヴィッドが殺められたことはもちろん知らない状態で部屋に集まってきます。

部屋には家政婦のミセスウィルソン(イディスエヴァンソン)もいて、パーティーのための準備を行っていました。

ルパートは非常に頭のキレる男性で、フィリップはルパートを招いたことをブランドンに怒ります。

フィリップは自分たちの犯行が誰かにバレることを危惧していて、ルパートにバレるのではないかと恐怖を覚えたのでした。

しかしブランドンはバレるはずがないと相変わらず余裕なままでフィリップをなだめました。

デイヴィッドがなかなか現れないため、デイヴィッドの父親が家に連絡をすると言い出します。

妻のいる自宅にデイヴィッドから連絡が入っているはずと思っての行動でした。

ルパートが殺人に関しての話をしていたため、フィリップは激しく動揺します。

ブランドンも殺人に関しての話題で熱くなり、デイヴィッドの父親は「そういうジョークは好きになれない」と怒ります。

ブランドンが熱くなって話しているのを見たルパートは、ブランドンのいつもと違う微妙な様子を感じ取っていました。

ジャネットは男遍歴の激しい女性で、アパートに来ている男性たちと関係をもっていた過去があり、さらに復縁の話まで出ていることを知り、ジャネットも気分を害します。

パーティーの内容を聞くと、ブランドンは初版本を見せるためのパーティーと答えていました。

デイヴィッドの父親の気分を直すために、初版本を見に別室に行くデイヴィッドの父親たち。

本をまとめてロープでしばって運んできた様子を見て、フィリップは気が遠くなります。

本を縛っているロープはブランドンとフィリップがデイヴィッドを絞殺するためにつかったロープでした。

フィリップは悪趣味すぎると言ってブランドンに怒ります。

ブランドンは相変わらず意にも介さず余裕な様子でした。

パーティーはお開きとなり、それぞれが帰宅の準備を始めます。

ミセスウィルソンがルパートに預かっていた帽子を渡しますが、その帽子はルパートのものではなく、ミセスウィルソンは照れ笑いをしています。

しかしルパートはその帽子にデイヴィッドのイニシャルが書かれているのを見逃しませんでした。

デイヴィッドはこのアパートに来て帽子を預け、そのままこのアパートの中にいるとルパートは考え、デイヴィッドがすでに命を落としているのではないかと考えました。

招待客がすべて帰り、ブランドンとフィリップは話しはじめます。

フィリップはプレッシャーでおかしくなりそうになっていました。

ブランドンが「うまくいったじゃないか」となだめますが、フィリップは勘の鋭いルパートが気づいたのではないかと激しく動揺していました。

家政婦のミセスウィルソンも帰宅することになり、ブランドンは自分たちは今夜出かけてしまうからと鍵を渡して翌日の掃除を頼み、駐車場係に電話して車をまわすように頼みました。

デイヴィッドの遺体を運び出そうという段階でした。

しかし突然電話がかかってきます。

ルパートがシガレットケースを忘れたので、取りに行きたいと連絡をしてきたのでした。

フィリップは動揺して正気を保つのに精一杯でした。

ブランドンは断れば逆に怪しまれるので、ルパートに取りに来て大丈夫と告げます。

ブランドンは電話を切るとフィリップに激しい口調で落ち着くように話します。

「お前のせいで捕まるのはごめんだ!」とブランドンは動揺しているフィリップに怒りました。

ルパートがやってきました。

ブランドンは酒をすすめ、ルパートは頂くことにします。

ルパートは本当はシガレットケースを忘れていなくて、胸ポケットからシガレットケースを出すと、ブランドンとフィリップに見えないようにこっそり部屋の中に置きました。

そして時間が経ち、シガレットケースを見つけた芝居をしました。

ルパートは明らかにフィリップの様子がおかしいことで、デイヴィッドが殺害された疑いをさらに強めていきます。

ブランドンは万が一に備えてポケットに拳銃を忍ばせて、右手でポケットの拳銃を握りしめていましたが、これをルパートに見破られてしまいます。

フィリップはもう隠せないと観念し、自分の犯した罪を白状しだします。

ブランドンはフィリップが飲み過ぎて酔っぱらっていると釈明していました。

ルパートは2人と会話を続け、デイヴィッドがこの部屋で殺害されて遺体がまだ残されていることを確信し、チェストを開けます。

デイヴィッドの遺体を発見したルパートは大きなショックを受けます。

心のどこかでルパートは自分の推理が当たっていないことを願っていたのでした。

ブランドンは開き直り、優秀な人間は劣っている人間を亡き者にしてもいいという持論を展開します。

これを聞いたルパートは怒り、いったい誰が、君が優秀でデイヴィッドが劣っていると決めたのか、そもそもそんな考え方は屈折した君の中にある闇が作り出したものだと言葉をつづけ、窓を開けて拳銃を何発も撃ちました。

発砲騒ぎで辺りは騒がしくなり、警察のサイレンも聞こえて行きました。

フィリップはピアノの前で呆然とし、ブランドンは静かに酒を飲んでいました。

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映画『ロープ』感想・評価

映画『ロープ』、恥ずかしながら初めて鑑賞しました。

もちろん映画の存在も知っていましたし、興味はあったのですが、これまでなぜか観ていなかった映画でした。

ヒッチコックのこれまで観てきた映画ははやり面白いという印象しか持っていないのですが、『ロープ』も楽しませて頂きました。

犯人は誰だ、というテーマではなく、遺体が置いてあることがバレるのか?ということになるのですが、それだけではなく、遺体の父親たちがいる中で行われるパーティーや、推理をして犯行を暴くジェームズスチュワート演じるルパートが刑事ではなく大学の寮の人間というのも個人的には興味深い点でした。

窓から見える建物の窓に映るシルエットでヒッチコックが出演しているということでしたが、僕は発見できなかったです。残念…。

犯罪を犯したブランドンとフィリップの2人の性格の対比も楽しめる映画でした。

おすすめ映画です。ぜひ。

感想はコメント欄にお気軽にどうぞ。

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