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映画『モンスターズクラブ』ネタバレあらすじ感想

映画モンスターズクラブネタバレあらすじキャスト評価

映画『モンスターズクラブ』作品情報

今回のおすすめ映画は『モンスターズクラブ』です。

『モンスターズクラブ』は『青い春』をはじめ心に響く映画を撮ってきた豊田利晃監督が瑛太を主演に迎え、窪塚洋介なども出演している映画です。

瑛太はこの『モンスターズクラブ』への出演を自ら熱望したそうです。

18年間アメリカの主要企業に爆弾を送り続けた爆弾魔ユナボマーことセオドアカジンスキーに着想を得て、日本の雪山に籠り爆弾を作り続けていた男を描いた映画です。

それでは『モンスターズクラブ』の映画紹介です。

映画『モンスターズクラブ』は2012年に公開された日本映画です。

上映時間は72分。

監督は豊田利晃監督

『青い春』『ナインソウルズ』『アイムフラッシュ!』などを監督しています。

キャストは

垣内良一…瑛太

垣内ユキ…窪塚洋介

垣内ケンタ…KenKen

垣内ミカナ…草刈麻有

P…ピュ~ぴる

垣内ユリエ…松田美由紀

垣内セイジロウ…國村隼

映画『モンスターズクラブ』ネタバレ・あらすじ

人気のない雪が降り積もる山奥で垣内良一(瑛太)は一人で暮らしていました。

自給自足の生活をしながら誰とも会わず、良一は爆弾を作っては鈴木一郎と名前を書いた宅急便を企業に送りつけていました。

爆弾に関する記事は新聞でも取り上げられていて、良一も服装などの特徴だけでしたが記事に危険人物として取り上げられていました。

良一はいつ逮捕されてもおかしくない状況でしたが、使命を果たすかのように良一は爆弾を作り続けていました。

良一は現代の社会に疑問と怒りを感じていました。

システムに捉われ自分の意思で動いていると思っている人間たちは実はシステムによって操られている。

何かに夢中になっても、仕事に打ち込んで出世をしていったとしても所詮は誰もが誰かに操られていると、システムというものに捉われることを激しく拒絶していました。

山に出て食料のために猟銃で仕留めた鹿を持ち帰り料理をしていた良一の前に、突然特異な見た目の人間が目の前に現れます。

良一は驚き怯えながら近くにあった刃物を向け出て行くように言いますが、特異な格好をした白塗りの人間は動じずに良一の料理した鹿の肉を勝手に食べ始めました。

現実のものなのか幻想なのか良一には判別できませんでした。

良一の前にはさらに弟のケンタ(KenKen)が現れます。ケンタはバイク事故で命を落としてすでに他界しています。ケンタはなぜ兄の垣内ユキ(窪塚洋介)は頭を撃ったんだろうと良一に問いかけます。

長男のユキは自分で自ら命を絶っていました。

垣内家は父親の垣内セイジロウ(國村隼)、垣内ユキエ(松田美由紀)、長男のユキと弟のケンタがすでに他界していました。生き残っているのは良一と妹の垣内ミカナ(草刈麻有)のみでした。

妹のミカナは良一の来るなと言う忠告を聞かずに良一の住んでいる小屋を訪れます。

ミカナは進路に悩んでいて進学か働くかを悩んでいました。良一はそんなミカナに労働は奴隷だと告げます。ミカナは良一の小屋を去っていきました。

良一の前に再び白塗りの特異な人間が現れました。

白塗りの男は良一に「自分の考えを詩にして世の中をひれ伏せさせろ」と告げます。

良一は内閣総理大臣宛てに自分の思いを詩に書き、手紙に「我々の詩を新聞に掲載しなければ産業社会を破壊し続ける」と書きました。

そして自らを『MC(モンスターズクラブ)』と記しました。

ケンタが再び現れユキを連れてきたと言います。

今度は良一の前に長男のユキが現れます。ユキは良一のやっていることが無意味であることを話します。

いくら爆弾を送ろうと上にいる人間には影響を与えられない、下の人間が被害に遭うだけ、重力は下に向かっているんだと話します。

本当の自由を手に入れるためには消えるしかない、そしてそれが一番美しいことだと続けました。良一はこのユキの考えを受け入れませんでした。

ユキは良一に対して見せたい光景があると言い、良一に家族が屋外でみんなで食事をしている光景を見せます。雪原で良一が呆然としていると猟銃を持ったユキが現れます。

ユキは良一に「だめだ。お前はまだ世界を愛している。」と言い、猟銃を口に咥え躊躇することなく引き金を引き絶命しました。

良一は小屋に帰りクリームで顔を白く塗りたくりました。ユキのようになった自分の顔を見て良一は一人でむせび泣いていました。

ユキは内閣総理大臣に送る予定だった手紙をくしゃくしゃにしました。

良一は昔にユキからもらった宮沢賢治の詩集の『告別』の一遍を破り、作った爆弾と共にリュックに詰め込みました。

小屋を出ると小屋の前には刑事たちが良一を事情聴取するために来ていました。刑事たちに対して罵声を浴びせその場から逃げる良一。

山中に逃げ刑事たちを撒いた良一は電車に乗り都心へと向かいました。

良一は公衆電話から妹のミカナに電話をしました。良一はミカナにユキやケンタが現れたら優しくしてあげるように言い、しかし絶対についていってはいけないと話します。

警察が良一の小屋にやってきたのはミカナが通報したからでした。ミカナは様子のおかしい良一に動揺しますが、良一はミカナにお前はここにいろと話し、ミカナはその言葉に頷きました。

ミカナは良一が今どこにいるかを訪ねますが、良一は答えずに電話を切りました。

良一は雑踏の中を一人歩いています。

顔を白く塗った良一ですが通行人は特に気に掛けた様子もありません。

良一は歩きながら人混みの中で懸命に叫び続けています。

良一の読み上げる『告別』が聞こえてきています。

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映画『モンスターズクラブ』感想・評価

映画『モンスターズクラブ』ですが、これは特に10代の時とか多感な時期にもしも鑑賞していたらかなり影響を受けていたと思います。

もちろん今観てもかなり心に響くものがあって、豊田利晃監督らしさも全開に出ている映画で鑑賞後も心が引きずられる感覚を味わうことができる映画です。

社会に対して感じる矛盾や不満を諦める前にこの映画を鑑賞すると特に感じるものが多い映画だと思います。

僕なんて今もそうですがかなり影響を受けやすい性格なので、特に思春期にこの映画を観ていたらさすがに爆弾は作りませんが山に籠りたいなというら欲求には駆られていたのではないかと思います。

主演の瑛太さんがこの『モンスターズクラブ』への出演を熱望したという話ですが、なんだかとてもわかる気がします。

良一のような役柄を演じることは役者冥利に尽きるのではないかと強く思います。

そして熱望しただけの演技をしっかりと魅せてくれていて、纏っている雰囲気から滲み出る良一の孤独ややり切れなさを見ていると心が締め付けられます。

長男のユキを演じた窪塚洋介さんです。ハマり役というかユキという役柄を自分に引き寄せているというか、本当に魅力的です。

そして外見と内面の両方で美しさを感じます。これは僕だけではないと思うのですが、窪塚洋介さんって哲学的なセリフがすごい似合うんですよね。

この『モンスターズクラブ』の瑛太さんにも言える事なのですが、詩的なセリフや哲学的なセリフって説得力を持たせるのが非常に難しいのです。

浅く聞こえたり文字を音にしているだけだと観ている人達が興醒めしてしまいます。

しかし映画『モンスターズクラブ』では瑛太さんも窪塚洋介さんも見事にこの困難な作業をこなしていて、しかもその姿があまりに自然体で、「やっぱりすごいなぁ」と何度も感嘆してしまいました。

そして決して出番が多くない中での松田美由紀さんと國村隼さんの出演があまりに豪華です。

松田美由紀さんは息子の松田龍平さんが豊田利晃監督の作品に何本も出演されているので、こういうのってどんな感覚なのだろうって思ってしまいます。なかなかある事ではないですよね。

『モンスターズクラブ』は豊田利晃監督らしさがしっかりと感じられる、瑛太さんが出演を熱望し命を削っているかのような演技を披露し、窪塚洋介さんの稀有な存在感をこれでもかと感じられる、切なく儚いストーリーとなっています。

おすすめ映画です。ぜひ。

映画『モンスターズクラブ』

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