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映画『誘拐』ネタバレあらすじ感想

映画誘拐ネタバレあらすじキャスト評価

映画『誘拐』作品情報

今回の絶対おすすめ映画は『誘拐』です。

映画『誘拐』ははっきり言ってめちゃくちゃ面白くてよくできている映画なのですが、なぜか語り継がれていなくてあまり知られていない映画です。

公開当時はそれなりに話題になっていた映画のはずですし、ヒットもしていたはずなのですが、レンタルビデオ屋や動画配信サービスでもなかなか見掛けないので、映画『誘拐』を知らない人も多いのではないかと思います。

これは非常に残念な状況だと思っています。

それぐらい映画『誘拐』は最高に面白いのです。

永瀬正敏さんと渡哲也さんの重厚な演技が見応えと大きな感動を与えてくれます。

それでは映画『誘拐』の映画紹介です。

映画『誘拐』は1997年に公開された日本映画です。

上映時間は109分。

監督は大河原孝夫監督。『ゴジラシリーズ』を監督しています。

キャストは

津波浩…渡哲也

藤一郎…永瀬正敏

米崎マヨ…酒井美紀

跡宮壮一郎…石濱朗

安藤刑事…磯部勉

佐々木刑事…岡野進一郎

中本刑事…西川忠志

門田刑事…木村栄

山根伸一…山本清

神崎守…西沢利明

原田堅吾…上田耕一

クラブハウス支配人…近藤芳正

藤の少年時代…伊藤淳史

コメンテーター…白井晃

橘警視…柄本明

ほか。

映画『誘拐』ネタバレ・あらすじ

ある日曜日、大企業である東昭物産常務の跡宮壮一郎(石濱朗)が車での移動中に何者かによって誘拐される事件が起こります。

誘拐グループは跡宮と共に専属運転手であった狭間も一緒に連れ去ったものと思われています。

犯人グループは身代金として3億円を要求してきました。

ロス市警で警察官として活躍していた藤一郎(永瀬正敏)が日本に呼び戻されます。

藤はFBIでプロファイリングの研修を受けていたほどのエリートですが、思ったことをすぐに口に出してしまう性格で、また感情的になってしまう一面も持っています。

日本に戻ってきた藤の面倒をベテラン刑事の津波浩(渡哲也)が見ることになります。

早速津波の住んでいるマンションを訪れた藤を出迎えたのは米崎マヨ(酒井美紀)という女の子でした。

マヨは過去に非行に走っていま氏が津波によって更生し、身寄りのないマヨはそのまま津波の家で暮らすようになっていました。

津波は昨晩お酒を飲みすぎてしまったと待っている藤に謝罪、津波はワイシャツの袖のボタンが外れていることに気が付きました。(このボタンが後に重要になります)

藤の運転する車で捜査本部を構えている東昭物産に向かいます。捜査本部では軽視の橘(柄本明)らが犯人からの連絡を待ち構えていました。

犯人からの電話が入り3億円の身代金の受け渡し方法を伝えてきました。

犯人は身代金の運び役に神崎守(西沢利明)という男を指名してきました。神崎は跡宮と同じ東昭グループである東昭開発監査役を務めている男でした。

神崎はこの任務を嫌がり身代わりを立てることはできないのかと言います。

しかし犯人はそんな考えを見透かしているかのように、神崎が3億円を運んでいる様子を日本の全テレビ局に生放送をさせるように要求してきました。

跡宮の命がかっているため、警察はこの要求を飲むしかありませんでした。

3億円の入ったアタッシュケースを持って神崎は犯人の指示通りに走ります。

目的地に着くたびに犯人は次の場所を指定し、時間制限も設けて神崎をこれでもかと走らせます。

神崎の周りには生放送しているテレビ局とマスコミ、やじ馬などでごった返していました。神崎の体力は限界に達していました。

しかし犯人の要求は止まりません。走らされ続けた神崎は心臓発作を起こし心臓を抑えて倒れ込みました。

倒れた神崎に津波と藤が走り寄り救急車を呼びました。犯人はゲームオーバーとだけ告げ電話を切りました。

犯人から再び連絡が入ります。犯人グループが新たに指名した運び屋は東昭銀行専務の山根伸一(山本清)でした。

山根はこの役目を断固拒否しますが、犯人グループはマスコミにこの情報を流していて、押し寄せる取材陣を前に山根は拒絶できなくなります。

同じようにアタッシュケース3つを持って運び役として走り出した山根でしたが、延々と走らされ神崎と同じように力尽きて倒れてしまいます。

津波は藤に対して「これは身代金目当ての誘拐じゃない。公開殺人だ」と言葉を残し、山根の元へ走り寄りアタッシュケースを持って走りはじめました。

カメラに向かって犯人に向かって俺が運んでやると宣言し走り出す津波。捜査本部の橘警視はこの様子をテレビ中継で見ていて唖然としていました。

津波はアタッシュケースを持って走り続けます。喫茶店に入り犯人が鳴らす公衆電話に出て、さらに次の目的地を告げられる津波。走り続ける津波でしたが、体力に限界がやってきます。

力尽きた津波を見て藤が決断します。藤は津波からアタッシュケースを奪い次の犯人が指定した目的地へと走り始めました。

しかし指定してきている時間には間に合いそうもありませんでした。藤は近道をしようと裏路地に入りそこに停めてあった自転車に乗り叫びながら自転車を必死に漕ぎなんとか次の目的地へと到着しました。

藤はその目的地で鳴り響く携帯電話を発見し犯人と会話します。警察の備品をすべて捨てさせられた藤は車で首都高速に乗る様に指示されます。

首都高速の非常駐車帯に車を停めるように指示されます。そしてそこに3億円を置いて走り出すように指示され、藤は言われたとおりにしました。

藤は犯人からの電話が途切れるとすぐに捜査本部に連絡。捜査員たちは藤の置いた身代金を様々な場所から見張りました。

しかしいつまでたっても身代金を犯人グループは取りに来ません。捜査員たちが身代金を確認しに向かいました。

藤が身代金の入ったバッグを開けて確認すると、中身は紙きれでいつのまにかバッグはすり替えられ、3億円は奪われていました…。

事件は迷宮入りします。しかし藤と津波をはじめとした捜査員は小さな手掛かりからなんとか糸口を見つけようとします。

誘拐された跡宮と運び役として犯人グループが指名した2人の共通点も徹底的に調べて行きます。その結果ある事実に辿り着きます。

跡宮と神崎、山根の3人は下加佐村で起きた産業廃棄物処理の裁判の当時の関連会社の責任者でした。

下加佐村ではこの産業廃棄物処理により多くの被害が出ていましたが裁判の場に東昭グループは出てくることもなく真実は闇へと葬られていました。

またこの裁判を担当していた弁護士の折田が誘拐前夜に跡宮と会っていたこともクラブハウスオーナー(近藤芳正)の証言により発覚します。

津波は胃がんを患っていて吐血をしながらも捜査を続けていましたが、症状が悪化し入院を余儀なくされます。藤は真実を暴こうと必死に捜査を続けます。

津波は暗黙のヒントを藤に与えていました。

藤はついに衝撃的な事実に辿り着きます。

津波はこの下加佐村に駐在していた経歴がありました。

津波の衝撃の過去が明かされます…。

結末は本編でご覧ください。

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映画『誘拐』感想・評価

映画『誘拐』は大規模な撮影を行ったことでも有名で大勢のエキストラはもちろん、何もわからない通行人まで撮影に参加しているという画期的な方法で撮影が行われています。

現在ではできなそうな気がしないでもないですが…。

そのような撮影を行っていることもあり、身代金を運んでいるシーンの臨場感は半端じゃありません。

そしてキャストも皆さん芸達者な俳優陣ばかりで本当に見応えがあります。

映画のテイストに合った芝居を全員がしていてあまりに自然に映画に見入ってしまいます。

クライマックスの渡哲也さんと永瀬正敏さんの2人のシーンは思わず感極まってしまいます。

永瀬正敏さんが決して大げさではないあまりに自然な泣きの演技を魅せてくれれば、それを受ける渡哲也さんの静の演技も本当に上質で怖いほどの説得力を魅せてくれています。

あまりに贅沢なシーンで一見の価値が間違いなくあります。

心から、もっと多くの人に知って頂きたい映画です。

ストーリーもかなり練られていて楽しむことができる映画です。

おすすめ映画です。ぜひ。

映画『誘拐』

日本中が、目撃する。

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