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映画『泥棒役者』ネタバレあらすじ感想

映画泥棒役者ネタバレあらすじキャスト評価

映画『泥棒役者』作品情報

今回の絶対おすすめ映画は『泥棒役者』です。

映画『泥棒役者』は西田征史が作・演出を手掛けた舞台作品を映画化した作品です。

主演を関ジャニ∞の丸山隆平が務め、市村正親、石橋杏奈、ユースケサンタマリア、宮川大輔、高畑充希、片桐仁など豪華キャストが顔を揃えています。

思わず声を出して笑ってしまうシーンが多数ありながら心あたたまる感動作でもあります。

それでは『泥棒役者』の映画紹介です。

映画『泥棒役者』は2017年に公開された日本映画。

上映時間は117分。

原作は西田征史による『泥棒役者』です。

監督は西田征史監督

キャストは

大貫はじめ…丸山隆平(関ジャニ∞)

前園俊太郎…市村正親

奥江里子…石橋杏奈

畠山則男…宮川大輔

高梨仁…片桐仁

藤岡美沙…高畑充希

米村真由美…峯村リエ

轟良介…ユースケ・サンタマリア

ほか。

映画『泥棒役者』ネタバレ・あらすじ

工場で溶接工として働いている大貫はじめ(丸山隆平)は現在は真面目に働いていますが、金庫破りをして盗みを働いていた過去がありました。

少年院にも入っていたこともありましたが、現在はそんな自分を拾ってくれた工場長の恩に報いるためにも一生懸命に働いています。

はじめには藤岡美沙(高畑充希)という恋人がいました。

交際は順調で交際スタートして半年が経過し、現在は同棲していました。

仕事に一生懸命なはじめしか知らない美沙にはじめは自分の過去を言い出せずにいました。

美沙の誕生日が近づいていましたが、はじめは何をプレゼントしていいかわからずプレゼントを用意できずにいました。

美沙の誕生日当日に待ち合わせをして美沙のプレゼントを一緒に探すという計画を立てます。

美沙の誕生日がやってきました。

美沙との待ち合わせに向かったはじめは後ろから肩を叩かれます。振り向くと肩を叩いてきたのは昔の悪友の畠山則男(宮川大輔)でした。

畠山は現在も悪事に手を染めていて、出所したばかりでお金がないので盗みに入るので金庫破りをしてほしいとはじめに頼んできます。

はじめはもうそういったことは一切していないので断りますが、畠山ははじめのことを調べ上げていて同棲している美沙の存在を知っていました。

畠山は昔のはじめの行いを美沙にバラすと脅してきます。

はじめは焦り自分が少年院に入っていたことも話せていないと言います。それを聞いた畠山はここぞとばかりにバラすぞとさらに脅し、はじめは渋々泥棒の手伝いを行うことになります。

はじめは仕方なく美沙に『仕事で遅くなる』とメールをして、畠山と共に泥棒に入る家へと向かいました。

畠山に連れていかれた家は、確かにお金持ちそうな屋敷でした。

はじめは気乗りしないまま玄関の鍵を開けます。はじめの鍵を開ける技術は相当なもののようでした。

中に入るとリビングに大きな金庫が置いてあります。畠山ははじめにその金庫を開けるように指示し、自分は他に盗めるものはないかと家の中を物色し始めました。

はじめが家の中を見ていると、一つの銅像が目に入り、気を取られます。

銅像ははじめが子供の頃に好きだった『タマとミキ』の絵本のキャラクターでした。

はじめは思わず懐かしんでタマとミキの銅像を見つめていました。

家の中を物色していた畠山が寄って来たのではじめはタマとミキの銅像を説明しました。

畠山はたいして興味を示さず、見つけてきた指輪と腕時計をはじめに見せて、「この家の主は相当用心深いぞ。金目のものが全然ない。金庫に入れてるんだ」と言いました。

はじめがやる気を出さないのを見て、畠山は盗んできた腕時計を無理やりはじめにつけました。はじめは嫌がり何も盗む気がないことを畠山に告げました。

畠山はお構いなしにリビングのクローゼットを開けました。ちょうどその時に玄関のドアがいきなり開き、1人のスーツを着た男性が中を覗き込んできました。

畠山はそのままクローゼットの中に隠れました。リビング中央にいたはじめは思いっきりその男性の視界に入ってしまい、身動きが取れなくなります。

スーツの男性はいきなり玄関のドアを開けたことを謝罪し、はじめをその屋敷の主人と思い込み話を始めます。

男性は轟良介(ユースケサンタマリア)という油絵の教材キットを売るセールスマンで、特に家の主と知り合いというわけではなさそうでした。

はじめは仕方なく家の主のフリをして轟の相手をしはじめます。

はじめはすぐに轟を追い返そうとしますが、轟は粘り強いセールスマンで「教材を売らないと妻子がご飯も食べられない」と言って強引にセールスを開始しようとします。

情に訴えるために息子が作ったという太陽をモチーフにした手のひらサイズのおもちゃを渡してきました。

遠慮のない轟のセールスに押されながらもはじめはなんとか轟を追い返しました。

はじめが安堵していると今度はリビングの奥のドアから1人の男性が現れます。家は留守ではなく奥の部屋に家の主がいたのでした。はじめは何も言えずに固まります。

家の主は前園俊太郎(市村正親)という作家でした。

君は誰?とはじめに訊く前園でしたが、はじめが答えに窮していると前園は勝手に編集者の米村リエ(峯村リエ)に代わって来た編集の人間だと思い込みました。

はじめは仕方なく話を合わせ編集者のフリをします。

前園は帰国子女の子が来ると聞いていたとはじめに言います。はじめは慌てて知っている限りの英語を交えて喋ります。

前園は疑いませんでしたが、いくら帰国子女でも土足はだめだよと注意しました。はじめは泥棒に入っていたので靴のままあがりこんでいたのでした。

前園ははじめの名前を訊きますが、はじめが答える前にヘアスタイルがもじゃもじゃなのでモジャにしようとニックネームを強引に決めました。

自分のこともニックネームで呼んで欲しいと言う前園に、はじめは「マッシュ」というニックネームをつけました。前園のヘアスタイルがマッシュルームカットだったからでした。

やり返したなぁと言って前園は嬉しそうにしていましたが、はじめがしている腕時計に気が付いて顔色が変わります。

はじめは絶望しますが前園は「僕も同じの持ってる!」と言ってさらにはしゃいでいました。

前園は奥の部屋でワインを飲んでいて、ワインを服にこぼしてしまいリビングに出てきたので、着替えをしないととはじめに言います。

はじめは近くにあったエプロンを咄嗟に手に取り前園に渡しました。

エプロンを受け取った前園は「え!?これ!?」と驚きますが、エプロンを持ったまま奥の部屋へと消えていきました。

クローゼットの畠山に早く逃げようと声を掛けるはじめ。玄関に向かいますが、ドアを開けたと同時に1人の女性と鉢合わせてしまいます。

女性は奥江里子(石橋杏奈)という名前で、正真正銘の編集者で前園が聞いていた通り帰国子女の編集者です。

前園の担当になり初めての来訪なので前園の顔を知りません。

クローゼットから出てきていた畠山は「マジかよ」といった感じで再びクローゼットへと入りました。

はじめは奥が誰だかわからずに「ごめんなさい!」と言って家を出て行こうとしますが、奥に制止されます。

奥ははじめの「ごめんなさい!」という言葉が原稿を書き終わっていないことへの謝罪だと思い、はじめを前園だと思い込み逃がさないように家の中に押し込みました。

ちょうどそこにエプロンだけをまとった前園が陽気にリビングに戻ってきました。とんでもない格好の初老の男を見て驚く編集者の奥。前園も知らない女性がいきなり出現しているので驚きます。

前園ははじめを近くまで呼び、女性が誰なのかを尋ねます。

はじめは自分が編集者ということになっているので、奥のことを編集者と言えず苦し紛れに自分の妻だと話します。

「奥」という名字に「さん」をつけたので「奥さん」という形になり、響き的に妻の意味の奥さんになり、前園は「そうか」と納得しました。

奥は奥で前園のエプロン姿を見てお手伝いさんだと思い込みました。

前園は自己紹介をしますが、「前園です!」と決めるたびに親指を立てるポーズをしていたので、はじめはその親指が自分を差している場所に上手く入り込み、まるで前園がはじめのことを「(こちらが)前園です!」と紹介しているような形になるようにしました。

少々無理がありましたが奥は違和感は感じているものの疑っている様子はありませんでした。

前園の仕事部屋は2階の部屋でした。前園は書かなきゃと言って仕事場へと向かいました。

前園がリビングからいなくなったので、はじめは少しでも胡麻化そうと奥に「痴呆が始まってきていまして」と説明しました。この説明に奥は強く納得していました。

奥は洗面所をお借りしたいとはじめに言いますがはじめは洗面所の場所がわかりません。追い詰められて適当に教えた場所は運よく洗面所で、奥はトイレへと入っていきました。

畠山はクローゼットの中に隠れているのきつくなってきていました。

クローゼットの中の温度はかなり上昇しています。

たまらず畠山はクローゼットから出ますが、今度はセールスマンの轟が再び玄関から入ってきてしまい、畠山は仕方なく灼熱のクローゼットの中へと戻りました。

轟はセールスを諦めきれず再び油絵の教材を売りに来たのでした。ちょうど2階の仕事部屋から出てきた前園が轟を見つけ話を聞き興味を示してしまいます。

轟は意気揚々と説明に使う教材と資料を車から取ってくると言って一旦家の外に出ていきました。

はじめは前園に原稿の具合を尋ねました。前園はあと一行だけ書ければ企画案が出来上がるから、あと5分ぐらいかなとはじめに説明しました。

前園はワインを床にこぼしたけど拭いていなくてと拭きに行こうとしますが、はじめは自分がやってきますと言い前園を仕事部屋に戻しました。はじめは一刻も早く原稿を書き上げて欲しいのです。

はじめはクローゼットに隠れている畠山の元へ行き「あと5分したら出られますよ」と告げます。こうなったら編集者と作家になりきってこの場をなんとか乗り切って逃げようとはじめ考えていました。

クローゼットの中の暑さに耐えきれなくなっていた畠山は一瞬だけクローゼットから出てきてエアコンのリモコンを取り電源を入れて、すぐにまたクローゼットの中に戻りました。

とても美沙とのデートに行けそうにないはじめ。美沙は「がっつリメイクしたのに」と残念がりましたが、仕事という事なので愚痴を言わずに帰宅してカニクリームコロッケを作って待ってるとはじめにメールしてきました。

はじめは誕生日の美沙に申し訳なさ過ぎて、一刻も早くこの屋敷を去らなければと考えていました。

はじめは前園の「あと5分」という言葉を信じて「もう少しで仕事終わりそう」と返信しました。

前園がこぼしたワインを拭いている時に、はじめは前園が「タマとミキ」の作者であることを知ります。驚きと同時に嬉しさがこみあげてくるはじめ。だからタマとミキの銅像があったのでした。

リビングでは2人きりになった轟と奥がソファに座って話していました。

奥が奥さんと言われていることもあり轟は奥がはじめの奥さんだと思い込んでいますが、奥が会話の流れで「この家に来たのは初めて」と言ったので、轟は頭の中で1人困惑していました。

奥は上司の米村に指示をされて前園の原稿を取りに来ていました。

奥は編集者という仕事にやりがいを持っていて、担当になった作家に対してできる限りのアドバイスを送るようにしていたのですが、前回担当していた天現寺という作家の時に行ったアドバイスが裏目に出てしまい、作家を怒らせてしまった奥は担当を外されて前園の担当をするように言われたのでした。

次はないというプレッシャーも編集長の米村からかけられていました。

これによって奥はストレスによる胃痛に悩まされていて、トイレに行っていたのでした。胃薬も服用していました。

轟は油絵の教材セットのDVDを再生しながら自分の人生について考えていました。轟には本当は妻子がいませんでした。

親からも心配されていて田舎に帰ってこいといわれて轟は悩んでいました。

セールスマンとしてもまったく教材を売ることが出来ていなくて、息子が作ったと言ってはじめに手渡した太陽のおもちゃも自分で作ったものでした。

奥は胃痛に悩まされて再びトイレに行きました。

クローゼットの中にいる畠山が身体を動かした拍子に物音を立ててしまいます。轟は不振に思いクローゼットに近づきます。

畠山は最悪のケースに備えてクローゼットの中でナイフを取り出しました。

そこへワインを拭いて掃除を終えた一が戻ってきます、轟ははじめが戻ってきたのではじめの方へ向かいクローゼットを離れました。

奥もトイレから出てきます。はじめに原稿の進み具合を訊きます。(奥ははじめを前園だと思っているため)

はじめはごまかして、奥の「書いてください!」という言葉を背に受けて2階の前園の仕事部屋へと向かいました。

はじめは前園に言えずにいられずに自分が「タマとミキ」のファンであること話しました。前園はタマとミキの本のセリフを引用して答えてくれました。

はじめは向かいの家の窓に男性がいること気が付きます。男ははじめの視線に気が付くと無愛想にカーテンを閉めました。

前園はこの男に手を焼いているようで、男は高梨仁(片桐仁)という男で、歌を歌うユーチューバーでした。高梨は自分は騒音をまき散らしているくせに、前園が出すちょっとした音に反応してクレームを言ってくるクレーマーでした。

警察などにも通報するらしく前園は困っている様子でした。高梨としては録音している時に音が入るのが許せないのですが、完全に身勝手な意見でした。

本物編集者の奥からもプレッシャーをかけられているため、はじめは前園にあと1行ぐらいすぐに書けるでしょうと軽々しく言ってしまいます。

前園は急にガラリと雰囲気を変えて、「君は本当に編集者か?」とはじめに訊きます。

はじめはドキリとしますが、前園は心が満たされていないと書けないものなのだよとはじめに説明を続けました。

はじめは前園の部屋を出ていきます。

するとしびれを切らした奥が詰め寄り原稿が書けたかを聞いてきます。はじめはさっき前園から言われた言葉を自分の意見かのように気持ちよさそうに奥にそのまま喋りました。

奥は米村から前園についての情報を聞いていて、「その言葉が出る時は1行も書けていない時のはず」と言います。

これを聞いたはじめはまさかと思い、前園の部屋へ急ぎます。奥も後に続きます。

奥がはじめのことを「先生」と呼ぶため、轟はさらに2人の関係に頭を悩ませていました。

ちなみに轟は奥の「書いてください!」も婚姻届けのことだろうかと勝手に勘違いしています。

はじめが前園に原稿の進み具合の真意を尋ねると、前園はまったく書けていないことを認め、あと3日はかかるから今日は帰っていいよと言います。

はじめは逃げられるのでホッとして奥にそのことを伝えます。

しかし本物の編集者の奥はそうですかと言って帰れません。書けるまで待つと言いはじめは途方に暮れます。

すると轟が話に入ってきます。轟は婚姻届けの話だと思い込んでいるので「書いてあげなさいよ!」と大きな声を出します。

轟は師弟関係の2人が恋愛に発展し結婚することになり、さらに奥が頻繁にトイレに行くので妊娠していると想像を勝手に膨らませていました。

轟に車が駐車違反にならないか見てきた方がいいと言い、外に追い払います。

奥がリビングからいなくなったので、はじめはクローゼットの畠山にもう逃げようと言いますが、畠山は金庫を開けろと執拗に言ってきます。

はじめは時計も指輪も返そうと畠山に言いもみ合いになります。その拍子に盗んだ指輪が床に落ちてしまい、そこへちょうど前園が2階から降りてきました。

畠山は慌ててクローゼットの中に再び戻りました。

指輪を拾った前園は「なんでこんなところに」と不思議に思いながら拾い上げました。

前園とはじめは会話をしますが、その中で編集部の人間の話になります。

前園がジムのインストラクターと編集部の人間を勘違いして話してしまっていたにも関わらず、はじめは話を合わせようと相槌をうっていたため矛盾が生じてしまいます。

はじめの嘘はついにバレてしまい、泥棒だということが前園にわかってしまいました。

前園はペンをはじめに突き付けて、警察に突き出されたくなかったら童話を書けとはじめに言います。はじめはまさかの提案に動揺します。

前園は知識が変にない素人の方が書けることもあると説明します。

自分の場合は知識があるためにどうしても他の作品に似てしまったりするということでした。

はじめは机に向かって原稿用紙に書き始めますが、冒頭を書いたところですぐに前園の却下が入り一向に進みません。

前園は初めに自分の過去を書いてみるんだとアドバイスをします。

はじめが書き始めたのは「捨てられたゴミ」というタイトルで、書き進めますがあまりに暗い内容のためこれもすぐに前園から「暗い!!」とダメ出しされて却下になりました。

待ちくたびれている美沙からはじめにメールが届きます。

前園もそのメールを見て、はじめは前園に自分の少年院にいた過去や悪事に手を染めていたこと、施設で育ったこと、今は真面目に働いていて恋人もいて幸せなこと、泥棒に入ったのは先輩に脅されて仕方なくということなどすべてを話しました。

リビングでは話が合わないことに気付き始めた奥と轟が話しています。

しかし2人ともはじめがこの家の主であることは疑問に思っていませんでした。

しかしどうにも変な部分があると感じた2人は2階の仕事部屋へと行くことにしました。

部屋のドアを開けるとはじめが机に座って原稿を書いています。

2人ははじめが作家だと思っているので特に矛盾点は感じません。

しかしお手伝いと紹介されている前園の方がはじめよりも偉そうなので、轟がそれはおかしいと指摘します。

奥は前園は痴呆が始まっていると説明をはじめからされていたので、轟にそのことをコソコソと伝えます。

それを聞いた轟は「それは大変だ」と深刻そうな顔をしました。

前園はこの2人がはじめを作家と勘違いしていることに気が付きます。締め切りから逃げられると思いその場から去ろうとしますが、奥は妙な想像力を働かせて前園を止めます。

奥は前園がはじめのゴーストライターなのだと言いました。はじめは仕方なくこの勘違いに話を合わせ、轟も勘違いし、前園が前園のゴーストライターということで満場一致しました。

そこへ隣に住んでいるクレーマーの高梨が乗りこんできました。

エアコンの室外機がうるさいというクレームで、室外機は壊れているので使わない話になっているのにと怒っています。

前園はエアコンをつけた記憶がなく困惑しますが、確かに室外機は動いていてガタガタと音を立てていました。クローゼットが暑くて畠山がつけたのが原因でした。

高梨はここぞとばかりにクレームを言いまくりますが、奥がこれにキレて帰国子女のため英語でまくしたてた高梨を撤退させました。

高梨のことが気になり轟がタブレットで高梨を検索し投稿した動画をみんなで観ます。

高梨の動画はどれも10回ぐらいしか再生されていませんでした。

さらに自己紹介の部分には42歳と書かれていました。「ひくにひけなくなって続けているのだろう」と全員やりきれない気持ちになっていました。

はじめは奥に作品作りを一緒にしてほしいと頼みます。奥は口を出さないように上司に言われて落ち込んでいたので、このはじめの提案に喜びます。なぜか轟もやる気になっていて参加してきました。

ストーリーをどうするかについて考える4人。轟はハリーポッターのパクリのストーリーを提案し却下されます。

はじめは「タマとミキ」の続編を書くのはどうだろうと提案します。しかし前園は続編は書けないと言ってこの提案を退けました。

「タマとミキ」は前園の最初の世に出した作品でした。成功を収めるわけですが、その成功には前園の奥さんの力があったのです。

元々「タマとミキ」は「ニャンてかわいい猫」略して「ニャン猫」というタイトルでした。前園はいろんなコンテストに応募しましたが箸にも棒にも掛からぬ状態で、自分の才能を疑い希望を失いかけていました。

そんな時に前園の奥さんが前園に黙ってタイトルを「タマとミキ」に変えてコンテストに応募したところ、見事に入選を果たし、その後大ヒットをしたのでした。

前園が奥さんにお礼を言う前に前園の奥さんは交通事故で他界してしまいました。

「タマとミキ」のモデルは前園自身と前園の奥さんでした。妻のことを思い出すことが辛い前園はこれまでどうしても「タマとミキ」の続編が書けないでいたのでした。

そんな前園の事情を踏まえ、4人はやはり新作を書こうということになります。

はじめが書いた暗いストーリーの「捨てられたゴミ」のタイトルだけをヒントに、ダイレクトメールなど様々なゴミたちが外に冒険にでるストーリーにし、なんとか新作が完成しました。

一方隣の家では高梨がけん玉をしながら歌を歌うYouTube動画を撮っていました。

しかしチリ紙交換の車の放送に邪魔されてしまい高梨は怒り狂います。

すると新作を書き上げて和気あいあいの4人の姿を窓から見えて面白くないと感じた高梨は、警察に通報して騒音のクレームを入れました。

新作が完成して意気揚々と奥は編集長の米村に電話をかけます。

新作の完成を伝えると米村の声色が変わります。そして米村は「タマとミキ」の続編じゃないなら原稿はいらないと前園に伝えるように奥に言いました。

米村は前園の元を訪れて「タマとミキ」の続編を書くように頼んでいたのでした。

前園は経緯を話しだします。

前園は「タマとミキ」のヒット以降、一向に売れず実は落ち目の作家でした。出版社からもお荷物扱いされていることも話します。

金庫の中には「タマとミキ」の大元の原稿が入っていて、人気作品だけにそれ自体には100万円のプレミアがついていましたが、その金庫の番号は前園の奥さんだけが知っていて、前園はその金庫も開けられないでいたのでした。

奥は完全に前園が「タマとミキ」の作者であることを確信しました。しかしそうなるとはじめが誰なのかがまったくわかりません。

そこへクローゼットから出てきた畠山が姿を現しました。

畠山はナイフを出して脅してはじめに金庫を開けるよに指示します。

はじめが仕方なく金庫を開けている間に畠山は3人をガムテープで拘束しました。

畠山ははじめの正体が泥棒であることを話しました。

はじめは金庫を開け、中から「タマとミキ」の原本を取り出しました。

はじめは畠山にこんなことはやめようと話しました。はじめが金庫を開けたのはあくまで前園のためだったのです。

畠山ははじめの説得に応じず、原本を奪おうとしますが殴られてもはじめは原本を必死に守りました。

そこへ警察が玄関のドアをノックします。

高梨の騒音の通報を受けてやってきたのでした。畠山はなんとかやりすごそうとしますが、奥が大声で助けを呼び警官が中に入ってきます。畠山は窓ガラスを割って逃げて行きました。

3人が縛られていてはじめだけが縛られていないシチュエーションを見た警官ははじめを捕らえます。

3人ははじめが逮捕されるのを阻止しようと言い訳を警官にはじめます。

轟が縛られてても絵が描けるかどうかの実演をしていたと説明します。

奥が「ヘールプ!」と叫んだことについては教材DVDの先生の名前がデーブだったので、デーブと思わず叫んだとごまかしました。

警官は前園が作家なのを知っていて、こんな教材必要ですがと前園に訊きます。前園は絵のタッチを変えようかと思ってと言い訳しました。

警官ははじめを逮捕せずに帰っていきました。はじめは3人のガムテープを取って自由の身にしました。

はじめは警察に自首すると3人に話しました。そして前園にもう新作は書けないのかと訊きます。前園は条件が「タマとミキ」の続編だったから仕方ないとはじめに伝えました。

原本を見ていた轟が挟まっていて前園の奥さんが遺した手紙に気が付きました。

手紙には素直になれない2人のことが書かれていました。

思っていることと逆のことを言ってしまう歯がゆさがしたためられていて、またこの手紙がいつ読まれるのかもたのしみとも書いてありました。

はじめはあることに気が付きました。前園にタイトルを逆から読んでみて欲しいと言います。

「タマとミキ」、前園はゆっくりと「君と、また。」と口に出しました。

前園に続編を書く力が湧いてきました。

轟は高梨に絵を描きながら歌う動画用に教材をセールスすることを提案され、その気になってすぐに隣の家へと向かいました。

はじめは奥とも別れを言い、前園の屋敷を出ていきました。

はじめが歩いていると畠山が現れました。畠山ははじめを責め、また手伝うように言います。はじめは財布の中から札を数枚取り出して畠山に投げつけました。

最後にはじめは畠山に「仕事を探して働いてください」と言葉をかけました。畠山は去っていくはじめの後ろ姿をお金を拾いながら見ていました。

アパートに帰ると美沙がふてくされてベッドに横になっていました。

美沙はお腹が空いたから先に食べようと思ったけど我慢していたことを言い、仕事だから仕方ないしとはじめに言葉をかけました。

はじめは自分の過去を美沙に初めてすべて打ち明けました。

少年院に入っていたことも告白しました。美沙も思っているような人間じゃないと言うはじめに美沙は「それってどんな人間?」と逆に訊いてきました。

美沙は工場長にはじめが「こんな自分のことを拾ってくれて」と言っているのを見かけてしまったことがあり、なんとなくわかっていて、早く言ってくれないかなと思っていたと話します。

美沙の誕生日だったので、はじめは轟からもらった太陽のおもちゃをプレゼントしました。轟が息子が作ったと嘘をついていたおもちゃです。

畠山は着ぐるみのバイトをしていました。畠山が着ている着ぐるみはタマの着ぐるみでした。

畠山のいるバイト先はイベント会場で、「タマとミキともじゃもじゃのいぬ」という絵本の発売イベントで、多くの人が集まっていました。

もじゃもじゃのいぬ、はじめに前園がつけたニックネームは「もじゃ」でしたので、モデルははじめです。

高梨はYouTubeに描きながら歌う動画をアップしていました。

気になる再生回数は…本編をご覧ください。

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映画『泥棒役者』感想・評価

映画『泥棒役者』は非常にストーリーが練られた上質なコメディ映画です。

元は舞台で上演されていたということですが、たしかに舞台で表現されることの多いストーリー展開になっています。

絡み合う関係性や勘違いが本当に面白いです。だからと言って観ていてストーリーを見失うわけではないので、とても見やすい映画にもなっています。

そしてキャストのみなさんが本当に素晴らしいです。

丸山隆平さんも難しい役どころを見事に演じられていて、決してやり過ぎていない絶妙のコメディ感で演じていて、さらに人間味をしっかりと持たせていて背景のドラマも活かされていて素晴らしかったです。

舞台でも「泥棒役者」で主人公を演じられているようですので、監督であり演出の西田征史さんも認めている才能ということなのでしょう。

市村正親さんはもう偉大な俳優さんらしさをこれでもかと見せてくれています。

ガラッと空気を変えるところなんかは本当にすごいと思いますし、やはりうまい俳優さんというのはコメディもうまいんですよね。観ていてワクワクしました。

ユースケサンタマリアさんも自分の良さをものすごく発揮されていて、楽しませて頂きました。

ユースケサンタマリアさんって僕だけじゃないと思いますが、なんか笑ってしまうんですよね(笑)

話し方の微妙なイントネーションが独特で僕はとても好きな俳優さんです。怖い役をやっても怖いんですよね。

石橋杏奈さんは僕の勉強不足のせいであまり存じ上げてなかったですが、安心して観られる感じで、さらに英語の発音もすごかったです。

演技とかではないですが「顔小さいなぁ」と何回も思ってしまいました。

そして片桐仁さんですが、出演していると知ってめちゃくちゃ楽しみでした。

そして期待通りに最高に面白かったです。

片桐仁さん本当にいい俳優さんですよね。代わりがいない俳優だと思うので、重宝されているのも頷けます。

宮川大輔さんも元々お芝居とっても上手い印象でしたが、この「泥棒役者」でもやっぱりよかったです。

コミカルさを封印している感じでしたが、要所要所で表情などやっぱり面白かったです。

高畑充希さんも主人公の恋人役を好演されていました。

こんな恋人いいなぁと思ってしまう感じの恋人像を作って演じられていました。

少ない出番ですが印象にとても残りました。

映画『泥棒役者』はたくさん笑って感動できるかなりいい映画です。

一度は絶対に観て頂きたいです。

おすすめ映画です。ぜひ。

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