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映画『レスラー』ネタバレあらすじ感想

映画レスラーネタバレあらすじキャスト評価

映画『レスラー』作品情報

今回の絶対おすすめ映画は『レスラー』です。

映画『レスラー』はかつてスターだったものの年齢を経てキャリアが下降しながらも不器用にプロレスラーとしてしか生きられない男を、ミッキーロークが好演した映画です。

サクセスストーリーではなく、1人の男の自分にとってのプライドが観る者の心を震わせる映画となっています。

それでは『レスラー』の映画紹介です。

映画『レスラー』は2009年に日本公開されたアメリカ映画です。

上映時間は115分。

監督はダーレンアロノフスキー監督

『レクイエムフォードリーム』『ブラックスワン』などを監督しています。

キャストは

ランディ”ザラム”ロビンソン…ミッキー・ローク

キャシディ…マリサ・トメイ

ステファニー・ラムジンスキー…エヴァン・レイチェルウッド

レニー…マーク・マーゴリス

ウェイン…トッド・バリー

ニック…ウェス・スティーヴンス

ジア・ヤトラー…アーネスト・ミラー

ロン・キリングス…ロン・キリングス

ネクロ・ブッチャー…ネクロ・ブッチャー

ほか。

 

 

映画『レスラー』ネタバレ・あらすじ

1980年代にプロレス界で絶大な人気を誇っていたランディロビンソン(ミッキーローク)。

リングネームは『ザ・ラム』でした。

ランディは現在もプロレスラーとして活動を続けていましたが、昔の活躍もあり知名度はあるものの、昔のような大きくて満員の会場で試合をすることはなくなっていました。

もちろんもらえるギャラも少額で、プロレスラーとして週末は活動しているものの、平日はスーパーでアルバイトをして生計を立てていました。

ランディには娘もいてかつては家族がいましたが、現在は愛想を尽かされて離れ離れになっていました。

家賃も滞納してしまうような荒んだ生活で、トレーラハウスで生活をしています。

スーパーでアルバイトをしながら小規模な会場で週末だけリングに上がるランディ。

試合会場で一緒になる若いプロレスラーたちはランディに会うと尊敬の眼差しを向けました。

ランディは紛れもなくかつてスターだったのです。

ランディは昔よりも小規模の試合会場になっても手を抜くことはなく、リングに上がった際は最大限にお客さんを喜ばせようと努力していました。

ランディの唯一とも言える楽しみともいえる癒しは、ストリッパーのキャシディ(マリサトメイ)を指名して、時間を一緒に過ごすことでした。

ある時試合を終えたランディの元に往年のライバルであったジ・アヤトラー(アーネストミラー)との再戦の話が舞い込みます。

メモリアルマッチとして開催したいというプロモーターの提案で、昔からの多くのファンの来場が予想されました。

ランディはこの一戦は注目を集めるだろうと思い、メジャーに戻ってもう一度活躍できるかもしれないという可能性に闘志を燃やします。

しかしランディの身体はボロボロになっていました。

ランディはごまかすために身体に違法なものではないにしても様々な薬を投与して試合に臨んでいました。

ステロイドも使用していたため、ある試合でランディは心臓発作を起こし命の危険にさらされます。

意識を失い運ばれた病院で手術を受けてなんとか一命を取り留めました。

医者からは適度な運動は問題ないと言われますが、プロレスラーとして活動するのは無理だと告げられます。

失意の中、ランディはキャシディの元を訪れて心臓発作になったことを話しました。

キャシディは親身になって話を聞き、離れている家族に会うことを勧められます。

ランディはこのアドバイスを受けて、長年会っていなかった娘のステファニーラムジンスキー(エヴァンレイチェルウッド)の元を訪れました。

再会したステファニーは都合のいい時だけ会いに来たランディに怒りを露にします。ランディは事実これまでステファニーをほったらかしにしていました。

ステファニーに冷たくされたまま別れたランディはキャシディに頼んで、ステファニーに洋服をプレゼントしたいから一緒に選んで欲しいと頼みます。

キャシディはこの頼みを承諾し、2人は古着屋へステファニーへのプレゼントを買いに行きます。

ランディはスーパーでのアルバイトを週末も出るから増やしてほしいと直談判します。

与えられた仕事は総菜コーナーでお客の相手をしなければならず、お客に「ザ・ラム」であることがバレるのではと心配しますが、ランディはそれでも仕事を増やせるならと承諾しました。ランディは引退をすることを電話でいろいろな人に伝えました。

ランディはステファニーの元を再び訪ね、プレゼントを渡します。父親kら初めてもらうプレゼントにステファニーは喜び、親子関係は修復されます。ランディはステファニーといろいろな話をしました。

ランディはステファニーと土曜日にレストランで食事をする約束をして別れました。

しかしランディの心は穏やかではありませんでした。キャシディともランディの心無い行動でおかしくなってしまい、ランディは寂しさを埋めるように飲んだくれ行きずりの女性と関係を持ってしまいます。

そんなことをしているランディはステファニーとの約束をすっぽかしてしまったのでした。

焦ったランディはすぐにステファニーの元へ行き謝罪をしますが、裏切られ続けてきたステファニーはまたしても父親に裏切られ、怒りを通り越して悲しみ、もう二度と会わないことを告げてランディを追い返しました。ランディは失意のどん底へと落ちていきます。

スーパーの総菜コーナーでアルバイトしている時に、1人のお客がランディがザ・ラムであることに気が付きます。

ランディは心が乱れチーズをカットする機械で指を切ってしまい、そのまま我を忘れて店内で暴れ、上司に悪態をついてスーパーのバイトを辞めてしまいました。

今度こそすべてを失ったと感じたランディは自分の居場所は結局リングにしかない、プロレスラーとして生きるしかないと思い、アヤトラーとの再戦を行うことに決めます。まさに命がけの試合です。

キャシディがランディの元を訪れて仲直りの提案をしてくれますが、ランディは試合をすることに決めたと告げ、キャシディに見に来てくれるように頼みその場を後にしました。

試合当日試合会場にやってきたキャシディはランディの心臓を心配し、試合を辞退するように言いますが、ランディは自分の居場所はリングにしかないと言って試合に強行出場します。

リング上でアヤトラーの前でマイクでファンに向けて挨拶をするランディ、ファンこそが俺の家族であり、俺の引退を決められるのもファンだけだと話し、観客は大いに盛り上がりました。コーナーでランディの挨拶を聞いていたアヤトラーもランディを抱擁し「よく言った」と称賛していました。

アヤトラーは悪役でランディが善玉という打ち合わせだけをしていた2人は試合を開始します。

アヤトラーとランディは観客を大いに盛り上げますが、途中でランディに異変が起こります。

ランディは明らかに心臓に異常をきたしていて、心臓を抑えながらも試合を続行していました。

キャシディは観客席から涙を流して見ていましたが、いたたまれなくなって会場から出て行ってしまいました。

アヤトラーが心配し小声で「もう十分だ、このまま俺をフォールしろ」と言いますが、ランディは闘いをやめようとしません。

ランディはキャシディがいた観客席に目をやりキャシディがいなくなっていることに気付き、少し微笑みました。

ランディは観客を煽るとコーナーに上り、ザ・ラムの必殺技である『ラムジャム』を繰り出そうと高々とコーナーからジャンプします…。

ラストのランディの表情は本編をご覧ください。

映画『レスラー』感想・評価

映画『レスラー』でミッキーロークはアカデミー主演男優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞は受賞まで果たしました。

映画自体も高い評価を受けた作品となっています。

そんな前評判を知りつつ鑑賞しましたが、しっかり感動し評判に納得のいく映画となっていました。

はっきり言って切ない映画です。

ただ切ない中に最高の潔さがあり、誰もが「こんな風に生きる事」に憧れている部分があると思います。

しかし世間体などを意識してそんな風には到底生きられない。しかしこの『レスラー』の主人公であるランディはあまりに不器用で、こんな風にしか生きられなかった男なのです。

そしてそんな男が開き直ったかっこいよさが観る者の心を強く震わせる映画となっています。

美化するつもりはないのではっきり書きますが、この映画の主人公はいわゆる『どうしようもない男』です。

ただ彼には打ち込んでいる、人生をかけているプロレスというものがあるのです。

そして彼はプロレスにだけは真摯に向き合っているのです。

たった一つでも真摯に向き合える物事がある男というのはやはりかっこいいのです。

何事においても平均点を取って生きている男よりも、やはり魅力的なのです。

『レスラー』は男性、女性問わず、生きる元気や希望を与えてくれる映画です。

ラストシーンのミッキーローク演じるランディの表情が素晴らしく、終わり方の演出も最高だと感じました。

個人的にはランディの試合の相手のアヤトラーがランディの身体を試合中に心配しているシーンが好きです。

かつてのライバルが心配している姿に涙腺が緩んでしまいました。

その優しさを感じた上でのランディの必殺技の『ラムジャム』が、テンションを最高潮に上げてくれます。

僕は特にプロレスが好きな人間ではありませんが、そんなこと関係なしに楽しめる映画となっています。

一度は観ていただきたい映画です。

感想はコメント欄にお気軽にどうぞ。

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人生は過酷である、ゆえに美しい。

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