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俳優でいきなり売れている人なんていると思わない方がいい

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俳優でいきなり売れている人なんていると思わない方がいい

こんばんは、M&Oです。

今回は俳優でいういわゆる「売れている人」について書いていきたいと思います。「売れている人」についても書くことになるのですが、今回は特にそういった「売れている人」に対して勘違いしている人たちについて書いていきたいと思います。俳優を志していて明日いきなり売れると夢を見ている人たちについても書いていきたいと思います。

テレビにいきなり出る頻度が増えてきている俳優や女優を見ると、その人が少し年齢がいっていたりすると特にですが「この人いきなり売れたな!」と思う事って多々あると思います。特に日本の芸能界はテレビに出ることが「売れている」という定義になりやすいのでそう思うのも無理はなく、しかも特に間違っている感想でもないと思います。視聴者としての人、つまり芸能界で働いてお金を稼ごうと思っていない人はテレビにいきなり出始めた人を見て「いきなり売れたな!」と思うのは普通だと思いますし、全然それでいいと思います。相当ファンになったりしない限りわざわざWikipediaなどで調べたりすることもなかなかないと思います。

しかし俳優を志している人はそれではまずいと思います。そんな簡単な事だと思ってはいけません。意外と役者をやっていてアルバイトをして生計を立てている人ってそういう風に思っている人が多いのです。もちろんそんな風に考えなければなかなか続けていくことが難しいといった面もあると思います。いわゆる下積み時代は基本的に不安と仲良く肩を組んで歩んでいるものですし。そういう人を見ていて思うのは「何がどうして明日自分がいきなり売れると思えるのだろうか」ということです。芸能事務所なんて選ばなければほとんどの人が所属はできます。もちろん質にこだわらなければですが。そして芸能事務所に所属して基本的にアルバイトとか役者とは関係ない仕事を日々していて、たまにオーディションなどに行って特に何かを自ら学びに行くわけでもなく生活していて、いきなり売れるなんてことがあるでしょうか。いくらなんでもそれはないでしょう。役者に限らずどんな仕事でもそんなことはまず起こらないでしょう。

「そんな考えをしている人なんているのか?」と思う一般の人たちもたくさんいらっしゃると思うのですが、結構いるのが現実なのです。売れたいと思っていながら漠然としたイメージしか持っておらず、具体的に自分が売れるということをイメージできていないせいだと思います。毎日自宅とアルバイト先の往復をしている生活の中で、アルバイトしている時に突然マネージャーから電話がかかってきて「連続ドラマのレギュラー決まったよ。3番手です。」なんて連絡はまず入ってきません。大手事務所がなんとか売り出そうと思っているような相当な逸材だったり、かなり光るビジュアルや雰囲気を持っている若い人ならまだあり得ない話ではないですが、何年も1年に何度かしか役者の仕事がないような人にはまずない話です。普通に考えれば当たり前の話しなのですが、なぜだかそういう細かいイメージはしない人が意外と多いのです。いきなり売れたと思われるベテランの役者を見て「自分にも可能性がある」と希望を見出すのだと思うのですが、ほとんどの人というかすべての人が「いきなり売れて」いません。やることをしっかりやってきている人たちが売れているのです。もちろん見出されるかどうかの運の要素も大きいですが、ただ単に基本テレビでしか役者を観ない人たちに知られていなっただけで、舞台を観ることが趣味の人たちの間では知られていたり、役者の間では評価が高く知られている人が多いです。映画にたくさん出ていてテレビドラマにはあまり出ていないといった人も知らない人からしたら「いきなり売れた」という印象になると思いますし。そしてこういった人たちはもちろん役者としての活動もしていればいろんなところに顔を出して自分を売り込んだり、役者としてのスキルも学んで持ち合わせている人たちばかりです。本当に「いきなり売れて」大抜擢されてテレビドラマに出演したりしたら堂々と演じることなんてできないでしょう。積み上げてきたものがあるから「いきなり売れた」と思われるような状態で出演しても次に繋がる芝居ができるのだと思います。

役者志望の人に対して厳しいことを言うなぁと思われるかもしれませんが、僕自身も今思えば甘かったなぁと思う事が多々あるのです。

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苦労をすれば報われるのではなくて努力をすれば成長できるというだけ

偉そうなことを書いていますが、僕なりに教訓を活かして欲しいという思いもあり書かせて頂いています。と言いますのも、自分としては役者時代に若い時からそれなりに時間もお金もいろいろなスキルを身に着けるために費やしてきたつもりでした。アクション稽古だったり演技ワークショップだったり、本や映画、観劇に稼いだお金は使っていました。好きだからやっていたというのが一番大きいので苦ではなかったのですが。しかし自分がいざ役者の仕事で生活できるようになって周りの人間も役者だけで生活しているような人たちに囲まれた時に自分の努力なんて全然足りていなかったことを思い知りました。もちろん努力をしなくてもいろんなことが最初からそれなりにできてしまうセンスのいい人って役者の世界にもいるのです。しかし自分がそうでないならその人よりも何倍も努力しなくてはいけないのです。そういう考えを当たり前に持っている人たちばかりです。そういう人たちと出会う度に「自分は甘い考えだったなぁ」と思う事が多々ありました。

そして多くの人たちに共通していたのが、そういった努力を楽しんでやっていることでした。僕は現場によっては自分の実力が劣っていると感じることも多かったです。必死についていこうとするので成長できるありがたい場にもなっていたわけですが。

そんな経験も踏まえて、役者で売れることを夢見ている人たちは今できるできる努力をできればやってほしいなぁと思うのです。きっと将来活きるので。アルバイトだけしていても、ただ貧しい生活をしていてもそれはただの苦労なだけで努力ではありません。努力をすればスキルや知識が身につきます。苦労をしていても「いきなり売れる」ことはまずないと思いますが、努力をしていれば「いきなり売れる」こともあるかもしれません。実質的には「いきなり」ではないのですが。

やりたいことがある人はもちろん応援しています。僕も形は変わっても今もやりたいことをやっています。

僕は昔聞いた「画家になりたいって奴は画家にはなれない。絵を描くことが何よりも好きって奴が画家になれるんだ」という言葉がものすごく印象に残っているのですが、まさにその通りだと思っています。

                             M&O

やりたいことがあるなら小さくてもまずは行動から。