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ドラマ『グランメゾン東京』の泣きのシーンが観る人を感動させる理由

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ドラマ『グランメゾン東京』の泣きのシーンが観る人を感動させる理由

おはようございます、M&Oです。

今回はドラマ『グランメゾン東京』がなぜここまで視聴者を感動させるかについて、その一つの要因について書いていきたいと思います。

ドラマ『グランメゾン東京』は現在僕が絶賛ドハマりしているドラマでして、こんなにドラマにハマるのはいつぶりだろうと思ってしまうぐらいハマっています。そして毎話感動を与えてもらっているのですが、先日の第5話は特に感動するシーンが多くて、前回の記事にも書かせて頂いたのですがいい意味で観ていてドッと疲れたのでした。

Twitterやネットの記事を見ている限り感動しているのは僕だけではなく、かなり多くの人が感動して涙を流したと書かれています。

『グランメゾン東京』が観る者を感動させる理由はもちろん一つではなくたくさんの要素が重なり合ってここまでの感動を与えてくれているわけですが、今回は感動を与えてくれている大きな要因の一つである、木村拓哉さんをはじめとした出演者の方々の演技について書いていきたいと思います。完全に個人的に思うことになってしまいますが。

そして今回は特に『泣く演技』について書いていきたいと思います。

この『泣く演技』ですが、俳優にとって非常に困難な演技と思う人が多くいらっしゃると思います。実際僕自身映画やドラマを見ていてこの『泣くシーン』の際にそれまで非常に楽しめていたのに突然興醒めしてしまうことが少なくありません。俳優の多くはこの『泣く演技』に対して身構えてしまう人も多く、『今日は泣くシーンかぁ』と思って撮影に臨むことも少なくありません。僕自身役者をやっていた頃の初期や中期はそんな思いを持って泣くシーンに臨んでいました。今思えば我ながら非常に恥ずかしいことなのですが、そんな思いで臨むこと自体がもう未熟な証なんですよね。人間は日常で泣く時に、『泣こう』とか『泣かなきゃ』という意識を持っていないはずなのです。むしろ泣くつもりなんてなかったのに泣いていたということの方が多いと思います。俳優も理想はそうであるべきだと思います。その人物を演じていたら自然に泣けてきてしまったというのが一番いい形なのです。演技に正解はないのですが、それが一番観る人の心を打つのだと個人的には思っています。なので台本に泣くとか涙を流すとかそういったことはわざわざ書くことではないと思いますし、そういった演出も必要がないと思っています。泣いてしまったならそれでいいじゃんというのがベストなのではないかと。

そしてこれは演じる側も観る側も思い込んでいる場合が多いのですが『泣く演技』=『涙を流す』という図式がかなり浸透している気がします。個人的にはこんな図式をまっとうする必要はまったくないと思っています。永瀬正敏さんがアカデミー賞を受賞した『息子』という映画があるのですが、この映画で永瀬正敏さんに対して監督の山田洋次監督(日本の巨匠です)は、「涙を流そうとしないでくださいね。本当に心が泣いていればお客様には伝わります。よくポロポロ涙をこぼす女優さんがいるけれど、あれは涙腺が緩いだけですから」と仰られていたそうです。この言葉に影響を受けたせいか、僕もまさにそう思うのです。むしろ観ていて「涙を流そうとしている」感じが見て取れてしまうともう一瞬で興醒めしてしまうのです。「頑張るのはそこじゃないだろう!」と思ってしまいますし、「自分はこんな演技もできます」みたいなエゴも見えてしまう気がするのです。

『泣けてきてしまったからただ泣いているだけ』と思わせてほしいのです。そして今回のドラマ『グランメゾン東京』はそんな『泣けてきてしまったからただ泣いているだけ』ということをこれでもかと魅せてくれているのです。だからこそ僕は大いに感動してしまっているのです。特に感銘を受けた木村拓哉さんの泣くシーンなどについて書いていきたいと思います。

木村拓哉が魅せてくれるリアリティたっぷりの泣く演技

『木村拓哉は何をやってもキムタク』という言葉を僕は昔から否定してきましたし、木村拓哉さんの演技力に関しても昔からこのブログでも世の中の多くの人は勘違いしていると書かせて頂いてきました。まぁバッシングする人は木村拓哉さんのドラマや映画をしっかり観ていない人ばかりなので、非常に浅い意見だと思いますのでそこまでこのことに関して熱くなることはないのですが。しっかり木村拓哉さんの作品を観ている人ならそんな意見は出てこないだろうと思いますし。

そして今回の『グランメゾン東京』でも、木村拓哉さんを見ていて僕は素直に「やっぱり上手いなぁ」と思いながらドラマを楽しんでいます。尾花という人間を生きているのはもちろんですが、さらに自ら色付けをしている部分が多々あってしかもそれが非常に自然なのです。

そして泣く演技に関してもあまりに自然というか、盗み撮りをしたかのような感覚を味わわせてくれるぐらいリアルです。第5話で玉森裕太さん演じる祥平が外にいる尾花に賄いを置いて去って行った後に、その賄いを食べた尾花が思わず泣いてしまうシーンが僕は特に好きで、これってものすごく共感できるというか、経験ある人も多いと思うのですが、感情がそういった方向に向かっている時に何か物を食べると、一気に泣けてきてしまうんですよね。しかもこの時食べているのは人の心を動かす力を持っている祥平の作った料理なわけで、これはもうかなり泣けてきてしまいますよね。そしてそれを表現する木村拓哉さんの演技が怖いぐらいリアルでした。当たり前ですが「泣こうとしている様子」なんてまったくなくてむしろ「泣きたくないのに泣けてきてしまった」という風に見えて、思いっきり胸を打たれてしまいました。

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そして玉森裕太さんも素晴らしくて、木村拓哉さんの賄いを食べた時の演技もまさに同じことが言える演技で、泣こうとしている感じが全くないのにこれでもかと見る側に感情が伝わってきました。玉森裕太さんは『リバース』の印象が役者としては強かったのですが、この時ももちろん素晴らしかったのですが、今回の『グランメゾン東京』でも質の高い役者であることを十分に証明されていると思います。余計なことをしないでまっすぐに伝えることができる役者さんといった感じで「すごいなぁ」という尊敬の目で観させて頂いています。

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そしてもう一つ個人的に書かせて頂きたいのが、木村拓哉さん演じる尾花と沢村一樹さん演じる京野が衝突したシーンです。衝突と言ってもお店のためにナッツ混入の張本人を自分だということにしてお店を救おうとした京野に尾花が怒るシーンなので、ただただ優しさに溢れたシーンなのですが、ここでの木村拓哉さんと沢村一樹さんの目が完全に泣いていて、僕は激しく感動してしまいました。心の叫びが聞こえてくるといいますか。木村拓哉さんも沢村一樹さんも完全に涙ぐまれているのですが、これは狙ってそうなったのではないと思います。自然と涙が溢れてきてしまった感じにしか僕には見えませんでした。そんなの感動しないわけがありません。

一話の中にどれだけ詰め込まれてるんだよと思うぐらい感動してしまうシーンが多かったです。テレビなので無料で観させて頂いているわけですが、非常に贅沢だなぁと思っています。お金払って見に行った映画で面白くなかったり感動しない映画も多いというのに。本当に感謝です。

もちろん他の出演者の方々も素晴らしいですし、脚本やスタッフさんやたくさんの力が集結してるからこそ、感動を与えてくれるドラマに仕上がっていることも間違いないと思います。そして大きな要因として、やはり座長が素晴らしいということも大きいと思います。

これは余談ですが、中村アンさんがアップしていた木村拓哉さんがドラマ関係者さんにプレゼントしたというグランメゾン東京のシャカシャカのジャンパー、すごく欲しいです(笑)

                               M&O

行動を起こさなくては何も始まらない。