THE ENTERTAINMENT DIARIES

俳優からブロガーに転身し文字でエンタメを発信中

舞台でのアンサンブルの出演形態はどんな感じなのか

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 follow us in feedly

舞台でのアンサンブルの出演形態はどんな感じなのか

こんばんは、M&Oです。

今回はM&Oの質問コーナーに寄せられた質問にお答えしていきたいと思います。

引き続きご質問頂きましてありがとうございます。ご回答が遅くなったりで申し訳ありません。まだまだ質問受け付けておりますのでお気軽にご質問ください。この記事の最後に質問コーナーの記事のリンクを貼らせて頂きますので。

それでは今回頂いた質問にお答えしていきたいと思います。

今回頂いたご質問は沼落ち人さんから頂きました!ご質問ありがとうございます!!

頂いたご質問はこちら

『最近気になっている舞台で、アンサンブルの出演日程が直前まで決まっていなかったと知りました。どうやら制作側から出演確約がなかなか出ず発表されなかったらしいのですが、舞台の世界ではよくあることなのでしょうか。また、直前まで決まらない理由は出演者の技術が伴っているかギリギリまで判断しているからということなのでしょうか。万が一基準に達しない場合はダブルキャストなど出演日数が減るのでしょうか。沢山質問を書いてしまいましたが、お答えできる範囲で構いませんので是非お願いします。』

それでは頂いたご質問に自分なりにお答えしていきたいと思います。

アンサンブルに関してのご質問ですね。

まずアンサンブルの公演日程が直前まで決まっていなかったとのことですが、これは確かになかなか聞かない話です。基本的にお仕事が決まった段階で出演する公演回数は明らかになっていないとおかしいです。なぜなら舞台やミュージカルではグロスと言われる全公演でギャラはいくら、といった形もなくはないですが、ほとんどが1公演でいくらといったギャラ形態が多いからです。例えば1公演のギャラが2万円だとして、30公演あれば30×2万円といった感じです。アンサンブルになるとメインキャストよりもギャラの金額は下がりますが、ギャラの形は同じ場合が多いです。

ただアンサンブルになると経験のためにノーギャラで出演される人も少なくありません。僕はこのやり方はあんまり賛同しませんがそういった舞台は結構多くあるようです。メインキャストに同じ事務所の俳優が出ている場合などはバーターで新人がアンサンブルで出演させてもらうなんてこともあります。そういった形でアンサンブルの方たちが経験もなく技術的にも未知数の時などは、今回のご質問のような形で直前までどうなるかわからないといったことはあるかもしれません。しかしその場合はあまりに未熟で出演するレベルでないと判断された場合は出演回数が減るというよりも完全にその作品に出演することができないことになりそうですが・・・。なのでダブルキャストの形を取って出演回数が減るというよりかは、実力がないと判断された場合は出られないと意味かもしれません。ただ元からそういう形でいくと決まっている舞台はあんまり聞いたことがありません。いざ稽古が始まってどうにもついて来られないアンサンブルの人が降板するというのは出演していた作品でありましたが。その時はもちろん元々決まっているわけではありませんでした。

普通はまったくどんな役者なのわからない場合は制作側もオーディションなどを行って前もってある程度の実力は把握したいと思いますので、今回のようなケースは時間がなくてそういった形になっているのかもしれません。

ご質問を読ませて頂く限り、大きい舞台なのか小劇場でやるような小さい舞台なのかどっちかかなと思うのですが、どちらにしてもかなり特殊なケースであると思います。チラシであったり公演のホームページなどにも通常はしっかりとアンサンブルの人たちも名前が載っているはずなので、いきなり出演がなくなりましたというのはちょっと考えにくいです。アンサンブルの人たちだって立派な出演者ですからね。大きい舞台だとこのあたりがしっかりしていると思いますので、小さい規模の作品なのかなと思ったのですが、小さい作品だとチケットノルマというチケットを何枚売ってねという恐怖のルールがあることも多いので、チケットを売った人間が出演しなくなるというのはちょっとこれも考えにくいです。お客さんがほとんど身内のような舞台だとなおさらありえないかなとも思います。

演出家が相当に厳しく権力を持っている作品なのかもしれません。直前まで出演できるかどうかわからない理由は・・・ごめんなさい。はっきり言って謎です。ミュージカルならまだダンスシーンで見ていられないからと外されることはあると思いますが、それでも他のダンスのないような芝居のシーンに出演できそうなものですし。もしかしたらそれぐらい危機感を持って稽古に励めよといった意味合いで言っているだけかもしれません。一か月稽古して本当に直前に出演できなくなるならそのアンサンブルの子も時間だけ奪われて可愛そうですし、何より稽古でその子が担当していたポジションはどうするのかといった問題も出てきます。結果的にどうなったのか僕も非常に気になるのでおわかりになられましたら是非教えて頂きたいです!

もしも稽古前にこういったことを言われているような舞台なら出演しなくてもいいんじゃないかと思います。個人的にはですが。演出家が相当いいとか出演者が魅力的とかなら話は別ですが。

f:id:myprivatecomedy:20191112225715j:image

舞台はキャストよりもアンサンブルの方が大変

アンサンブルで舞台に出演している人たちは本当に大変です。キャストの俳優は自分の役だけを演じればいいのですが、アンサンブルの人たちはいろんな場面で衣装替えをして出なくてはなりませんし、セリフのないシーンでいろんな役柄で出演したり、また舞台上で行われる転換などもかなりの頻度で行うことになります。メインキャストとは違った労力が確実にありますし、アンサンブルの人たちがいなければ舞台は確実に成立しないのです。僕も役者一年目の時にアンサンブル的な立場で舞台に出演したことがありますが、今思い出しても大変だったなぁと思います。運が良いことにその後はアンサンブルで舞台に出演することはありませんでしたが、その時はとにかくちょっと出てすぐ捌けてまた出てみたいなのが多くて自分の出番を覚えるだけでも大変でした。上手も下手も最初わかっていなかったド新人でしたし(笑)早替えもキャストの時みたいに誰も手伝ってくれないし。偉そうにしているキャストの役者もいましたし(この経験から僕はアンサンブルの人たちに絶対に横柄な態度を取らないように心掛けていました。そこに上下関係なんてないし当たり前のことですが。)

アンサンブル出演を経て役をもらって舞台に多く出演していく人ももちろんたくさんいますが、アンサンブルも個人的にはあんまりやりすぎない方がいいのではないかと思っています。アンサンブルっぽい役者になってしまうんですよね。そういうキャラとして使い勝手よく利用もされるようになってしまいますし。実際僕の知人で芝居も歌もダンスもできるけどずっとアンサンブルをやっているという器用貧乏みたいになってしまっている役者もいたので。個人的な意見です。舞台が大好きで愛している人はどんな形でも出演できれば幸せという人もいらっしゃると思いますので。

舞台でのアンサンブルは下積みと思う人も多いかもしれませんが、作品が大きかったりレベルが高いと決してそんなことはなくむしろどんなことでも標準以上の実力を持っている人たちがアンサンブルとして出演しています。実際僕はキャストで出演していてアンサンブルの人たちを見ていて、「俺絶対あんないろいろ覚えられない」と思う事も少なくありませんでした。尊敬すべき人もたくさんいました。

後半はご質問のお答えとズレてしまいましたが、せっかくの機会でしたのでアンサンブルについて書かせて頂きました。少しでも質問のお役に立てていれば嬉しいです。

ご質問ありがとうございました!!まだまだ受け付けていますのでお気軽に。

www.myprivatecomedy.net

                                 M&O