THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。フリーランス。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

ロケバスに乗るってどんな感じなのか?

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街中でロケバスを見掛けたことはありますか??

こんばんは、M&Oです。

今回は『ロケバス』について書いていきたいと思います。

皆さんロケバスはご存知でしょうか?テレビなどでも移動中の風景などがあるとよく映っている、街中でもたまに見かける人もいらっしゃるのではないかという、窓にスモークがかかっているあのバスのことです。

俳優をやっていて舞台やミュージカルじゃない仕事、つまり映像系のお仕事をするとかなりの確率でこのロケバスに乗る機会があるのですが、意外とロケバスがどういうものなのか、どういった感じになっているのかって知られていないと思いますので、実体験に基づいて少しロケバスについて今回は書いていきたいと思います。

これは想像がつくと思いますが、ロケバスは基本的に移動のために用いられます。スタジオに朝から入ってそのままそのスタジオのみで撮影する場合はロケバスに乗ることはありませんが、ロケだったり少し遠方の撮影現場に行く時、そして撮影現場を転々と移動する撮影の時にはこのロケバスが大活躍をします。

そして実際移動するだけのバスなのかと言いますとそんなことはありません。ロケバスの後部は着替えのスペースみたいになっていてカーテンで見えないようにもしてくれていますし、多くの衣装がロケバスの後ろにはハンガーでバーっと掛けられています。役者は衣装さんの指示で次のシーンの衣装などをこのロケバスで着替えます。そしてメイクもこの中でしてもらいます。テレビ局から出発とか撮影場所としてどこかの施設を借りている場合は、そこにメイク室が作られていて到着したらメイクしてもらうなんてこともありますが、そのまま外のシーンですぐ撮影の時はロケバス内でメイクさんにメイクをしてもらいます。ヘアメイクも同時ですね。普通にドライヤーとかも使ってセットしてくれます。もちろんメイク室などと違ってスペース的にもやりづらさはあると思いますが、さすがプロといった感じで器用にサササーとメイクを施してくれます。

そして撮影現場の準備が整うまでは、楽屋のような役割としてロケバスで待機することになります。たまに他のシーンを撮影していて役者が僕しか乗っていない時はスタッフさんがみんな現場に行ってしまっていて、一人でロケバスにポツンなんてこともあります。そんな時はM&Oは結構ドライバーさんと仲良くなって喋っていたものです。

あともう一つ大切な役割が、食事をとる場所にもなります。移動しながら食べる時もあれば待機している時にも食べますし、貴重な食堂にもなるのがロケバスなのです。

もちろんスタジオなどでしっかり楽屋を用意して頂いているほうが快適さはあるわけですが、個人的にはロケバスは全然嫌いじゃなかったです。移動しながらロケバスで寝るのも好きでしたし、いろんな人たちとおしゃべりするのも楽しかったので。僕は車の移動中に台本を読むと必ず酔ってしまうので台本は読めませんでしたが、他の役者さんは読んでいる人も全然いました。当時は台本読んでも酔わない人が羨ましかったものです。ただ圧倒的に寝ている人の方が多いのがロケバスです。撮影がハードスケジュールになればなるほど寝てる人は多かったです。僕も寝てしまってましたし。

ただロケバスでは少々嫌なことというか残念なこともありまして・・・少しその事も書いていきたいと思います。

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ロケバスで起こる残念なあるある

役者がそれなりの人数ロケバスに乗る際、しかも自分の番手がその中で低い時は、なるべく先にロケバスに乗りたくなかったという記憶があります。なぜなら『どこに座るのがベスト』なのかわからないからです。そこまで考えてもいませんでしたが、結局最後までどこに座るのがベストなんかわからなかったです。マナーみたいなものがあったのかもしれないですが、結局わからずじまいでした。怒られたことはないけど、『俺ここ座ってていいのかしら』と不安に思ったことは何度かありました。

そしてこれは朝一でロケバスに乗って撮影現場に行く時限定なのですが、大体渋谷と新宿にロケバスの朝の集合場所のメッカみたいなところがあるのですが、メッカだけに朝の6時とか6時半とかに行くとそれはもう大量のロケバスが列をなして停まっているのです。もちろんすぐにどれが自分の乗るロケバスなのかがわからないのです。そして顔見知りのスタッフさんもいない場合はもう見つけてもらうしかありません。なるべく顔を見えるようにして歩道をズンズン歩いていました。一応スタッフさんの電話番号を緊急時用にマネージャーから教えてもらっているんですが、僕は性格上あまり電話したことはないです。『見つけてくれ~』と心で思いながらロケバスがたくさん停まっている横を歩いていました。大体無事に見つけてロケバスに誘導してくれるのですが、遅刻したら怖いからなるべく早めに行ってました。ビビりですね(笑)

そして僕は個人的にこれが結構嫌だったのですが、場所によってはロケバスが停まっていると誰か芸能人が乗っていると思って通行人の方々が注目している時があるんです。そこへM&Oごときが颯爽とロケバスから降りてくるわけです。もうおわかりですよね。『誰やねん!』となるわけです。会話すら聞こえてきます。『えっ!?誰誰誰??』『いや知らない~』みたいな会話が耳に入ってくるのです。『へ~』みたいな反応だったり。マイノリティに知られているぐらいのレベルだったM&Oはそういったことが多かったですね~。当時はその悔しい思いをモチベーションへと変えていたものです。強かったなぁ精神的に(笑)

ロケバスの事書いていたらいろいろと思い出して懐かしくなってきました。あんなことやこんなことあったなぁ・・・。全部ひっくるめて今となっては楽しい思い出です!

                           M&O