THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。フリーランス。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

『人は怒りを捏造する』について考える 『嫌われる勇気』より

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『怒りに駆られて、大声を出した』ではなく『大声を出すために、怒った』

こんばんは、M&Oです。

今回は『嫌われる勇気』に書かれていた『人は怒りを捏造する』という事について書いていきたいと思います。

『怒り』という感情の原因と目的について、この『嫌われる勇気』に書かれていた内容に感銘を受けると同時に『う~ん、そう言われてみるとそういうものかなぁ』と考えさせられたので、少しそのことについてアウトプットさせて頂きます。

この本の中で『怒り』についての例として、

『ウェイターにコーヒーをこぼされて買ったばかりの洋服が汚れてしまった。カッとなりそのウエイターを大声で怒鳴りつけた。普段公の場所で大声を張り上げることなんてないのに、その時は怒りに駆られ、我を忘れてしまった。』これは『原因』がもたらした行動だという事を登場人物の青年は主張するのですが、

これに対し登場人物の哲学者は

『それではもしもあなたがその時に刃物を持っていたとして、カッとなったはずみで相手を刺してしまったとします。その時も『自分にはどうすることもできなかった。これは不可抗力だ』と弁明できますか?あなたの理屈を突き詰めると、怒りに駆られた犯行はすべてが『怒り』のせいであって、当人の責任ではなくなってしまいます。あなたの言い分では『人は感情に抗う事ができない』と言う事になりますから』と話しました。

確かにここまでの話ではそういう事になってしまうと思います。カッとなって大きな声を出したり、人によっては手が出てしまう人もいるでしょうし、感情によって衝動的に行動を起こしてしまう、M&Oも人間にはそいう部分が少なからずあるのではと思います、いや思っていました・・・しかしですね、この後の哲学者の言葉にM&Oは『う~ん』と頭を悩ませられることになったのです。

青年は『それでは私の『怒り』をどう説明するんですか?』と問います。

これに対し哲学者は

『簡単です。あなたは怒りに駆られて大声を出したのではない。『大声を出すために怒った』のです。つまり大声を出すという目的を叶えるために、怒りの感情を作り上げたのです。』と説きました。

M&Oはこの段階では『うん?たしかにそう言われるとそんな気がするけど・・・でも実際そうかしら。。。う~ん・・・???』といった感じでした。

そして哲学者は続けます。

『あなたには大声を出すという目的が先にあった。大声を出すことによってミスを犯したウェイターを屈服させ、自分の言うことを聞かせたかった。その手段として怒りを捏造したのです。』

なるほど、理屈はわかる気がします。。。

青年はこの『捏造』という事に関して否定し反論しました。大声を出したのはあくまでカッとなったことが原因だと哲学者に言いました。

それに対し哲学者は

『わざわざ大声を出さなくても言葉で説明すればウェイターは丁重にお詫びもしたでしょうし、綺麗なふきんで拭きとるなどしかるべき措置も取ったはずです。あるいはクリーニングの手配さえ取ってくれたかもしれない。しかもあなたは彼がそうするであろうことも心のどこかで予期していた。にも関わらずあなたは大声を挙げた。言葉で説明する手順を面倒に感じ、無抵抗な相手をより安直な手段で屈服させようとした。その道具として怒りの感情を使ったのです。』

これに対し青年は、怒りとは突発的な感情であるとして、この哲学者の論理をはねのけました。M&O自身もこの部分を読んでいて、青年と同じ考えと言いますか、怒りとは突発的なもので制御不能なものの気がしていました。

哲学者は続けます。

『こんな話があります。ある時母親と娘が大声をあげて口論をしていたそうです。すると突然電話のベルが鳴りました。「」もしもし?』慌てて受話器を取った母親の声にはまだ怒りの感情がこもっています。ところが相手が娘の担任教師だとわかった途端、母親の声色は丁寧なものに変化し、それから5分間ほどよそいきの声で会話をし受話器を置くと同時に再び血相を変えて娘に怒鳴り始めました。』

青年はこの話を『良くある話』と一蹴します。M&Oもこういった光景は今まで生きてきて何度も見ている気がしますし、自分自身も当てはまっている気がします。

哲学者はこの後わかりやすい説明として『怒りとは出し入れ可能な道具なのです。電話がかかってくれば瞬時に引っ込められるし、電話を切れば再び持ち出すことができる道具なのです。この母親は娘を威圧するために、自分の主張を押し通すために、怒りという感情を使っているだけなのです。』

と説明しました。

ここまできて、M&Oはすべてに合点がいったというか、激しく理解することができました。これはちょっと・・・かなり衝撃的に納得してしまう内容でした。

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今まで突発的だと思っていた怒りが打算的だった??

この怒りは道具として使われているという事に関して、本当にこれまでそんなことを考えたことがなかったので、かなり目から鱗が落ちました。そしてこれまでに人生を思い返いしてみると、確かにそんな気がするのです。『この人にキレちゃいけない』という人に対してはいくら嫌なことを言われても理不尽なことをされても怒りの感情をぶつけることをしてこなかったんです。怒りが衝動的なものであれば、そんな計算なんてできないはずです、相手が誰であろうと関係ないという事になります。そうか・・・恥ずかしながらく相手を屈服させる手段として使っていたのか・・・。なんだか自分の浅はかさに落ち込んでしまいます。。。元々声を荒げて怒ることなんて記憶にないぐらいないですど、それでも過去にはさすがにそういう経験はありますから。

怒っている人を見てもこれからは『ああ、屈服させたいんだな、威圧したいんだな』と思って見てしまうと思います。自分が声を荒げることはこれからの人生でもうないような気がする・・・。

ちなみにほんの内容を抜粋させて頂いている部分がありますが、だいぶ端折って書いていて本来はもっと細かくわかりやすく書かれていますので、読んだことない人は是非『嫌われる勇気』読んでみてください。

言われてみるとたしかに・・・という内容なんです。本当に。そして書くことによって整理ができます。みなさんおつきあいありがとうございます。

                            M&O