THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。フリーランス。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

集中とは果たしてなんなのだろうか?集中するのに一番必要な事はリラックスであってそれ以外が必要ない

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 follow us in feedly

集中したい時に何を行っていますか?集中したい時にすべきこととは?

こんばんは、M&Oです。

今回は『集中』という事について書いていきたいと思います。

誰もが幼いころから耳にしている言葉だと思いますが、意外と具体的にどうやったら集中できるかというのは教えてもらって来ていないんですよね。子供のころから勉強でもスポーツでも『集中ー!』とか『集中しろ!』なんて大人からこ声を掛けられる機会って多かったものの、じゃあどうやって集中するのかという具体的な事は言われずにやみくもに『集中!』と言われ続けていませんか?

僕自身もまさにそうで、集中したい時には『いかん、集中しなくては!』なんて思いながら集中していたものでしたが、実はこれって集中していたんじゃなくてただ単に真面目に取り組もうと意識している状態なだけだったんじゃないかと思うのです。

このことに気付いたのは俳優をやっていた時に共演者にふと言われた一言がきっかけだったのですが、気付いてから過去の自分を振り返ってみると非常に合点がいったというか、『集中とはこういうことだったのか!』と目から鱗が落ちたのです。

僕は小学校から高校まで少年野球にサッカーととにかくスポーツに明け暮れた学生時代を過ごしてきたのですが、もうこの頃はことあるごとに監督やコーチから『集中しろ!』と言われ続けていました。そして僕自身も試合中にはチームメイトに『ここ集中しろ!』的な指示を飛ばしていました。そしてこの頃の僕は集中することはグッと気持ちを入れてより注意を傾ける行為のように捉えていたと思います。そもそもよく考えたら集中する方法を知らないわけなので、自分で『集中している』と思い込むしか術がなかったんです。そしてこのやり方を信じて疑わずに『自分は集中している』と思い込むことが集中だと思ってプレーし続けてきていました。当時はなんの矛盾も感じていなかったのです。役者時代の出来事が起こるまでは・・・。

そして時は流れ役者という職業を選び、時間はかかったもののなんとか俳優業で生計を立てられるようになり、結構な年月が経った頃でした。

ある舞台の本番中に僕はいつも通りというか自分にとってはよくあることだったのですが、自分の出番が近づいてきたので楽屋で共演者と笑い話をしていたのを中断し、『そろそろ出番だからちょっと集中するわ』と言って一人の世界に入ろうとしていたのですが、その場にいたある俳優が僕に言ったのです。

『何に集中するの?』と。

そんなこと言われたことなかったから僕答えられなかったんです。でもそう言われると何に集中するのかよくわかっていないと思ったんです。対象がなければ集中ってできないはずなのにその対象を具体的に捉えていないというか。そう思った時に過去のサッカーでの経験や俳優としてそれまで仕事をしてきた時の経験が、より集中とは何かを自分の中で明白にしてくれたのです。

僕はこれまでの経験から『集中』とは『リラックス』だとわかったのです。

f:id:myprivatecomedy:20190418205007j:plain

集中するためにはリラックスすることが不可欠でリラックス以外はいらなかった

ハッと思ったM&Oはこれまでの人生を思い返してみたのです。

するとふと気付いたのですが、まずサッカー時代にはファインプレーをする時はいつも『集中しよう』とか『集中しなきゃ』など考えていない時だったのです。スポーツの世界ではよく言われる『ゾーン』というものが存在していて、無意識に体が動いてプレーしている状態などのことを言うのですが、僕も何度かこの『ゾーン』は経験していて、本当に何も考えていない状態で身体が勝手に動いているという状態なのですが、これこそが『集中』なんだと思うのです。

そして俳優時代で言えばやはり同じように『集中しなきゃ』なんて思っている時はいい芝居なんてできないんです。わかりやすい例を出すと、泣くことが必要なシーンで『集中しなきゃ』なんて思っていたら絶対泣けないんです。それよりも直前まで馬鹿みたいに何も考えていない方が容易に泣けてしまったりするんです。僕はこれに気付いてから舞台や撮影で自分の出番の前はなるべく面白おかしく周りのキャストと会話をしているようにしました。すると完全にこれまでよりもいい芝居ができるようになったのです。周りの評価的にもそうでしたし自分としても役を生きられているような感覚が増して演じていて感じる楽しさも倍増したのです。

僕は『集中』に一番必要なことは『リラックス』であると激しく感じました。というかリラックスがすべてだと思ったのです。

むしろ『集中しなきゃ』というような考えはかえって硬さを与えてしまいリラックスを邪魔してしまうと思いました。『集中しなきゃ』と思った時に細かく考えるとほとんどの場合対象が曖昧だったり大雑把になってしまいがちなんです。何か一点を見つめていたり、サッカーで言えばボールに集中するのか自分のマークする相手に集中するのか試合に集中するのかよくわかりません。もうただただリラックスすることが最優先なのです。

どうやって集中するかを思い悩むより、自分が一番リラックスできる方法を見つけるべきなんです。そしてそれは決してかしこまったものではなく、気の抜けたものでいいんだと思います。日本人は真面目に取り組んでいる様子を見せている人が好まれる傾向があるので、誤解を招くこともあるかもしれませんが、ちょっとヘラヘラしているような人の方がいい結果を出していることが多いと思うんです。リラックスできているから。しかしもちろんちゃんと努力してやるべきことをやっている場合ですが。やるだけやっているなら後はいかにリラックスできるかどうかだけ考えればいいんです。作業に集中したい時も緊張するような物事を排除することだけすればいいんです。心配事なども事前に潰しておけばいいんです。自分がもっともリラックスできる格好で作業に取り組めばいいんです。リラックスすることは生きる上でものすごい大切な要素で、いろんな物事で役に立つことだと思います。

何をする時もとにかくリラックスなんです!

                                  M&O

hulu