THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。フリーランス。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

絶対観るべき映画『三度目の殺人』あらすじ・キャスト・評価 福山雅治・役所広司・広瀬すず出演の是枝裕和監督作品

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映画『三度目の殺人』概要・キャスト

こんばんは、M&Oです。

今回のM&Oの絶対観るべき映画シリーズは『三度目の殺人』です。

豪華なキャストが顔を揃えているこの映画ですが、やはり役所広司さんが何より素晴らしくて。好きな俳優はたくさんいるM&Oですが、役所広司さんは本当に面白くて、上手すぎる俳優で大好きなのです。

それでは映画紹介です。

 

映画『三度目の殺人』は2017年に公開された日本映画です。

上映時間は124分。

 

監督は是枝裕和監督。カンヌをはじめ国内外の映画賞でたくさんの賞を受賞している監督です。僕はかなり初期の頃に監督していた『ワンダフルライフ』がとっても好きです。伊勢谷友介さんを知った作品でもあるので。

 

キャストは

重盛朋章・・・福山雅治

三隅高司・・・役所広司

山中咲江・・・広瀬すず

山中美津江・・・斉藤由貴

摂津大輔・・・吉田鋼太郎

川島輝・・・満島真之介

篠原一葵・・・市川実和子

重盛彰久・・・橋爪功

ほか。

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映画『三度目の殺人』あらすじ

弁護士の重盛朋章(福山雅治)は結果にこだわることをモットーとしている弁護士で、犯行の真実を追求するなどの考えはなく、依頼人のリクエストに応えることを最優先に考え、証拠集めなどを行っていく弁護士で、検察官からも嫌みを言われることも。

そんな重盛の元に、同僚の摂津大輔(吉田鋼太郎)から殺人事件の弁護の話が入ってきます。重盛はこの事件の弁護を担当することになります。

事件の内容は、工場に勤めていたものの解雇された三隅高司(役所広司)という男が、社長を殺害したという内容でした。

三隅には前科があり、30年前にも殺人を犯していました。そして偶然にもこの時の事件を担当したのは重盛の父親である重盛彰久(橋爪功)でした。重盛が父親に三隅のことを聞いた際に、父・彰久は三隅のことを『ケダモノみたいな人間』と例えていました。

しかしこれに対して当時三隅を取り調べした刑事は三隅のことを、供述は二転三転するし感情のないような人間だったと話していました。

重盛が三隅に接見し話をした際にも三隅の供述は二転三転していました。

最初は自身の借金で首が回らず金銭目的で社長を殺害したと供述した三隅でしたが、その10日後には週刊誌に、社長の妻・山中美津江(斉藤由貴)に殺害を依頼されて、保険金目当てで殺害したと話していました。そして三隅の口座には給料とは別に50万の振り込みがあり、その50万円は前金として振り込まれたものだと主張していました。

この供述を知った重盛は三隅が住んでいたアパートを訪ねます。三隅の住んでいたアパートの大家に話を聞いていた時に、新たな真実を知ります。三隅のアパートには一人の少女が足繁く通っていました。そしてその少女の特徴は足の悪い子だという事でした。三隅のアパートを訪ねていた足の悪い少女は、被害者の娘。山中咲江(広瀬すず)でした。

なぜ被害者の娘が三隅のアパートに頻繁に来ていたのか・・・。

そして一回目の公判がはじまり、重盛は三隅が供述していた妻の美津江から殺害を頼まれた線で、三隅の減刑を狙い弁護をしますが、一回目の公判後、被害者の娘の咲江が重盛と摂津を訪ねてきます。

咲江は三隅と携帯で撮った写真を見せ、三隅に自分が父親から性的虐待を受けていたことを話したと話します。父親を恨んでいて、その気持ちが三隅に伝わってしまったのだろうと話しました。

そのことを三隅に話す重盛でしたが、三隅は咲江はよく嘘をつく子でそんなこと信じないでいいと話します。そして振り込まれた50万円は工場の食品偽装を黙っている代わりにもらったものだと話しました。さらに三隅は、実は自分は誰も殺していないと重盛に話します。罪を認めた方が死刑にならずに済むと言われそう言ってしまっていたと涙ながらに重盛に訴えます。重盛は動揺を隠せず、声を荒げて三隅に詰め寄ります。『今度こそ本当のこと教えてくれよ!』と。

三隅は罪を軽くするための手段を取るのではなく、真実だけを大切にしたいと重盛に訴えかけます。

弁護側としては今さら容疑を全面否認することは得策ではないと考えましたが、重盛は三隅の真実を告白したいという気持ちを尊重することに決めます。そして咲江の父親との関係に関する証言はしないように咲江を説得します。

三隅は公判中に自分は犯行を行っていない、やったと言えば刑が軽くなると検察と弁護士に言われたからやったと供述したと訴えます。場内はざわつき、その中で三隅の『誰も俺の言う事なんか信じてくれない』という言葉が虚しく響きます。

三隅には死刑の判決が下されます。

人が人を裁くこととは一体・・・そんな答えの出ない問題を胸に抱えながら映画は幕を閉じます。

 

映画『三度目の殺人』感想・評価

重たい。。。重たいけど観てよかったと思える、そんな映画です。

是枝監督らしい作品と言えるのではないでしょうか。しかし終わり方もなんというか・・・僕は個人的に嫌いじゃない終わり方ですが、う~んとなってしまう人も正直いるんじゃないでしょうか。実際の人生ってこういう感情のままで、結局答えなんか出ないで過ぎ去っていくことが山ほどあるわけで。

そして時を経ての重盛と三隅との会話がまた胸を打ちます。というかこのシーンの役所広司さんと福山雅治さんの演技もさることながら、是枝監督の演出も半端じゃないです。福山雅治さんの顔の後ろにうっすら映る役所広司さんの顔、そしてお互いが堪らない表情をしていて、思わず『うわ~すげぇ』と声を出してしまいました。

はっきり言って思っていたよりもかなり面白かったですし、余韻の残り方も最高な映画でした。個人的な好みですが僕は余韻を残してくれる映画大好きなので。

そして役者陣も相当いいんです。福山雅治さんも是枝監督作品では通常よりもさらに輝きますし魅力を出してきますね。今回かなりいい感じで演じてくれています。僕的には『そして父になる』よりも福山雅治さんの演技に心打たれました。比べることじゃないんですけどね、でもより良くなっている感じがすごいしたので。

役所広司さんはもう本当に最高でした!!!!!!この人じゃなかったらこの映画はここまで面白くならなかったと心から思います。演技で魅せるとじゃまさにこのことだと思います。もうどれが本当か何が嘘かわからなくなる演技が実に見事で、でもずっと一貫して寂しさのようなものをまとっていて。やっぱりすごいなこの人はってこれまでもわかってはいましたが更に思わされる演技でした。すべてに意味があるように見えてしまうんだよなぁ、些細な仕草も。。。夢中で役所広司さんを見てしまうんです。ホントに日本が誇る名俳優だと思います。

広瀬すずさんも素晴らしかったです!もうあのルックスでこんな演技できてしまったら・・・この先どうなっていってしまうのだろうかと思ってしまいます。本当にこの年代では無双状態ですよね。目力もあるしいい表情するし、演技もセンスと才能をすごく感じます。作品選びもいい感じですよね、『怒り』やこの『三度目の殺人』など、どんどんこういった映画で活躍して日本の女優と言えば広瀬すずぐらいになっていってほしいです。ポテンシャルとんでもないですからね。今でも十分すごいけどこれからにも期待しています。

吉田鋼太郎さんや満島真之介さんはじめ、周りの役者陣も皆さん素晴らしかったです。絶対観るべき映画です。お薦め作品です。

 

映画『三度目の殺人』

犯人は捕まった。真実は逃げつづけた。

                             M&O