THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。フリーランス。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

絶対観るべき映画『孤狼の血』あらすじ・キャスト・感想 役所広司も素晴らしいが、松坂桃李の役者魂を感じた映画

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映画『孤狼の血』概要・キャスト

※過去に映画紹介したものをさらに書き加えた記事となっています。

 

こんばんは、M&Oです。

今回のM&Oの絶対観るべき映画シリーズは『孤狼の血』です。

 

東映と言えばこの手の映画は大の得意。昭和時代を考えれば東映が成り上がったのはこの手の映画があったからと言っても過言ではないでしょう。もちろん仮面ライダーや特撮ヒーローも独壇場だったわけですが。

東映は現代のウケる作品作りとしては正直センスがあるものは作れてないという印象です。会社の中の人達の入れ替わりが上手くいってないんじゃないかなぁと勝手に想像してしまうほどに。多分引退するべき人達が残ってしまっているんじゃないでしょうか。東宝に大きく水を分けられている感はここ何年も否めないというか。

 

ただ今回東映の得意分野である『孤狼の血』を観て、東映はこの路線で勝負し続けるべきなんじゃないかと思いました。大当たりは望めないかもしれませんが、日本映画でこういったテーマはずっとあっていいと思うし、年配の人達へのウケは確実にいいと思うし。ただ欲を言えば、新たなエッセンスを加えられたらなお良いんじゃないかと思います。わざと古さを出す演出ももちろんいいのですが、新しい感じを入れて冒険してみてもとっても面白いと思います。

キャスティングに関しては演者が上手い人が勢ぞろいしてるので、良くないという事はもちろんありませんが、別段すごいキャスティングだなぁとも思いませんでした。ありきたり感と無駄使い感は否めません。特に若手の構成員とかちょっとお粗末だなぁって感じは正直しました。

東宝が作ってたらどんな感じの作品になっていたかというのは正直思ってしまいました。良さでもある「東映らしさ」はもちろんなくなるけど、もしかしたらディカプリオの『ロミオ+ジュリエット』みたいなこれまでの概念を壊す作品ができていたかもしれない。まぁたらればですが。。。

 とは言っても作品としてじゅうぶん楽しめたし、素直に面白かったです。CMや宣伝も上手くやってると思うし、僕の周りの普段映画を観に行かない人たちからも「観たい」という声を多く聞いています。

R15の作品ですが、観てるともっと上の年齢のR設定でもいいんじゃないかと思ってしまいました(笑)僕高校生でこれ観たらしばらく悪夢にうなされそうですもん(笑)でも18だと上過ぎるし、やっぱり15になるのかな。

 

映画『孤狼の血は2018年に公開された日本映画です。

上映時間は125分。

原作は柚月裕子の同名小説です。

監督は白石和彌監督。この監督の映画は僕的にはハズレがないです。

 

キャスト

大上章吾・・・役所広司

日岡秀一・・・松坂桃李

高木里佳子・・・真木よう子

嵯峨大輔・・・滝藤賢一

永川恭二・・・中村倫也

岡田桃子・・・阿部純子

野崎康介・・・竹野内豊

高坂隆文・・・中村獅童

上早稲潤子・・・MEGUMI

加古村猛・・・嶋田久作

友竹啓二・・・矢島健一

土井秀雄・・・田口トモロヲ

瀧井銀次・・・ピエール瀧

五十子正平・・・石橋蓮司

一ノ瀬守孝・・・江口洋介

ほか。

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映画『孤狼の血』俳優別評価・感想 

役所広司さん。ネタバレなしなので役柄にはあまり触れませんが、ただただ、さすがの一言です。役を生きてます。もうそれしか言えないです。演じているとかじゃなくて、「あ、こういう刑事が存在している」って普通に思ってしまいます。そこまで思わせてくれるってなかなかお目にかかれないです。役所広司さんはコミカルな面白い芝居も本当に上手いのですが、今作では終始真面目にというか、演技で笑いを取ることはなくただその役を生きてます。これ以上言いようがないんですよね(笑)ちなみに僕としては最高級の称賛です。人間味ありありでとにかく魅力的です。役所広司さんやっぱり大好きです。あ、夏の汗かいてるシーンって役所さんすごい似合うなぁって新しい発見しました(笑)

 

松坂桃李さんは、僕まず謝りたいです。今までの印象って「ツナグ」でもそうなんですが、まじめな正統派な芝居はいいけど、それしかできない人なんだろうなって思っていました。爽やか路線というか。元々なのかこの作品で一皮むけたのか定かではありませんが、松坂桃李さんめっちゃ良かったです!!!うわ!この人こんなにすごかったんだ!って素直に今までの自分の勝手に持ってたイメージを反省しました。目が特にめちゃくちゃ良かったんですよ。いろんな目するし深みもあって、イっちゃってる時の目が特に鳥肌立ちました。あと悲しみを表現するシーンがとても好きでした。最近の日本映画の泣いてるシーンとか僕とても嫌いなんです。「私演技でこんな泣けるんです」みたいな感じがしてとてもイラっとします。演出も良くないんでしょうけど。今ラブドッグって映画のCMよく見かけるんですが、吉田羊さんの泣いてるシーンが映るんですが、すごい冷めます。現場で「おお~」とかなってるのか知らないけど。元々観る気ないけどなおさら観たくなくなります。どうせならクローズドノートの伊勢谷友介さんの泣くに泣けてない一見下手な泣きの芝居の方がよっぽど僕は胸に来ます。ちょっとズレてしまいましたが、松坂桃李さんのそういうシーンは「俺どうすか!?」みたいな感じが全くなくてすごい良かったです。「ツナグ」より全然良かったです。

 

江口洋介さんは、まず劇中でも「男前の~」って言われることが多くて一人で何度もクスっとしちゃいました(笑)ホントにかっこいいから面白いんですよね、なんか。江口洋介さん僕とっても良かったと思います。こういう役もっともっとやってほしいです。狂気の桜の消し屋も怖かったし。何気に得意なんじゃないでしょうか。役所さんと2人で話すシーンなんかもすごい見応えあります。江口洋介さんもともと好きな俳優ですが、さらに好きになった今回の作品でした。

 

竹野内豊さんは、僕何気に好きな俳優なのでかなり楽しみにしてたんですよ!イケメン俳優のカテゴリーと思われそうですが、この人はコメディもめっちゃ上手いんです。コメディ上手い人はお芝居上手いんです。いいキャラも持ってますし。そしたらですね・・・出番めっちゃ少ない。。。いやもっといい役で使いましょうよ竹野内豊さんは・・・。めっちゃ頑張ってチンピラ役やってましたよ。もっと見所欲しかったしもっと観たかったなぁ、せっかく竹野内豊さんなんだから。本人が出たいって言ったのかなぁ。オファーだとしたら失礼なレベルだと思うけど。ちょっと私もご立腹です。

 

真木よう子さんは、きっと僕がセンスないのでしょう。僕がわかってないのでしょう。ハッキリ言います。僕この人の良さとかうまさが分かりません!!今回もそんな感じでした。あぁそうやって演じるよねって感じしか観てて受けませんでした。滑舌も相変わらず悪いしイントネーション変だし。良さがわからないです。

 

滝藤賢一さんはもうこの人は本当に芸達者ですよね。引き出し半端ないし未だに新しい部分どんどん出してくるし、尊敬しています。滝藤さん僕とっても大好きな俳優さんなんです。昔から好きなのですが、一度湾岸スタジオのエレベーターでご一緒になったことがありまして、別現場だったのですが、その時一緒にいたメイクさんが滝藤さんと知り合いで僕もご挨拶させて頂きまして。すごくいい人なんです!!!ご自分が苦労されてきた人だから、僕レベルの役者にもめちゃくちゃ優しいんです。最後に「またね!」って言ってくれた時の顔が「頑張るんだよ!」ってメッセージに見えて・・・。すごいあったかさの伝わる人でした。ホントに上手いし目標としたい俳優さんです。

 

中村倫也さんですが、やっぱり上手いなぁと思う反面、ご本人はまったく悪くないのですが、もっとやらせてあげればいいのにって思う役だったので、もっと中村倫也さんを活かせる役あるでしょって思いました。竹野内豊と同様無駄使いのキャスティングのイメージです。

 

ピエール瀧さんのキャスティングももったいないし、田口トモロヲさんと石橋蓮司さんは逆に意外性ないし。なんかこれだけのキャストが集まるならもっと面白くなるキャスティングあったのではというのが率直な感想です。

 

ただ!贅沢なことを言えばの話です。作品としてとっても楽しめる心にズシンと来る作品ですので、気になるけどまだ観てない人は是非観て欲しい作品です!

 

映画『孤狼の血

抗え、生き残れ。全面戦争勃発。

                                M&O