THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。フリーランス。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

俳優女優はどれぐらいで食べられるようになるのか? 俳優女優が仕事をもらえるようになるまで 元俳優M&Oの質問コーナー

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 follow us in feedly

俳優女優が生活できるぐらい稼げるようになるのはどれぐらいの年数が必要か

こんばんは、M&Oです。

今回は俳優や女優がどれぐらいの期間で芸能の仕事だけで生活できるようになるのかということについて書いていきたいと思います。

M&Oの質問コーナーに寄せられたご質問で頂いたテーマになります。これは俳優や女優を目指している人ではなくてもちょっと気になる事ではないでしょうか?

www.myprivatecomedy.net

 

 今回のご質問はhatihattiさんから頂いたご質問です。他のご質問と一緒に頂いたのですが、僕の回答が長くなってしまったので2回に分けて回答させて頂いております。

今回お答えするご質問は

『役者さんのほとんどが食べていくのは難しいと聞きますが、3年くらい必死でPRして活動したらそれなりに役はもらえるものじゃないのかなと、素人だと想像してしまいます。
やはりそんな甘くはないのでしょうか?』

です。ご質問ありがとうございます!

それでは早速僕なりにお答えさせて頂きます。

結論から言いますと、食べていけるようになるのははっきり言って非常に難しいです。特に俳優女優に関してはその仕事をしていなくても名乗れる仕事みたいになってしまっているので、そういう方達も含めて考えると、俳優女優の仕事で食べていけてる人というのはよく言われている言葉ではありますが、割合的に本当に一握りと言えるでしょう。

ただ僕は夢を潰すようなことは絶対言いたくないですし、それが不可能な事ではないとも思っています。ただ芸能界でコンスタントに仕事をこなすというのは非常に大変ですし、実力だけではどうにもならない世界というのも現実です。僕自身、俳優活動していた後半の何年間かは俳優の仕事だけで生活できていた身ですが、はっきり言って我ながら運が良かったと思っています。僕より演技が上手い俳優が同世代にゴロゴロいて、そういう人たちが食べれていなかったことを考えると、心から運が良かったし縁に恵まれたと思っています。僕は歌もダンスもできないのにそういう仕事も結局頂いていましたが、でもその現場にはアンサンブルとして役がない人たちが僕よりダンスや歌が上手い人がたくさんいましたから。

もちろん演技というものに対しては自分なりにしっかり努力してきたという自負もありましたが、それでも上手い魅力的な俳優と共演して落ち込むことは多々ありました。俳優の仕事だけで食べている時も『俺向いてないかもな』と思う事がたくさんありました。俳優活動をしていない今でも『俺向いてなかったのかもなぁ』と思う事があるぐらいです。だからたまたま食べれるようになれていたのかなとしか思えないのです。作品や人に恵まれて成り立っていたとしか思えません。でもこういった考えは今だから思う事で、当時はこれはやりたくない、あれもやりたくないなんてことも言ったりしてありがたみをわかっていない大バカ者の時もありました。決して自分の実力だけでそこに立てていたわけではないのに。

3年で食べれるようになるかとのことですが、3年で俳優の仕事だけで食べれるようになれたら相当大したものです。正直かなり困難だと思っていた方がいいと思います。大手事務所にスカウトで入っている俳優や女優でもなかなかに難しいと思います。ただ目標として持っているのは全然いいと思いますし、本当に必死に取り組んだらそれは可能なことかもしれません。しかし、僕自身当時はわかっていなかったですが、何より大切なのは『自己プロデュース』です。自分の魅力を最大限に活かせるのは何なのか。また一緒に仕事をしたいと思われるために必要な事はなんなのか。キャスティングで自分のことをキャスティングプロデューサーが頭に思い浮かべてくれるようになるには何が必要なのか、そういったことも考えていかなくてはなりません。そしてもちろん演技も磨き続けなくてはなりません。でも演技だけを磨いていても、売れる保証はどこにもありません。出来て当たり前なのです。プロのギタリストがギターが上手いのと同じことです。一生懸命やることも何の意味もありません。意味ないというと語弊がありますが、一生懸命やっていない人なんていない世界です。やる気のない会社員はサボっても給料がもらえるかもしれませんが、役者の場合はただ仕事がまったくなくなるだけです。なので役者の世界では新人以外の人で『頑張ります』という人はいません。頑張るのは当たり前で息をするのと同じことだからです。どの世界でも『プロ』と言われる人たちはすべてこの環境で仕事をしています。そして特にエンターテインメントの世界は頑張っていることを見せないことも大切です。あくまで楽しんでもらうことが目的で応援してくれることが目的ではないわけです。アメリカの有名な演技の講師の言葉ですが『褒められたいならお母さんの前で演じていなさい』と言っていました。

f:id:myprivatecomedy:20181211232852j:plain

好きなら努力も努力と思わない

役者になる理由はどんなことでも構わないと思います。昔からの夢でもナンパな理由でも、少し興味があったからでもなんでもいいと思います。でも演技を好きになれなかったら僕個人の考えでは無理して続ける必要はないと思います。好きでもない状態でやるには、傷つくことが多すぎてかなりつらくなってしまうと思いますので。好きならそんなことも結局乗り越えてしまうでしょうし。きついことも根底に好きな気持ちがあればなんだかんだ大丈夫になってしまうものです。

売れること、食べていくことが目標でも全然いいとは思いますが、理想は演じることが好きだからやる状態が一番いいのでは?と僕は思います。

昔聞いた言葉で『絵描きになりたいって人は絵描きにはなれない。絵を描くことがどうしても好きっていう人が絵描きになるんだよ』という言葉があったので、強く共感したのかやたら印象に残っています。

そんな状態でいられたらかなり強いんじゃないかと思います。食べれるかどうか、3年で軌道に乗れるかどうかというのは、人によるので何とも言えないのですが、もしその目標を掲げるなら、役者として過ごす時間をとにかく増やすことが不可欠ですし、24時間役者のことを考えるぐらいの気持ちが必要です。単純に考えて、アルバイトをしている時に、同年代の俳優が現場で演技をしていることを考えると、それぐらいしないと絶対にその差は埋まらないままです。

 

厳しいことを書いてしまいましたが、若い時に過ごす時間でかなりの差が生まれるのは確実なので、それぐらいの意識をもって取り組んで欲しいなと思って書かせて頂きました。自分自身のことを思い返して、若い時は特に甘かった、足りなかった部分も多々あったと思うので、自分の反省を活かして書かせて頂いたつもりです。

もちろん僕自身今もそんな気持ちを持って新しいことに取り組んでいます。

せっかくやりたいことが見つかったなら、思いっきりやってしまった方が絶対楽しいはずですもの。

                            M&O

韓流LP