THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。フリーランス。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

芸能界でいう「いい人」とはどんな人? 今の芸能人で「いい人」が多いのはなぜ?

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芸能界でいう「いい人」とは?

こんばんは、M&Oです。

今回はM&Oの質問コーナーに寄せられたご質問にお答えさせて頂きます。

www.myprivatecomedy.net

今回のご質問は匿名さんから頂きました。

「よく関係者の声で『いい人』とあるが『いい人』とはなんですか?今の芸能人は『いい人』が多いのはなぜですか?やりすぎではないですか?」

というご質問を頂きました。ご質問ありがとうございます。

 

それでは僕なりにお答えさせて頂きます。

芸能人でいう『いい人』とはなんですか?ということですが、とっても鋭いご質問ですね。たしかに・・・と思ってしまいました。そして僕自身、お会いしてきた芸能人のことを書いている時によく使っている表現です。

芸能人でいう『いい人』。うーん、僕がいい人だと感じるのは、やはり売れているのに、第一線にいるのに横柄な態度じゃなかったり偉そうじゃない人はまず『いい人』だと感じてしまいます。謙虚過ぎる必要はまったくないのですが、気さくに話してくれたり気を遣ってくれたりする芸能人は『いい人』だなぁと感じていました。自分がそういう第一線に立つ俳優の立場になったことがないので何とも言えませんが、僕のことなんてどこの馬の骨かみたいな役者だと思っても仕方ない中で、優しく接してくれる人はやはり『いい人』だと思っていましたし感動していました。光石研さんなんかご挨拶した時に僕より低く頭を下げられていて、心からこの人『いい人』なんだろうなぁと思いましたし、大杉漣さんも僕がまだ駆け出しの頃で緊張していた時に、リラックスできるように接してくれて観劇しましたし。そういう人は特に『いい人』だなぁと感じます。

当たり前のことと思われるかもしれませんが、一般社会の中ではそんなことって当たり前じゃないですよね。会社とかでも偉そうにする上司もいるだろうし、嫌な先輩もいますよね。

関係者のいう『いい人』とうのは、スタッフさんとかって考えると、接しやすいというのが大きいのではないでしょうか。あと何かしら変更があった時とかに文句も言わずに対応してくれたりだとか、あと直接会っている身としては空気感もすごく大事な要素だと思います。安心感のある空気を出している人はやはりまず『いい人そう』って思ってしまいますし、もう大人なので空気感で感じる直感はあんまり外れません。

ただ悪い言い方をすれば、スタッフさんとか関係者のいう『いい人』というのは『扱いやすい人』とも言えるかもしれません。わがままな人とか横柄な人もたくさんいますからねぇ。結果的に『扱いやすい人』は『いい人』になってしまう気がします。現場が少しでも円滑に回るために『扱いやすい人』というのはとっても大切ですし、それが売れている人なら尚更です。

あと、小さなことですがメイクさんって女性の方が多いのですが、撮影中にもちろんメイク直しにも入ってくれるわけですが、この時に男性俳優の髪や顔を直す際に、もちろん身長が足りないことが多いのです。この時にメイクさんが背伸びしたり腕を頑張って伸ばさないでいいように中腰になる俳優は『いい人』です。ほとんどの俳優がそうするんですけどね。僕も身長180超えているので必ずやっていました。覚えてないけどたぶん先輩俳優がやっているのを見て真似しだしたんじゃないかなぁと思います。

稀に売れて変に勘違いしている人もいますが、実際ほとんどの芸能人は『いい人』だと思います。なぜかと言えばドラマにしろ映画にしろ舞台にしろミュージカルにしろ、すべて集団で作るもので、常に人と作品を作る環境にいるわけなので、相手のことを考えられない人はやっていけないと思います。仕事しづらい人と仕事したいとは誰も思わないわけですから、そういう人は淘汰されてしまうと思います。事務所が強いからそんなの関係ないという事もあるかもしれませんが、僕に限って言えば売れてる人も相手のことを考える『いい人』が多いという印象です。中には腹立たしい人も正直いましたけど。

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今の芸能人で『いい人』が多いのはなぜ?

これは完全に世間の風潮によるところが大きいと思います。というかそれがすべてな気がします。エンターテインメントの世界で生きるということは、観てくれる人がすべてと言っても過言ではないですし、どんなにいいものを作っても観てくれる人がいなかったら元も子もないわけです。今はホントに些細なことで思いっきり叩かれてしまいますからね。先日木村拓哉さんの記事を書かせて頂きましたが、

www.myprivatecomedy.net

昔であればこんなことで叩かれることなんてなかったはずです。記事にも書いていますが木村拓哉さんは昔と変わっていないと僕は思っていますし。

ネットが普及して叩かれやすくなったということも芸能人に『いい人』が増えた理由の一つだと思います。街中での対応ひとつでTwitterでつぶやかれてすぐに知れ渡ってしまいますし。しかも嘘の情報も本当のように独り歩きしてしまいますしね。

でもみんながみんな優等生みたいになったら、そんなつまらないことはないと思います。いろんな人がいるから面白いわけですから。

芸能人が世間に対して媚びてしまうとそれはそれで嫌われることが多いし、バランスがまた難しいですよね(笑)好感度というものが必要になっている芸能界もまたよろしくないのかなとも思います。例え破天荒でもいい芝居をしてくれたり、いい歌を歌ってくれるなら僕は全然いいと思うんですけどね。

今は仕事を得るために『いい人』であることが必要になってしまっているのかもしれません。昭和のスターはすごく破天荒だったって話よく聞きますし、そいう人もいた方が絶対面白いと思います。

僕は昔から思っているんですが、例えば街で好きな芸能人を見掛けて声を掛けた時にもしそっけない対応をされたとしても、そこですぐに幻滅するのではなく、「もしかしたらすごく頭痛だったのかもしれない」とか考える事も必要な気がします。芸能人だって当たり前に人間ですから。

 

ご質問にしっかり答えられた自信が全然ありませんが、今回はこんな感じのお答えになってしまいました。ご容赦ください。

そもそも「いい人」の定義って、難しいですよね。考えさせられました。ご質問ありがとうございました!

                              M&O