『グランメゾン東京』第9話あらすじ感想 ラストで全部持っていってしまった木村拓哉
おはようございます、M&Oです。
月曜日の朝です。月曜日の朝と言えば大人気ドラマ『グランメゾン東京』の記事を書くのが恒例となっているのですが、先日木村拓哉さんのファンの知り合いの方から「月曜日のグランメゾン東京の記事が楽しみになっている」と言って頂いて、素直にそして純粋に嬉しかったです。
そんなわけで月曜日なので『グランメゾン東京』の記事を書かせて頂きます。書きたいから書かせて頂きます。
いよいよ第9話が放送されました。次回が最終回前という事でしたので、あと2回となってしまいました。
前回も書きましたが本当に自分自身の『グランメゾン東京ロス』が心配でなりません。
生きているという事の意味さえわからなくなるのではないかとさえ危惧しています。
太宰治の人間失格の一文『いまは自分には幸福も不幸もありません。ただ一さいは過ぎていきます。』グランメゾン東京が終わってしまって自分がそんな状況にならないかが心配で仕方がありません。
しかし大切なのは現在を楽しむこと。『グランメゾン東京』第9話もしっかり楽しませて頂きました!かなりハラハラしましたが(笑)
グランメゾン東京 第9話のあらすじ
今回はフードライターの仕事を持ちながらグランメゾン東京で働く中村アンさん演じる久住栞奈がフューチャーされた回となりました。
前回に冨永愛さん演じるリンダ・真知子・リシャールと共に視聴者に戦慄を与えた栞奈でしたが、尾花率いるグランメゾン東京に恨みを持つ背景には悲しい過去がありました。
栞奈の父親はナッツ混入事件に関係していた人物でした。お店を推薦した一人だったのです。そんな中で起きてしまったナッツ混入事件。
栞奈の父親は責任を取る形でエリートのレールから外れ左遷を余儀なくされていたのでした。栞奈は寒い僻地で暮らす羽目になった両親を想い、そのきっかけを作った『エスコフィエ』に恨みを抱かずにはいられなかったのです。
玉森裕太さん演じる平古祥平がナッツを混入させてしまった当事者だと知ったリンダと栞奈はグランメゾン東京を潰し、さらに祥平の料理人としての立場を抹殺しようと画策します。
グランメゾン東京のライバル店であるgakuで働く祥平の元にはリンダからの情報を得てフランス大使館からマイケル富岡さん演じるフェルナン・文則・ベルナールがやってきました。
祥平に3年前のナッツオイルのアレルギー事件の話をするベルナールでしたが、尾上菊之助さん演じる丹後学が間に入り祥平を守りました。
一方グランメゾン東京では新たにワイン選びを見直すことになり、ソムリエの資格を持っている栞奈は木村拓哉さん演じる尾花からワイン選びを一任されました。
国産のワインでいいものをというコンセプトでした。
栞奈はグランメゾン東京を辞めてフードライターの仕事に戻ることを沢村一樹さん演じる京野にすでに伝えていました。
栞奈の選んできたワインは味もコスパも素晴らしく、ワインを活かしたワインに合う前菜を新たに編み出すことになります。
しかしそんな中吉谷彩子演じる松井萌絵が倒れてしまいます。
病院に運ばれた萌絵に下された診断はノロウィルスでした。お客様に感染しているのではと心配するグランメゾン東京メンバーたち。
他に感染者が出れば病院から保健所に連絡が行くとになってしまい、風評被害は避けられません。
仕入れていた食材が原因の可能性もあり、寛一郎さん演じる芹田が萌絵が生牡蠣を試食していたことを思い出しました。
生牡蠣を仕入れてきたのは栞奈でした。
この事実を知って及川光博さん演じる相沢は『やっぱり』という言葉を発しました。
相沢が萌絵が倒れた時に栞奈がバッグから怪しげな小瓶を落とし慌てて拾っている現場を目撃していたのでした。
さらに病院で栞奈がリンダにスタッフがノロウィルスで倒れたことを電話で報告している現場も見ていました。疑うのも無理はありません。
グランメゾン東京のメンバーが疑心暗鬼になっている中、尾花が『もっとやるべきことがあるだろ』と口を開きます。
グランメゾン東京は店を臨時休業にして、自分たち自ら保健所を呼んで店を調査してもらいました。全員でお店の大掃除も行っていました。
グランメゾン東京にやってきた栞奈は自ら保健所に報告したことに驚きます。
さらに京野が来店していたお客様のところを周って体調を伺っているという事を知り驚愕しました。グランメゾン東京はお客様に安心して来店してもらうために徹底して原因を突き止める決断をしたのでした。
尾花は鈴木京香さん演じる倫子と共に栞奈に案内してもらいワイナリーを訪ねます。ワインの話をする栞奈はとても生き生きしていていました。
京野が栞奈の履歴書に記載してあった栞奈の父親の名前を見てあることを思い出します。
栞奈の父親がエスコフィエのアレルギー事件で左遷されてしまっていたことを耳にしていた京野はグランメゾン東京で栞奈に深く謝りました。
栞奈はここで全員に対して自分がエスコフィエの件に関わっていた人間に恨みを持っていたことを打ち明けました。
しかし栞奈は小瓶に入れたものは使用していませんでした。用意はしていたものの、ワインと料理を愛する栞奈はどうしてもそんな行為に踏み切ることはできませんでした。
栞奈は尾花の料理を認めていました。3年前に父親からエスコフィエについて訊かれた時に栞奈は『素晴らしいレストランだよ』と答えていたのでした。
グランメゾン東京を去ろうとする栞奈に尾花がワインに合う前菜を作ったから試食をしていくようにと言います。
前菜を食べた栞奈はワインに合うにはもっとこうするべきだと料理に対して意見を述べます。適格な意見に倫子の顔もほころんでいました。
栞奈のワインと料理を愛する気持ちがグランメゾンメンバーに伝わりみんな笑顔になっていました。
栞奈の気持ちは浄化され、栞奈はこれからもグランメゾン東京に関わることとなりました。尾花は栞奈に対して「試作品とはいえ俺の料理をあそこまで酷評したのはお前が初めてだ」と憎まれ口を叩きました。尾花のいつもの不器用な愛情表現でした。
祥平はリンダに呼び出されていました。リンダにナッツ事件のことを言われた祥平は自分が犯したミスだということを迷うことなく認めました。
そしてグランメゾン東京に迷惑がかからないようしてほしいとリンダに頭を下げました。しかしそこへベルナールが現れ、リンダが録音したボイスレコーダーを受け取ります。
ベルナールはgakuを訪れて証拠を出し、手塚とおるさん演じる江藤(通称ウーニー)は祥平をあっさりとベルナールに受け渡します。
今回は丹後もなす術がありませんした。祥平はgakuにいることができなくなりました。
祥平の元にバイクに乗った尾花が現れます。突然自分の元にやってきた尾花に驚く祥平。尾花は祥平に言葉をぶつけます。
『一回しか言わねえぞ。祥平、グランメゾンに来い』
今回の記事のタイトル回収です。
痺れ過ぎて一瞬これまでのストーリーが吹っ飛んでしまいました。一回と言わず何回も言ってくれと思ったのは僕だけではないはずです。
切なさと感動が入り混じった『グランメゾン東京』第9話
栞奈の背景も同情してしまう部分がありました。
それを思うとリンダの持っている恨みの理由がメンツを潰されたということだけだと少々薄く感じてしまうほどです。
あのナッツオイル混入のアレルギー事件起きた後の最善の策はいったいどんなことだったのかなとも考えてしまいました。しかし同時により一層尾花が祥平を守りたかった想いがいかに強かったかも思い知りました。
栞奈が父親にエスコフィエを推薦した話をするシーンでは涙腺が緩んでしまいましたし、祥平が連れていかれる直前に作った料理を食べた丹後の表情、最後の挨拶でお礼を言った祥平に向かって絞り出したバカヤローにも涙してしまいました。
頼むから丹後もグランメゾン東京に来てくれと心から思ってしまいます。
及川光博さんの栞奈を疑ってしまっている演技が個人的には好きでした。及川光博さんって目の芝居が本当にうまいなぁと思わされました。温かみも出せるし露骨に疑っている感じも出せるしさすがです。
そして以前にも書かせて頂きましたが、玉森裕太さんの余計なことを一切しない演技もやっぱり好きです。ストレートに心を揺さぶってくれます。
心の叫びのような丹後への挨拶は秀逸で尾上菊之助さんとの掛け合いは大きな感動でした。
寛一郎さんも尾花大好き演技を見せてくれて笑わせてくれて、さらに表情が全然違いますよね、髪形の問題ではなく演技でしっかり一皮むけた感じを表現していてすごいと思います。
そして尾花はもうなんでもお見通しなんだから!と栞奈のストーリーで思わされ、極めつけはラストシーンです。もう一回書いちゃお。
『一回しか言わねえぞ。祥平、グランメゾンに来い』
痺れました。明日から絶対いろんな場所で何か言う時に真似して『一回しか言わねえぞ』っていう人がたくさん現れるのではないかと僕は思っています。というか僕は今から言うチャンスを虎視眈々と狙っています。
『一回しか言わねえぞ。おはよう』みたいな。それぐらいカッコよかったです。
そしてこのセリフを言っている木村拓哉さんですがカメラの撮り方が祥平の主観なんですよね。
思いっきりカメラ目線でこのセリフを言っているわけですが、カメラ目線でセリフを言うのってめちゃくちゃ難しいんですよね。
滑稽になってしまうことが多々あるのです。しかし言わずもがなですが完璧に画になっていて木村拓哉さんって本当にすごいなとこれまでも何度も思っているけど再び思いました。
どうやったらあんなにかっこよくカメラ目線で画になるのか。真似したくてもできない芸当だと真剣に思います。
最後に、祥平が連れていかれるシーンでウーニーがフランス大使館の人間たちの先頭を風を切って歩いているのを見て思わずクスっとしてしまいました。
予告を見た感じ次週も怒涛の展開が待っているようです。長いんだよなぁ日曜日まで。でも待ち遠しいものがあるのは本当に幸せなことなので感謝しなくてはと思います。
あと2回、早く続きを観たいけれど終わりが近づくのが怖い。2クールぶっ通しでやってくれて全然いいのになぁ。