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『夢をかなえるゾウ』感想・レビュー【人生・仕事の悩みにおすすめの本】

『夢をかなえるゾウ』感想・レビュー【人生・仕事の悩みにおすすめの本】

今回は、お薦めの本『夢をかなえるゾウ』について書いていきたいと思います。

『夢をかなえるゾウ』は2007年に飛鳥新社より発行された水野敬也によるビジネス、自己啓発本です。

そのユニークな内容と設定から小栗旬さん、古田新太さん主演という豪華キャストでテレビドラマ化されました。

そしてテレビドラマだけに留まらず舞台化、テレビアニメ化、さらにはゲーム化もされているすごい作品なのです。(ゲーム化されているとは…知らなかったです)。

内容としましてはガネーシャという人間の体に象の顔、4本の腕を持ったインドの神様が、自分を変えたいと思いながらも何度も変われずに失敗しているいわゆる普通のサラリーマンの前に現れ、そのサラリーマンが自分を変えるための手助けをしていくといった内容です。

これだけ書くとガネーシャがかなり毅然とした厳格なキャラクターに思われそうですが、『夢をかなえるゾウ』のガネーシャはかなり破天荒で愛くるしい性格のキャラクターなのです。

言葉遣いは関西弁を喋りますし、歴史に名を残している有名人・著名人とはほとんど知り合いです(中には本当かどうから怪しげな話もありますが)。

ヘビースモーカーであり、甘いものも好きであんみつをとっても気に入ります。

身体を他のものに変化する事ができ、一度主人公の身体となり代わりに会社に出勤し騒動を起こします。何かと得をするということで美女になって外出したりもします。

空を飛ぶこともできて、釈迦とはかなり仲の良い関係で一緒に富士急ハイランドにも遊びに行きます。

釈迦とは死んだふりをして周りを驚かせる遊びもする仲です。

主人公のサラリーマンの家に居候している形なので、食事などの面倒もそのサラリーマンが見ているのですが、食事の内容が質素だと途端に不機嫌になります。

目玉焼きにベーコンが付いているかどうかで主人公に懇々と説教をしたりすることも。

松下幸之助や本田宗一郎にもいろいろと指南をしてきた経歴の持ち主です。ニュートンにも。

そんなガネーシャの元で自分を変えることにチャレンジする主人公のサラリーマンの物語です。

時に一見ふざけているような、しかし的を得ている課題を主人公に与えていくガネーシャ。最初は半信半疑ながらもガネーシャの与える課題に一生懸命に取り組んでいく主人公のサラリーマン。

課題をクリアできない場合は夢や希望のない人生を送る事をガネーシャに契約させられているので、主人公も必死です。

課題をこなしていくうちに自信もつき、自分が変わりつつある実感を感じる主人公でしたが、ガネーシャは身について習慣となるまでが大変であり、変わることの難しさも説きます。

ふざけていることもありお調子者の面もあるガネーシャですが、真面目に話す時はとても説得力があり、言っていることも的を得ているのです。

寝食を共にする2人の間には友情のようなものも芽生え深い絆が生まれますが、その時間は永遠には続きません。

面白くも感動してしまうストーリーと、どんな人でもすぐに実践できる課題が魅力的な書籍です。

ガネーシャの出す課題のいくつかに少し触れてみたいと思います。

『夢をかなえるゾウ』のガネーシャが与える課題

実はこの『夢をかなえるゾウ』で紹介されている実践すべき課題って、真新しいものはそんなにないのです。

たぶんこれまでに聞いた事がある人も多いのではないかという課題も結構あります。

例えば

  • 『靴を磨く』
  • 『トイレを掃除する』
  • 『身なりを整える』
  • 『自分は運がいいと口に出す』
  • 『募金をする』
  • 『相手の長所を見つけて褒める』

などは結構いろんな自己啓発本などで言われているのを目にしている人も多いのではないでしょうか。

僕も『なんとなく聞いたことあるな』という印象のものがいくつかありました。

しかしですね、この『夢をかなえるゾウ』のすごいところは、過去に読んだり聞いた事があって『こんなのすでに知ってるさ!』という人々に対して

『あなたは知っていたり読んだりした事があるのに現在実践していないのですか?』『もしかしてやってみたものの続かなくてすぐにやめてしまったのではないのか?』

という問いかけも含まれているのです。

課題を実践する事の大切さよりも、継続することの大切さを教えてくれるのです。

そして物語として課題を紹介してくれるので、課題にも取り掛かりやすいですし継続もしやすいのです。

例えば『奢ってもらう、タダでもらう』という課題があるのですが、この話はなかなかに面白くてかなり印象に残っています。

誰かに奢ってもらうというのが課題なのですがこれってなかなか難しくないですか?(笑)

上に挙げた課題以外にもガネーシャが出す課題はいろいろあって、その課題に取り組む理由もちゃんと書かれていて読んでいて納得できます。

『自分を変える』ということの難しさも物語があるので心に響きなら痛感できます。

とっても読みやすくて、堅苦しくないのがこの『夢をかなえるゾウ』の一番のお薦めポイントなのです。

初めて読んだ時に『読んでよかった~!!』と心から思えた本でした。

果たして僕自身はガネーシャの教えをしっかり実行しているのか…?

今回は黙秘させて頂きます…

『夢をかなえるゾウ』とってもお薦めです!

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