THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。フリーランス。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

絶対観るべき映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』あらすじ・キャスト・評価 大泉洋以外は考えられないベストなキャスティングの感動の実話映画

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映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』概要・キャスト

こんにちは、M&Oです。

今回のM&Oの絶対観るべき映画シリーズは『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』です。

公開して間もない映画なのでネタバレはなしで書きます。映画館で予告編を観てる時からかなり気になっていたので、あまりの寒さに心折れそうになりながら自転車漕いで24時からスタートの上映回を観てまいりました。

結論から言って、観てとっても良かったと思っています。

 

映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』は2018年公開の日本映画です。

上映時間は120分。

原作は渡辺一史氏の『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』です。

 

監督は前田哲監督。『パコダテ人』『陽気なギャングが地球を回す』『ブタがいた教室』『猿ロック』などを撮っている監督です。

 

出演は

鹿野靖明・・・大泉洋

安堂美咲・・・高畑充希

田中久・・・三浦春馬

高村大助・・・萩原聖人

前木貴子・・・渡辺真起子

塚田心平・・・宇野祥平

泉芳恵・・・韓英恵

鹿野清・・・竜雷太

鹿野光枝・・・綾戸智恵

田中猛・・・佐藤浩市

野原博子・・・原田美枝子

他。

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映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』あらすじ

舞台は北海道札幌。34歳の鹿野靖明(大泉洋)は幼い頃に難病である筋ジストロフィーを患い、現在は動かせるのは首と手とだけになっていました。24時間365日誰かの付き添いが必要な状態ですが、鹿野は医師の反対を押し切って病院を飛び出し、自らボランティアを募り、施設住宅で生活していました。

鹿野とボランティアのメンバーは明るく、言いたいことを遠慮なく口にする鹿野をボランティアメンバーは愛していました。そして鹿野にはユーモアのセンスがあり、ボランティアたちは鹿野の住む部屋で笑いが絶えない時間を過ごしていました。

その鹿野のボランティアメンバーの中に田中久(三浦春馬)という医大生がいました。鹿野ボラの中ではまだ新人の部類です。田中は気の優しい真面目で少々内気な青年で、そんな田中は鹿野からよくイジられ、介護の技術の面でも注意されることがありましたが、田中は将来医者としての自分の糧になると、鹿野ボランティアに参加していました。

実は田中には安堂美咲(高畑充希)という恋人がいました。田中が鹿野のボランティアばかりに時間を割くので、ある日美咲は浮気調査も兼ねて、田中のいる鹿野宅を訪れます。ボランティアの人材は常に不足していて随時募集をしていることもあり、突然訪れた美咲は鹿野と鹿野ボランティアのメンバーから新たなボランティアメンバーだと勘違いされてしまいます。田中はなぜか美咲が恋人だと言ってくれず、ちょうど欠員が出てしまったために、美咲は田中と共に夜勤として泊りで鹿野宅でボランティアに参加することとなりました。

歯に衣着せぬ鹿野の物言いですが、美咲もサバサバしていて言いたいことを言う性格なので負けていません。深夜2時を過ぎても鹿野のお喋りは止まらず、しかも突然バナナを食べたいと言い出します。田中は急いでバナナを買いに行こうとしますが、鹿野と2人きりになることを嫌がった美咲は自分が買いに行くと田中を残しバナナを買いに行きます。しかし売り切れていたり深夜のため店が閉まっていたりでなかなかバナナは売っていません。美咲がようやく帰ってきた時には美咲の顔には汗が滲んでおり、半ばキレ気味に鹿野にバナナを渡す美咲。鹿野はそんな美咲を見て「やべぇ!なんかグッときたー!」という始末です。

鹿野に気に入られた美咲はその後も勝手にボランティアのシフトに組み込まれ、鹿野宅でボランティアに参加します。しかしわがまま三昧の鹿野に対し美咲は怒りを露にし辞めると言って出て行ってしまいます。鹿野は田中に代筆をしてもらい美咲に謝罪の手紙を書き、デートを申し込みます。鹿野は田中が美咲と恋人関係にある事を知りません。

田中の説得で鹿野と会うことをオーケーした美咲は、鹿野・田中・高村(萩原聖人)と共にキャンプ場でバーベキューをします。高村はずっと鹿野を支えているベテランボランティアです。美咲と鹿野はこのバーベキューを存分に楽しみ、二人の関係は修復されます。

しかし、美咲が田中に嘘をついていたことが原因で美咲と田中の関係に溝ができてしまいます。自然消滅状態になる中でも、美咲は鹿野ボラを辞めずに鹿野宅で鹿野のお世話をしていました。そして鹿野が英検2級を取ろうと懸命に努力して、アメリカに行く夢を叶えようと奮闘する姿を見て、美咲は大きく影響を受けます。

しかし鹿野の病状は進行していて、手を動かせる範囲も以前より狭くなってきていました。また呼吸器にも影響が出てきていて、医師から人工呼吸器の着用をしなければ死ぬと宣告されます。

入院生活が絶対条件の中で、鹿野は自宅に帰りたいと医師に話します。もちろんそんなことはできないと一蹴されますが、鹿野は「ボランティアのみんなは俺の家族なんだ、家族のせいで俺が万が一死ぬようなことがあっても俺は誰も絶対に恨まない」と強く言い、美咲も「鹿野ボラを舐めないでください」と医者に詰め寄り、ボランティアメンバーもみんな強い眼差しで鹿野の退院を訴えました。

 

自宅に戻った鹿野とボランティアメンバーとの生活が再び始まりました。

田中は人間としての自分に悩み医者になる夢にも迷いが出てきていました。鹿野は俺たち友達なんだからなんでも相談しろと田中を思いやります。

美咲は鹿野に影響され自分の夢を追う事を決め、鹿野は周りの人間たちに夢とパワーを与え続けていました。

鹿野は美咲と田中の関係に気付き、みんなで行った旅行先である企みを決行します。鹿野の優しさから決行された計画とは・・・・。

 

映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』評価・感想

はっきり言ってとても良い作品です。ストーリーが素晴らしく、相当原作がいいのではと思います、読んでないので読みたいなと思わせてくれました。

ただ正直言うとこの監督はあまり僕の好みではなさそうです。演出とか撮り方とか「うーん」と気になってしまう部分がいくつかありました。鹿野の幼少期の描写とか個人的には全然良くない作りでした。

ただそれがあったとしても充分に感動したので、やはり脚本がいいのと、そして役者陣の力によるところが大きいと思います。

 

大泉洋さんはもう本当に、この人以外いったい誰が鹿野靖明を演じられたんだろうと思うぐらい、めちゃくちゃ魅力的でした。実は僕映画館で初めて予告映像を観た時に大泉洋さんだって気付かなかったんですよね。それぐらい見事になり切っていました。絶対に暗くなってはいけない役だったと思います。映画自体のテイストを大泉洋さんが握っていると言っても過言ではない立ち位置だったわけですが、大泉洋さんの良さがふんだんに出ていて、他の役者ではできない芝居をしていて、やはり稀有な俳優であるということをこの作品でより知らしめていると思います。何気ないセリフの微妙なイントネーションや間とか、声のボリュームとかが本当に絶妙で、リアルなんだけどクスッとしてしまうんです。大泉洋さんの得意技だと僕は思っているんですが、今回も本当にやられました。鹿野靖明、すっごく魅力的でした。

 

高畑充希さんは僕は今まで見たこの人の作品の中で一番良かったです。「へーこんな芝居できるんだ」って普通に思いました。最初の方の三浦春馬と電話で話しているシーンで「あれ?うまいな!?」と思いまして。そう思ってたら全編通して良かったです。表情なども大げさに表現しているわけじゃないのにしっかり伝わってきて、揺れ動く難しい役どころをしっかり演じているのではないでしょうか。今まであんまり好きな女優さんではありませんでしたが、イメージ覆りました。

 

三浦春馬さんは・・・正直全然良くなかったですね。なんかリアリティをあまり感じなかったですし、下手では全然ないのですが、つまらない演技しかしていませんでした。個性のない俳優が誰でもやる演技って感じでした。下手な俳優というイメージはまったくないのですが、面白い俳優と思ったことも全然なくて。今回もそのイメージのままって感じでした。存在感もあまりない感じになってしまっていましたし。日本のどうしても良くならないダメなところですが、この映画はアミューズが大きく関わっているわけで、大泉洋さんは実力も役にもハマってていいけれど、三浦春馬のキャスティングは間違いなくその関係だと思いますし、主題歌もポルノグラフィティということでアミューズ万歳映画ではあるんですよね。盛り下がること言ってごめんなさい。でもこういうところなんですよね。観る人にバレない様に巧妙にやってくれよと思います。

 

萩原聖人さん、渡辺真起子さん、宇野祥平さんと非常に良かったです。人間味あって、このポジションの人達がしっかり芝居できるというのはマストだったと思いますので、素晴らしいキャスティングだったと思います。中でも萩原聖人さんすっごく良かったなぁ。

 

綾戸智恵さんは、どうして??実生活で介護されてたから出たんですかね?何か理由があるんですかね。悪くはなかったと思うんですけど、もっといい女優さんいくらでもいると思うのですが。こんな大事な役をなぜジャズシンガーに。。。でも悪くはなかったんですけどね。個人的には八千草薫さん的な人に演じて欲しかったと思ってしまいました。

 

佐藤浩市さんはさすがで、出番めっちゃ少ないのにかなり印象に残っています。まとっている空気感が違う!(笑)

 

非常にいい作品なので、ぜひ観て欲しいなと思います。障害者の介護ということも考えさせられる映画ですし、なおかつしっかり楽しませてくれる映画です。

ちなみに僕は普通に泣きました。

お正月の映画鑑賞にいかがでしょう?自信を持ってお勧めいたします!!

 

映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』

あなたと過ごした日々は宝物でした。

                         M&O

ハリポタ