THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。フリーランス。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

俳優のワークショップは主に何をするのか?参加するメリットとデメリット 悪徳な団体に騙されないで!

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世の中に溢れている俳優のワークショップ

こんばんは、M&Oです。

今回は先日ご質問頂きました、俳優のワークショップについて自分の考えを書きたいと思います。またどんなことをしてどれだけ意味があるものなのかも知ってる限り書いていきます。

M&O自身も俳優のワークショップにはずっと通っていました。役者として仕事をもらえるようになって食べれるようになってからも通っていました。まさに向上心の塊ですね!自分で言うなって感じですね、ごめんなさい。

 

まずインターネットで調べれば、俳優のワークショップの情報ってものすごくたくさん出てきます。参加を促すものが多いと思いますが、M&Oはこういったネットで募集しているワークショップに参加したことはありません。紹介とかでしか参加していませんでした。もちろんすべてではありませんが、ああいう誰でもカモン!みたいな募集をしているワークショップって金儲けのにおいを正直プンプン感じますし、結構料金がやたら高いところが多いです。公民館とか区立の施設とかでやってるのに一万円近くとか五千円とか、破格やん!って思ってしまいます。

しかもそういうのに限って、誰やねん!!っていう人が講師だったりします。海外との大きな違いなのですが、海外って演技を教えるために学ぶ人がいるんです。教えることを学ぶ人がいるんです。日本ではその文化は浸透していないので、大体演出家や監督や俳優が講師として教えるケースがほとんどなのですが、もちろん自称の人もいますし、演出作品や監督作品や出演作品を観ても「なんですか?初めて見たんですけどこのタイトル」みたいなことも多々あって、悪い言い方をすれば、「よくこんな人に教わろうと思えるな・・・」と思ってしまいます。

今もし若い役者の人がこれを読んでいたら自分の胸に手を当ててみてください。

ただしっかりした人がしっかり教えてるものも間違いなくあります。ただあくまで個人的にですが、そういう人はネットで募集なんてしないと思います。大手も含めていろんな事務所から演技レッスンを頼まれていて基本的に多忙ですし、別に生徒に困っていません。

映画監督が行なうワークショップも少し名のある監督でもお小遣い稼ぎの場合も多いです。キャスティングされるかもっていう餌を垂らして高額なレッスン料とったりしますが、事務所の政治が絡んで好きにキャスティングなんてできないし、出れてもそういう人は平気でエキストラやらされたりします。

 

夢を食い物にする一種のビジネスでもあるわけなので、気をつけなくてはいけない部分は間違いなくあります。しかし、じゃあワークショップに俳優は参加しない方がいいのかと言われれば、そんなことはありません。むしろ意味のあるものならジャンジャン参加するべきでしょう。

そして俳優のワークショップって何するの?と問われると、これはもう本当に様々で一概に言えないのです。ただ、基本はもちろん演技に関することです。

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俳優のワークショップの一例

初心者が参加するワークショップの場合、身体の使い方だったり発声などをしっかりやる場合が多いと思います。腹式呼吸とかなんだかんだでめっちゃ大切ですし。あと滑舌ですね。みっちりやってくれる講師はいい講師だと思います。訓練を習慣化できれば俳優人生でとても活きてくることなので。やるのが当たり前なんですが。

そしてエチュード(設定を与えられて後は自由に演じる即興演技)とか台本を使った演技になっていくわけですが、だいたいその前に恥を捨て去る訓練とかします。照れとか恥ずかしさをなくさせる!みたいな。僕はこれは好きでもないし意味もあんまり見出せませんが、初心者には意味あるんじゃないでしょうか。やる講師が結構多いと聞きます。

エチュードはかなり経験がものを言うので、やればやるほどいいんじゃないでしょうか。気付くと僕は物心ついてからまったくやってないですね(笑)ビギナー用の稽古なのかしら??センスある人は結構最初からできちゃうし、思い切る癖も付くし、発想力もつくのでいいと思います。

そして台本を使った演技ですが、これはその日一日だけで終わる時もあれば、何日もまたいでやったりといろいろ形があります。そもそも最初は台本の読み方もわからないのでまずそこからスタートするわけです。読解という意味です。

そしていざ演じてみてとなっていくわけですが、ここで講師の良し悪しでだいぶ変わってくると思います。ありきたりの何にも面白くない演技しているのを良しとする人もいれば、変に捉われずに相手役の言ったことにただ反応することを求める人もいるし他にも様々です。ただ誰が演じてもそうやるよねっていう安直なありきたりな演技をただ熱くやっているのを良しとする環境で育った俳優はオーディションには受からないだろうなぁって思います。面白くないですもん!!!

野田秀樹さんのワークショップはとても面白いって聞きます。他にもしっかり講師の勉強をされて講師で有名な人もいますし。

そして僕はと言うと、元々は俳優をやっていて、現在はプロデューサー的な立場の人のワークショップにず~と通っていました。かなりしごかれる日々を過ごし、そしてたくさんのお仕事も頂きました。認められれば自分がプロデューサーとして入る映画やドラマに出してくれていたんです。一時期あまりにその人に仕事頂いていたので、「俺はお前のマネージャーじゃないんだよ」なんて言われていたほどです。ただ、自分で言うのもなんですが同じようにずっとワークショップに通っているメンバーは何人もいましたが、仕事もらってるのは僕だけだったのでそこはシビアだったと思います。

 

とにかくしごかれたワークショップ参加の初期

最初に参加したころは本当にしごかれました。自分が全然演技できなかったせいなんだけど、もう普通に半泣きしてましたもん(笑)一行ぐらいのセリフを延々とやらされるんです。「違う。もう一回。」と言われ続けながら。しかも他のメンバーも何人も見てるし、自分のせいで時間すごく使っちゃってるし、なによりできない自分が情けなくて涙が溢れてました。それでも通い続けたのは上手くなりたかったし、その人が実際売れてる人たちを育てた実績もあったからだと思います。でも当時はそんなこと考えずにただ無我夢中でしたけど。仕事もないし毎日ワークショップの台本とにらめっこしてました。

ワークショップやってて良かった~って実感できたのは現場に出るようになってからでした。「これワークショップ受けてなかったらできなかったな」と思えることが結構あって。あと、出始めの頃に売れてる人たちと芝居するときは、「俺は○○さんにあんなにしごかれてるんだ、負けるわけねー!」と思うようにしていました。スタートかかればそんなことは考えませんが、スタートかかる前に萎縮してもいいことないので。

結果的に10年近く行っていたんです。場所や周りのメンバーはもちろん変化していますが。最終的には笑いながら「お前はもう来なくていいって!」と言われるぐらいになっていました。それでも行っていましたが(笑)演じるのが好きなわけで、仕事がない時に演じる場所があるなんて楽しいじゃないですか、だから自分的には自然の流れで。

俳優の若い子で来たがってた子は当時バンバン紹介していましたが、みんな来なくなってしまっていました、厳しいは厳しいので。僕はこの人にかなりドラマや映画にキャスティングしてもらっていたので本当に感謝ですし、うまくなると同時にそういうご褒美があるって頑張りがいがあると思うんですけどねぇ。ワークショップ代も一回1500円とか2000円とかだったからすごく良心的でしたし。

ただ僕は同じ人にずーと教わってきたのですが、ある程度で教わる人は変えた方がいいという考えもあります。どうしても色には染まってしまいますからね、言ってることはわかります。

ただ僕としてはその人に師事して後悔はないし良かったと今でも思っています。

そう思えるワークショップなら、行く価値はあると思います。くれぐれも悪徳なところに騙されないようにしてくださいね!!

                              M&O

 

 

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