THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。フリーランス。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

手ぶらで話しだけで人を笑わせ幸せにするお笑い芸人って本当にすごいと思う 俳優と芸人の共通点はある?

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お笑い芸人こそ芸能人

おはようございます、M&Oです。

最近M-1をはじめ漫才番組が立て続けにテレビでやっていますね。

お笑い大好き&リスペクトしている僕も録画してしっかり観ているわけですが、好みもあるからみんな面白い!とは言いませんが、大いに声を出して笑わせて頂いておりまして。笑うのは身体にすごくいいみたいだし、ストレス発散にもなるという事で大いに感謝もしています。

 

それにしても、小道具を使う人ももちろんいてそれも全然いいと思いますが、漫才って基本的に皆さん手ぶらで出てきて、自分たちで考えてきたネタを稽古して披露して爆笑をかっさらっていく。

とてつもなくすごいことですよね。

 

役者をやっていた身としてはなおさらそう感じてしまうのです。決して役者を卑下するわけではないのですが、やはり役者はあくまで台本が用意されていてセリフを与えられている状態なわけで、言い方やちょっとした間やアドリブなどでセンスの差こそ出るもののやはりまったくもってゼロから作っているわけではないわけです。

それを踏まえると、お笑い芸人って本当にすごい!と思うわけです。

自分たちでネタを考え試行錯誤して改良して、より面白い形に変えていって、多分完璧なんてないんでしょう。はっきり言って超カッコいいです。

 

M-1の出番までの緊張した面持ちや、THE MANZAIの出番の直前までネタの練習をしている光景を見ると、『もうアスリートじゃん!』とさえ思ってしまいます。

 

しかし観てて勝手に思ってしまうところなのですが、自分たちの実力をしっかり出すことがめちゃくちゃ難しそうですよね。緊張したりプレッシャーに押しつぶされそうになったりしながらやってるんだなって改めて知りました。

結構なベテランのコンビでも『自分たちだけすべるんじゃないかって考えてしまう』って言ってましたし。

 

俳優の世界では疲れていた方がいい芝居ができるっていう言葉というか昔から言われている説があるのですが、もしかしたらそこはお笑い芸人と共通しているのかなぁとも思ったり。

この説は、要は疲れていると『余計な事をしない』という事で、元気が有り余っている状態だとついつい余計な事をしてしまうので、寝不足とか疲れている状態だと力も抜けていい芝居ができると言われていまして。なんとなくわかる気しません?でもやっぱり気分的には元気でいたいんですけどね(笑)

お笑い芸人さんは当たり前に脱力と言うか力を抜くというのができていると思うんです。なぜかと言うと力の入ってる状態って人を笑わせられないと思うんです。笑う時って緊張は全然なくて力抜けてると思うんですけど、同じように緊張したり力入ってる人が人を笑わせようとしても、観てる人は笑えないと思うんです。そう考えると出番の前にあれだけ緊張しているお笑い芸人が、出てきた時には嘘のように自分たちのワールドを全開にして、実際緊張している部分もあるとは思うのですがそれを全く表面に出さずに観ているものにも感じさせずにやりきって人を笑わせるって、本当にすごいと思います。

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実は緻密に計算しているお笑い芸人

声のトーン、大小、間、言い方、表情、たたずまい、動きなどなど言いだしたらキリがないお笑い芸人さんの緻密さですが、これもまた本当にすごいです。コントなどでもいかんなく発揮されますよね。お笑い芸人さんって演技上手いなぁって本当に思っちゃいます。しかもちゃんと自分という素材もふんだんに使うからまたいい演技になってしまうんですよね。掛け合いはセリフと感じさせずに会話のように聞こえなきゃダメなわけだし、しかもよりおもしろいベストな形でそれを常にやり続けているわけで、冗談でもなんでもなく役者よりよっぽど大変だと思います。しかも生で相手を笑わせるっていう最重要課題がずっと付きまとうわけです。

たぶんというか間違いなく、とんでもなく努力しているんです。でもその努力が当たり前なんでしょうね、それこそ芸道だと思いますし。だからお笑い芸人こそまさに芸能人だと心から思います。

顔がカッコいいとか美人というだけでは芸も何もありませんからね。もちろん演技という道をしっかり極めようとしていたり極めている人は芸能人だと思いますが。

お笑い芸人に比べたら俳優は甘えてる部分たくさんあるなぁと思います。必要とされるかどうかということももちろんありますが、お笑い芸人は作りこんだネタ以外に、バラエティに普通に出演している時は瞬時に面白いことを発しなくてはいけないわけで、それも人によってはいくつも浮かんだ中でその時に一番最良なものをチョイスしていると聞いたことがあります。もうある意味将棋の棋士と変わらないじゃないですか(笑)そして度胸もなくてはひな壇で言葉を発することはできないわけで。チャンスをものにしたい若手芸人なんてカイジの鉄骨渡りを毎回しているようなもんじゃないですか!

そして残り続けるのも非常に難しい世界なわけで。。。ホントにめちゃくちゃ大変だしめちゃくちゃすごい人たちだと思います。

 

そしてうらやましい部分でもありますが、人を笑わせるのが仕事とうのがまたいいですよね。僕自身落ち込んだり元気ない時にお笑いを観て笑ってどれだけ救われてきたか・・・。とてつもなく崇高な職業だと心から思います。AIがこれから先いろんな仕事を人間の代わりにしていく世の中になることは間違いないと思いますが、お笑い芸人というのはこれからも間違いなく残り続けていくと思いますし、むしろ今よりもさらに存在感が増していくのではと思います。

最後に、

個人的にはタカアンドトシさんの漫才、お腹がよじれるぐらい面白かったです!寿命が延びた気がします。本当にお笑い芸人さんには感謝ですし、これからもよろしくお願いします!と言う気持ちなのです。

                               M&O