THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。フリーランス。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

学生映画に出演していた時の思い出 自主製作映画がスタートだった

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 follow us in feedly

学生映画の撮影は思い返すと無性に楽しかった

こんばんは、M&Oです。

いや~寒い。寒いですね毎日。。。僕本当に寒さに弱いんです。見事に風邪ひいたしホントに冬は苦手です。早くあったかくなってくれ!!と思う毎日です。

 

そんな日々をの中で感傷に浸るわけではありませんが、今回はM&Oがプロの役者として活動する前に出演していた学生映画の思い出を書いていこうと思います。

ここ最近質問を募集させて頂いていたのですが、頂いたご質問の中に役者をはじめたきっかけをお答えする機会がありまして、

www.myprivatecomedy.net

けっこう思い出が蘇ってきたので、書かせて頂こうと思いました。

 

僕が出演した自主製作映画のほとんどは日本大学芸術学部映画学科の作品でして、他には専門学校の東放学園の自主製作映画にも出演していました。

きっかけは映画館のアルバイト時代に出会った友人が日芸映画学科の生徒でカメラマンを目指していたことでした。

彼がカメラマンとして参加することになっていた自主製作映画のメインの役柄にイメージが合っているという事から、出演を打診されたのがはじまりでした。当時は映画が大好きで役者にも漠然と憧れていて、でも何から手を付けていいかわからない状態で、嬉しくて二つ返事でオーケーしたものです。

そしてカメラマンの彼に連れられ監督をする女性(もちろんこの人も日芸の生徒)と面接をし、晴れて初めての映画出演を果たすことになったのです。

長さとしては20分ぐらいの作品だったと思います。淡い男女の恋愛を描いた作品で、いきなり男の主演です。びっくり。そして相手役はすでにCMなどにも出演していた麻生久美子さんの事務所に所属している女優さん。期待と緊張を胸に撮影へと臨んだわけです。本読みとかリハーサルもしたと思うんですが、さすがに覚えてない・・・。

覚えてるのは最初の撮影カットでデートの待ち合わせのシーンでした。なんで覚えているかと言いますと

全然オーケーが出なかったからです!(泣)

今思えばM&Oの役者人生の中でもトップレベルにテイク数を重ねたと思います。しかも当時の僕は何もわからない状態ですから、難しさもなにもわからないので、それはそれは泣きそうになりました(笑)もうなんて俺カッコ悪いんだ・・・みたいな。この時の撮影はその後の役者人生にとても活きていたと思います。

もうどうやってオーケーが出たのかも、その日にオーケーが出たのかも覚えていません。言うなれば

船場吉兆ぐらい『頭の中が真っ白になっちゃっていました』

たぶん段々と慣れていったのでしょう、その後はそこまで苦しまずに撮影が続いていった気がします。

そしてこの映画の撮影、

なんといきなりキスシーンがあったのです(笑)

というかその後の役者人生で僕キスシーンなんてやってないです。

今思えば最初で最後だったのか。。。あ、でも同性愛者の役で男とはキスシーンしましたね(笑)

初めてのキスシーンは今でも覚えていますが、いきなりNGを出したのです。

理由がとんでもなく恥ずかしい理由でして・・・監督から

『長いよ。』

と言われてしまったのです。顔から火が出る恥ずかしさ(笑)

そして当時僕はあまりの未熟さから見事にその相手役の女優さんを好きになってしまっていたのです。でも実際問題『やったー、好きな人とキスシーンできるー♪』なんて微塵も思いませんからね。ただただ緊張するシーンなだけです。しかもプロ意識もない時だから、相手役の人に申し訳ないなぁなんて思ってしまってました。

限られた予算の中でいろいろと移動しながら撮影していくわけで、結構スケジュールはハードだった記憶があります。あんまり寝てなかったんじゃないだろうか。でもとにかく

ひたすら楽しかった思い出しかないです。

クランクアップを迎えた時、寂しくて仕方なかったのを覚えています。そして撮影現場がとにかく楽しくて、毎日撮影現場にいたいと思って、本格的に俳優をやる気持ちが強くなった気がします。もっと急ぎたくなりましたし、チャンスにかじりつこうと思えたと言うか。相手役の女優さんがすでにプロの現場に行っている人だったのも大きいかもですね。昔の堂本剛さんと深田恭子さんのドラマ『to heart』でも深キョンが「時枝ユウジー‼愛はパワーだよ!!」と言っていましたし。。。

そしてこの後に間はもちろん空きますが、この時の女性監督、カメラマン、そして女優さんとは彼らの在学中に後2作品を一緒に作ることになります。

この時の経験がなかったら、僕の人生は全然違っていたものになっていたかもしれないと思うと、なかなかに面白いです。ベンジャミンバトンほどではもちろんないけど、

本当に数奇な人生です。。。

f:id:myprivatecomedy:20181028090506j:plain

学生たちが必死に頑張る学生映画の現場

学生映画のスタッフはみんな学生です。そして下級生、つまり監督の後輩に当たる子たちも沢山手伝いに来てくれます。今結構活躍している俳優・駒木根隆介君なんかもこの僕の初めての撮影現場にスタッフとして来てくれてた一人です。しかも僕にずっと付いてくれている役割だったのです。彼は日芸出身なので。

録音部も照明部もみんな学生で、それぞれの持ち場を必死にこなすんです。時には罵声が飛び交ったりもしますが、みんな寝不足の中、自分にできる事を必死にこなすのです。まだ経験もないわけですから、必死にやるしか術を知らない状態です。これぐらいでいいやとかこれでオッケーっしょ!みたいな感覚ももちろんないので、それ故に最大限やろうとする姿は正直感動します。僕はそんな空気が好きでした。

そんなこともあり、役者でお金をもらえるようになってからも、スケジュールが合えば全然ノーギャラで学生映画に出演していました。単純に好きだったからと、どこかで恩返しの気持ちと言うか、彼らの役に立ちたい気持ちもありまして。事務所は売り上げのない仕事なわけで、作品が他人の目に触れる事も保証されていないのでいい顔はしないですけど。

 

学生映画を撮るのはもう無理だけど、自主製作映画は今でもいくらでも撮れるんですよね。ちょっと面白そうだなって思うし、何かしらで加わって映画を作るっていうのもいいかなと思っています。

なんだかんだで僕の人生に於いて、学生映画・自主製作映画は大きなパーツになっていることは間違いないので。

                                M&O