THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。フリーランス。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

俳優は掛け持ちするのが当たり前!? 掛け持ちせざるをえない日本の芸能界事情

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 follow us in feedly

日本の俳優は特に仕事の掛け持ちをする傾向が強い

こんばんは、M&Oです。

今回は日本の俳優の悲しい現実について書いていきたいと思います。

突然ですが、日本の俳優って一つの作品に集中して取り組んでいると思いますか?

もちろん中にはそういう俳優も多々いらっしゃいます。

しかし

売れれば売れるほど、作品を掛け持ちしているケースが増えてくるのが現実です。

しっかりと全国のお茶の間に認知されて、我が道を行けるようになった俳優は一つの作品にじっくり取り組んだりできるようになるわけですが、そんな方々も確実にこの『掛け持ち』をしている時期を経験していることと思います。もちろん大なり小なりはありますが。山田孝之さんとかわかりやすい例だと思います。しかし山田孝之さんも出たい作品のスケジュールが重なれば今でも掛け持ちすることもあるでしょうし、CMなども含めるときっと映画を撮りながらCMの撮影に行ったりなんて時もきっとあると思います。

ただ自分の意志で仕事を選んで、自分でその状況を作っているならモチベーション的にも大丈夫だと思いますが、事務所がガンガン掛け持たせる状態はあんまり健康的とは言えません。

無意識のうちに『こなす』ようになっていってしまうからです。

しかも酷な事を言えば、売れている旬な人というのは、客寄せパンダ的な使われ方をすることも少なくありません。

こいつを使っておけばとりあえずこれだけの集客は見込める。これだけの視聴率は見込める。という風に。

つまり出てればいいという理由で使われる事も増えてくるわけです。

いいマネージャーがついていて、なるべく役者として成長できる現場に行かせたいと思ってくれて、そういう仕事の入れ方をしてくれる若手俳優は幸せです。

それに対して今が稼ぎ時だ!とどんな仕事も入れてしまうマネージャーや事務所の若手俳優は2年後3年後で大きな差が出てきてしまいます。というか消えた言った一時期人気のあった若い子なんてかなりこのケースだと思います。

もちろんセンスや本人の努力も大きく関わってくるわけですが。

 

若手俳優以外にも作品を掛け持ちする俳優はたくさんいます。しかも自分の意志で。ではなぜそうなっているのでしょうか。

f:id:myprivatecomedy:20181109220314j:image

日本は基本的にギャラが安く掛け持たないと食べていけない

昔、西田敏行さんがおっしゃっていました。

『日本の俳優だってデ・ニーロみたいになれますよ。でも日本だと一つの作品で生活できないから掛け持たなきゃいけない。一つの作品に集中できる環境があれば、日本の俳優だってデ・ニーロになれますよ』

言い回しは違ったと思いますが、こんなようなことをおっしゃっていました。

たしかにこれが現実だと思います。

日本のエンターテインメント業界のギャラの相場は単純にハリウッドなんかと比べたらとてつもなく安いわけです。まぁ観る人口が桁違いに違うので当たり前と言えば当たり前なんですが。世界シェアか日本だけのシェアかですから。

 

俳優の世界で有名なのは、『CMがないと食べていけない』という言葉です。

これは有名な話で皆さんも聞いた事あると思いますが、CMというものはギャラが他の仕事と比べて破格にいいわけです。おまけに拘束時間も短いです。ただその分制約も多く、犯罪なんて犯したら多額の賠償金を払わなければなりませんし、競合他社のCMにはもちろん同じ時期に出られませんし、時期をズラしても半年間とか空けなければいけないとかいろいろあります。

そういえば昔織田裕二さんがドコモのCMに出てた直後にIDOのCMに出て少々問題になっていました。でも契約上問題なかったのでしょう。モラル的にどうなの?となっていただけだと思います。IDOだったか定かではないですが、たしか。

CMは売れている人なら正直うん千万もらえるわけですから、こうなれば自分の好きな作品に集中して出る環境も整うわけです。しかしみんながみんなCMに出れるわけではもちろんありません。ましてや費用対効果があってこその破格のギャラなわけですから、そこまでの地位に行けた人だけの特権でもあるわけです。

ただこのCMのギャラに関してもM&Oが俳優を始めたばかりの大学生の頃に比べると、基本的にだいぶ下がっていると思います。ネットの普及でテレビCMの効果が薄れつつあるからなのか、M&OなんてCM出ても大したギャラではないわけですが、それでも役者時代の後半は昔と比べると『えっ?』と思ってしまうようなギャラ提示の金額だったりしました。せち辛いぜ。。。

 

ちなみに連続ドラマのレギュラーが決まったとしても、相当上の番手じゃないととてもじゃないと生活できるほどは稼げません。

連ドラに出演していて世間にそれなりに顔を知られていてもアルバイトしている俳優はたくさんいます。

でもできる限りアルバイトはしたくない。俳優の仕事だけで食べていきたい。そうなれば仕事を掛け持つしかありません。

むしろ掛け持ちたいと思うのがほとんどの俳優でしょう。

今は女性人気の舞台に出演している俳優の方が映画やテレビに出演している俳優よりよっぽど稼いでいたりします。ブロマイドとかの収入もありますし。

 

舞台二本の掛け持ちというのもやっている役者はザラにいます。

もちろん身体は一つですから、本番日が重なる作品には出られませんが、本番日がズレていれば制作サイドがオーケーなら出れてしまうのです。

稽古は2本同時進行しなくてはなりませんが・・・。

これがまたなかなか大変です。当たり前ですが同時に作品分のセリフと動きを入れなければいけないわけです。

M&Oも経験ありますが、片方がシェイクスピアの作品でしかもメインどころだったのでもちろん膨大なセリフ量で・・・。セリフ覚えは苦労するタイプじゃなかったのですがさすがに頭に入るのが時間かかってきつかったです。でもそんな事をやっている役者はたくさんいます。仕事があるだけありがたですしね。

 

ただ、たらればだったり結果論ですが、もちろんその時にできる最高のパフォーマンスをしているつもりですが、やはり一本に絞っていた方が良い芝居ができていた可能性は大きいんじゃないかと思います。一概には言えないけど。

撮影の掛け持ちなんてザラだし、早朝から撮影行って夜に舞台に立ってなんてことは別に売れていたわけじゃないM&Oですらやっていました。もちろん疲れます。アドレナリンも出るから影響は出ていないと信じたいけど、やはりコンディションはいいに越したことはないわけです。

そう考えると、タレントやアイドルの子が舞台やドラマに出ると、それはそれはハードスケジュールになっていることと思います。取材も含めて撮影や稽古以外に常になにか仕事を抱えているわけで。ダンスの振りなんかも覚えなくてはならないわけで本当に頭が下がります。

実際AKBの子と共演していた時は舞台稽古の合間にAKBのダンスの振りも練習していましたし。

うーん。プロフェッショナル。大人の流儀。。。

よくわからないけど(笑)でも正直M&Oは出来る気がしない!

 

基本芸能人はお金持ちと思っている人も多いと思いますが、もちろん一部のトップにいる人たちはそうですけど、ほとんどの芸能人は、特に俳優は、時間でいったらかなりの時間働いています。終わりが24時超えて集合が始発とか、それが連日とかも全然ありますし。それでも生活できるほど稼げなかったりするわけです。そしてその忙しさを保つのもまた難しいですし。暇が怖い職業ですから。

実際、一つ一つの仕事のギャラが高くなったら、掛け持ちをしなくなるのかは人によると思いますが、でもなるべくなら、余裕をもって集中して取り組んだ方が、よりいいものを作れるんじゃないかと思わずにはいられません。

 

そういえば最近、俳優時代によくあった寝不足で足が超重いなんてことほとんどなくなりました。寂しいと言えば寂しいですね。Mなのかな?M&Oだけに・・・。

あ、でも役者はMじゃなきゃできないとは結構言われているんです。またこれに関しては詳しく書かせて頂きます。

                                M&O

U-NEXT