THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。フリーランス。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

歌下手な僕がミュージカルに出てしまった話 俳優やってて1番苦労したかもしれない話

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突然のミュージカル出演のオファー

こんにちは、M&Oです。

今回はミュージカルについて書いていきたいと思います。

映画や舞台と違って少し敷居高めなイメージがある人も多いかもしれないミュージカル。

 

気軽に観に行ける度で並べると

映画<舞台<ミュージカル

といった感じでしょうか。

そしてミュージカルは苦手という人が多いのも現実です。

そのかわり好きな人は本当に好きというのがミュージカルの特徴でもあると思います。

鑑賞料金も映画や舞台に比べて高いですし。舞台は同じぐらいの料金の場合もありますが、小さい劇場でもたくさん上演している舞台と違って、ミュージカルは小さい劇場で上演される事はかなり少ないので、どうしても鑑賞料金も割高になるでしょう。

 

そして、

ミュージカルと言えば歌です。

そして

ダンスも必要とされます。

なので、はっきり言って俳優の仕事の中でかなりスキルを必要とされるジャンルなのです。

劇団四季とか宝塚とか、帝劇で上演しているミュージカルは、それはそれは高いスキルを持った俳優たちが出演しています。

いわゆる猛者です。

もちろんそういったレベルの高いミュージカルに出れなくても、いろんなミュージカルが上演されていますので、そのレベルはまさにピンからキリまであります。

 

M&Oは元々映画が大好きで俳優になった人間です。映画を観てる量は多いと自負しておりますが、舞台やミュージカルとなると観ている数もそうでもなく。お仕事頂けるようになってからは招待という名の無料で観させて頂ける機会が増えて、舞台はだいぶ観るようになりましたがミュージカルはなかなか縁もなかったりお断りしたりで全然観てませんでした。

M&Oは正直ミュージカルに出たい願望がなかったのです。

観にいってもないから憧れを持つ事もありませんでしたし。

 

そんなM&Oに、何がどうしてかわかりませんが、

ミュージカルのオファーが来たのです。

マネージャーから電話もらった時も『え??』という感じでした。

しかも、

規模も大きくて公演回数もかなり多いミュージカルです。

もちろん嬉しい事ではありますが、M&Oには自覚がありまして…

歌下手だし、ダンスはセンスがない!

歌もダンスも見てもないのによくオファーくれたなぁと思いつつ、マネージャーに『歌とダンスがあるならば、今回はお断りしてください』告げました。

同じ時期に映画のオファーも頂いていたので、そっちに出ようかなという感じだった事もありまして。

 

するとマネージャーから再び連絡が入り、『歌とダンスはなくて、芝居パートをお任せしたいとの事で、安定感との事でが必要なのでオファーくれたみたいです』

 

ほう。。。

 

まんまと乗せられホクホクしてしまったM&Oは、そういう事ならと映画のオファーを断り、ミュージカルのオファーを受ける事にしたのです。

とってもありがたいと事ですが、オファーが重なるとホントに悩みます。売れてる人って1年中オファーが重なるんでしょうけど、M&Oには多々ある事でないので。

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歌えないと言っていたじゃないか!事件

稽古も始まり、初めてのミュージカル作品の稽古をしながら、

『なるほどなぁ。ミュージカルってこうやって進んでいくのかぁ。』

と新鮮な気持ちでした。それまで映像とストレートプレイの舞台しかやってきてなかったので。

色々大変な思いもしながら進んでいき、かなり当初の予定と変更点なども出てきたり。

どんな事でも、ものづくりというものは変更点付きまとうもの。いかに対応出来るかも俳優は評価されるわけですが、

 

事件勃発です。

cautionです。

 

M&Oが歌って踊るシーンが出現したのです。

信じられない事にソロパートもあります。

歌もダンスも出来ないと言ってるのに!あるならご迷惑かけるのでお断りしますと言ってたのに!

 

しかし、

こうなった以上もうやるしかないのがこの仕事。

むしろわかっていれば、稽古始まる前にボイトレとかダンスレッスンとか行っていたのに…。普段からやってない自分が悪いと言えば悪いのですが、ミュージカル出るなんて思ってなかったし。

 

歌とダンスはそんなにすぐ上手くならない

もうほとんどノイローゼ状態になりました(笑)自分が歌下手なのはカラオケなどでわかっていたのですが、思ってた以上に音痴な事に愕然としました。

 

ていうか、カラオケでしか歌ってない人間がいきなりやっても無理っす!僕が音痴なせいでしょうけど。

 

全然音程が取れない。

かなりの頻度で音程を外してしまいます。

そりゃそうです。元々パンクロックが好きだったんですから。セックス・ピストルズのボーカル、ジョニー・ロットンはこう言っていました。

『誰が音程に合わせて歌うって決めた?』

この言葉に激しく共感していたのがM&Oなのです。気にしてたら楽しめないじゃないか!音を楽しむと書いて音楽じゃないのか!

 

しかし、もちろんそんな意見は通りません。通りませんというか言ってもないですが(笑)

 

ミュージカル作品には歌唱指導という音楽のプロの人が付いてくれるのですが、だいぶ練習に付き合ってもらいました。

 

しかもダンスもあるからこの期間は

マジで大変でした。

力の抜き具合もわからないから息が上がってしまって歌えなくなるし。

 

本番が始まっても不安なままで、地方公演のホテルの部屋でも1人で歌の練習してましたし。隣の部屋の役者に『昨日めっちゃ練習してたでしょ?』と言われるほどに(笑)

アンサンブル含めてキャストのほとんどが僕のソロパート歌えるぐらい至るところで練習してました(笑)もうカンパニーの中で音痴なのが有名になってましたから(笑)

 

練習の甲斐あってか、本番をなんとか乗り切り、終わりを迎えました。一度思いっきり音程外しましたが…。

 

終えてみて、

充実感を覚えて、これからはミュージカルも頑張っていこう!

とは正直全然なりませんでした!

むしろもうお腹いっぱいでした(笑)

今は役者業は休んでいる身ですが、続けていてもミュージカルはやってないと思います。

餅は餅屋です。

そしてやはり芸事は好きじゃないとダメだと思いますし、モチベーションがとても大切ですから。

でもとってもいい経験でした。感謝です。

 

ただ、

思い出したら具合悪くなってきました(笑)

                                         M&O