THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。フリーランス。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

安藤政信デビュー作『キッズリターン』オーディション秘話 『キッズリターン』後に苦悩した日々

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俳優の間で語り継がれている安藤政信のオーディション

おはようございます、M&Oです。

今回は最近立て続けに出演作を紹介している安藤政信さんのデビュー作『キッズリターン』のオーディション秘話について書いていきます。

 

役者をやっていて映画好きならば、このオーディション話しは誰でも聞いたことがあるというぐらい有名で、しかし有名な話によくある、諸説あるという状態でした。

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映画『キッズリターン』の紹介記事はこちら。

www.myprivatecomedy.net

 

新人として『キッズリターン』で華々しくデビューした安藤政信さんですが、高校を留年して在学中にスカウトされて俳優をスタートしてから時間も経たないまま『キッズリターン』のオーディションに参加。見事に北野武映画に抜擢されました。

 

そして、M&Oが耳にしてきたこの安藤政信さんの『キッズリターン』オーディション話しは、

安藤政信さんにやる気が全然なかった

というもの。

周りがやる気に満ちて熱意に満ちている中、自信なさげにうつむいて口数も全然なかった

という事で、この『キッズリターン』のシンジには「自分の名前もロクに言えないような奴がいい」という北野武監督の意向により、安藤政信さんが大抜擢されたというものでした。

周りのスタッフは猛反対したらしいですが、北野武監督が安藤政信さんがいいと押し通し決まった。

というオーディション話しが僕が聞いてきた話しでした。

 

ちなみに『キッズリターン』でマサルを演じた金子賢さんは

大遅刻をしてきた

そうです。

 

映画の中の役柄的にちゃんとした人間じゃない方がいいという事だったのかなと思います。

 

そんな話を人から聞いたり映画関連の雑誌で読んだりで、少し尾びれがついたりで俳優たちの中では語り継がれているこの『キッズリターン』オーディション話しですが、なんと先日、バラエティやトーク番組にはまったく出ない安藤政信さんが『ボクらの時代』に出演し、その時の話しをしてくれたのです!

 

『ボクらの時代』で明かされた『キッズリターン』オーディション

山田孝之さんと斎藤工さんと『ボクらの時代』に出演した安藤政信さん。その時のお話しはこちら。

www.myprivatecomedy.net

そしてこの時のトークの中で、斎藤工さん、山田孝之さんから映画『キッズリターン』のオーディションに関する質問があったのです。

やっぱり有名なんだ、このオーディション話し

なぜだか嬉しくなりました(笑)

斎藤工さんはM&Oが今まで聞いてきたような内容で聞いていたらしく、真似してわざとやる気ない感じを出していろんなオーディションを受けていたと明かしていました。

わかるな〜(笑)

 

そして安藤政信さんが口を開きます。

最終オーディションに進んで、まだその時も結構な人数の候補者が残っていたらしく、大勢の中で椅子に座って待っていたら、前から名前を呼ばれていってる中で、安藤政信さんのみがとばされたそうです。

役者を始めて間もない時で、自信もなく自分が受かるわけないと思っていた安藤政信さんは、

ホントは俺もう落ちてるのに間違えて来ちゃったんじゃないか。

手違いで呼ばれてしまったんじゃないか。

と思い、不安とともに恥ずかしくなったらしいです。安藤政信さんらしいエピソードですね。決してポジティブじゃない(笑)M&Oなら特別扱いされていると前向きに捉えていたでしょう(笑)

 

そんな思いでいた中で最後の方に、北野武監督から「安藤くんちょっとやってみて」と言われ、演じてみたところなぜか選ばれたという事でした。とにかくセリフもつっかえつっかえで全然うまく出来なかったとの事でした。北野武監督は見る部分が違うんですね〜、流石です。

 

『キッズリターン』出演後に苦労した安藤政信

そして『キッズリターン』に出演した安藤政信さんですが、日本アカデミー新人賞も受賞し、オファーも来る俳優になるわけですが、ご本人曰く、その後が苦労したとの事でした。

北野武監督は演出が特殊で、

セリフを覚えてこないでくれだったり、撮影の寸前にセリフを与えたり変更したりなど、いわゆる『生感』を大切にする監督なのです。だからこそ演技力より人間性が役に合ってるかを見るのだと思いますが、この作品がデビュー作の安藤政信さんはこのやり方しか経験しないで日本アカデミー新人賞を受賞してしまうわけです。もちろん輝くものもしっかりあったからでしょう。

ご本人曰く、『デキる俳優』というイメージを持たれたままつぎの作品の撮影現場に行ったら、

『全然できねーじゃねーか!』

という事態になったそうです。

そこから『演じる』という事に対してしっかり向き合うようになったみたいです。

これからも安藤政信さんは多数の作品で稀有な存在感を出し続けてくれる事と思います。

 

しかし、いろんな役者もスタッフさんも、安藤政信さんの事みんなカッコいいって言うんですよね。

どれだけカッコいいんだろう…。

お会いしたい!!!

                                  M&O