THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。フリーランス。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

ペーパードライバー俳優の恐怖の高級車での撮影体験談。俳優だってペーパードライバーは存在する。

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 follow us in feedly

ペーパードライバー俳優の過酷な運転撮影

こんばんは、M&Oです。

突然ですが、俳優にだってペーパードライバーは存在します。というか俳優の仕事している人間は基本的に都内に住んでいる人が多いので、ペーパードライバーの割合多いんじゃないかと思います。

もちろん誰もが顔を知っているような俳優ともなれば、マイカーを持っているし自分の車で撮影現場に行く人も多いです。しかしM&Oのように俳優で食べれてはいたけどそんなに裕福ではなかったレベルの俳優は車を持つなんてことはなかなかできません。ちなみにM&Oは車を持つ必要性をあんまり感じてもいないのですが・・・。このご時世、都内に住んでるならシェアカーの方が断然いいでしょうって考えです。駐車場代バカ高いですし。

先日仲の良い俳優友達が車を買いましたが、早速『久しぶり過ぎて運転恐いから一緒に乗ってくれない?』という連絡が来ました(笑)そんな感じで俳優は車持ちじゃない人が結構多いのです。

 

ところが、運転を必要とする撮影が俳優にはあります。M&Oはドラマで車を運転しているシーンはスタッフさんがユッサユッサと停車している車を揺らしてくれていて、運転している体で撮影をしましたが、車のCM的なものになるとそういうわけにはいきません。。。

 

実際に運転している俳優が無免許だととってもまずいことになるので、そういう仕事のオファーがある時は、必ず運転免許を持っているかの質問をされます。昔『免許がない!』という映画で舘ひろしさんが映画スターなのに運転免許を持っていない役で、教習所に通うという最高に面白い映画がありましたが、映画の中の舘ひろしさんは運転のシーンでは前を走る車に引っ張ってもらってました。これはスターだからあり得る話で、そうじゃなければ免許のない役者は起用しないでしょう。

そして撮影の内容によってはオファーの段階でしっかりペーパードライバーじゃないかと質問されます。ここで問題なのは、ペーパードライバーの線引きです。個人差があって当然っちゃ当然のことです。一週間に何回乗る、一ヶ月に何回乗る、半年に数回乗る、最近は運転してないけど昔めちゃくちゃ乗ってた、俳優自身のさじ加減でいくらでも返事は出来てしまいます。

M&Oも実家に住んでいた若かりし頃はかなり運転はしていました。無事故でしたし、それなりに普通に乗れると自負していますが、ただやはり何年も乗っていないとなると不安になるもので、そういうオファーの時は『昔はかなり運転していたけど、ここ何年かで数回しか運転していない』と正直に答えていました。

 

ある時、そんなM&Oに車関連の撮影のオファーがあり、マネージャーは運転免許問題ないですよね~?ぐらいの感じだったので、まぁ免許はちゃんと更新しているし『問題なないですよ~』と返事をしたわけです。過ちはすでにこの時に始まっていたのです・・・(笑)だって最近運転してるかとか聞かれないから、運転を実際するシーンはほぼないであろうとこっちは思うわけです。

そしてその仕事が決まり撮影当日を迎えました。。。

f:id:myprivatecomedy:20180909213507j:plain

 

俳優という仕事は『やれと言われればやるしかない』仕事

撮影当日、たしか早朝の西新宿が集合場所でした。スタッフさんと合流し共演者さんともご挨拶し、プロのレーサーさんも紹介され、M&Oは完全に『なるほど。運転はほぼこのプロのレーサーさんがやってくれるんだ。顔が映る時とかだけ僕が乗る感じだな。良かった。』と思ったのです。いや普通そう思いますよね?わざわざレーサーの人が来ているんだから。

そしてピカピカの外車を見せられ、『撮影で使う車です』と説明されました。一応伏せておきますが、誰もが知っている外車の車です。

そして監督は当たり前感を出しながらM&Oにこう言いました。

『午前中は車載カメラを積んだ状態で、一人で都庁周りを運転してもらいますのでよろしくお願いします。カメラマンも映り込んでしまうのでシーバー(トランシーバー)で支持を出させてもらいます』

 

今なんと???????

 

What's????????(余談ですがM&Oは一応英語喋れます)

久しぶりの運転だというのに、花の都大東京の新宿を一人で運転しろと?しかも乗り慣れていない初めて乗る車で。しかも当たり前に言うじゃないですか。

極楽とんぼ加藤浩次さんだったら間違いなく『当たり前じゃねーからな!』と言っていたでしょう。そして『どうしていいかわからねーんだろ!!』と僕が言われていたでしょう。

しかし、M&O的には・・・やるしかないのです。他に選択肢はありません。

 

いざ車に乗り込むM&O。しかしここでまた衝撃の出来事が・・・

『なんだ?なんだこれは??』

運転席に座ってみたら、もう車の中がハイテク過ぎて何が何だかわからないのです。鍵も差さないしサイドブレーキもないし。後から知りましたがこれぐらいは今や当たり前みたいですね(笑)M&Oの運転ブランクの長さが伺えます。そしてさらに衝撃の言葉が浴びせられます。

『この車一千万円はくだらないんで』

 

『バカか?バカなのか??』と思わずにはいられませんでした。再び加藤浩次さんに『どうしていいかわかんねーんだろ!!』と言われれておかしくない状況です。

 

そんなM&Oの心配をよそに、一通りの説明を受け撮影開始となる現場。正直M&Oはこの時久しぶりに足が震えました(笑)アクセルを踏み滑り出す車。悔しいかな、高級車だけあってなめらかです。

積んであるシーバーから右折してくださいとか左折してくださいとか、ベースに戻ってきてくださいとかの指示が飛んできます。心の中では汗が止まらないですが、僕の顔も撮影してるので顔はしっかり作らなければなりません。OKが早く出ればそれだけ早くこの状況から解放されるわけですから。

それにしても人が多い。。。通勤時間の都庁前なんだから当たり前です。安全運転最優先で言われているのでスピード出すわけではないのでまだいいのですが、しかし気疲れが半端じゃない。そんな時M&Oはふと思ってしまったのです。

『そういえば保険はどうなっているんだろうか?』と。

さすがにそこは大丈夫だったと思いますが、そういえば最後までそれについて聞かなかったです。なぜならそれについて考えるのをやめたからです。

 

なんとか無事に都庁周りの運転撮影を終えたM&Oですが、車を降りた時にはぐったりと疲れていました。まるで大御所俳優とご一緒のシーンでNGを出せない無言のプレッシャーの中芝居をしたような・・・。

午後に場所を変えて違うシーンの撮影でしたが、ここで驚くべきことにスタッフさんがM&Oに対し、『次のロケ場所まで運転していきます?』と聞いてきたのです。『結構です!』!と即答してそそくさと移動者に乗り込むM&O。いや冗談じゃないですもん(笑)

 

次のロケ場所まではプロのレーサーさんが運転していったようです。

この撮影は別日に泊まりで撮影もあって、結局かなり運転することになりました。結果的に事故を起こすことなく、無事に是撮影を終えることが出来まして胸を撫でおろしたM&Oでした。

しかし、プロのレーサーさんは移動の時に運転するばかりで、撮影自体は僕が運転してばかりだったので、最後まで『?????』でした。でも地方からの帰りはせっかくなのでプロのレーサーさんの運転する高級車に乗せてもらって帰ってきました。この時純粋に『プロは半端ない』と実感しましたね。すごいです。だってめちゃくちゃ車酔いしましたから(笑)

 

経験の素晴らしさ

経験とはすばらしいもので、M&Oはこの後もしばらくして運転が必要な撮影をしたのですが、前回の経験があったからか、おちゃのこさいさいでこなせました。やはり人間は経験が余裕を与えてくれるのですね。高級車じゃなったし!

 

僕は今のところマイカーは買わないでいいかなぁって思います。シェアカーとタクシーがあれば、充分だと思います。車好きの人はマイカー欲しいでしょうけど、僕は特にそうではないので。車全然詳しくないし・・・。あ!でも自動運転が当たり前になったらほしいかもしれません!!!!

                                M&O