THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

暑さは俳優にとっても大問題 俳優が汗をかくのは基本NGというか良くないこと

汗をかくのが好ましくない俳優という職業

暑い日が続きますね、M&Oです。

今回はこの『暑さ』というものと俳優との関係性について実体験を交えながら書きたいと思います。

この『暑さ』というもの、実は俳優にとって関係がかなりありまして、天敵と言ってもいいものとなります。

皆さんは撮影や舞台のイメージって涼しい所で行われているイメージでしょうか?

たしかにスタジオなどは涼しい場合も多々あります。

しかし場所やシーンによっては空調の音が入るのが問題になってしまうことがあります。そういった場合は「よーいスタート!」の寸前で空調を切るわけですが、段々と気温は上昇します。そしてカットがかかった後に何らかの問題でもう1テイク撮る場合が多々あるわけですが、その問題が即座に解消できる問題な場合はもう一度空調をつけずにすぐにそのまま撮影となります。役者がセリフを噛んでしまったり芝居の微調整などがそういった場合です。

そしてたまに照明の直しなどで結構な時間がかかっているのに空調を入れない時があります。たぶん忘れているだけだと思われますが(笑)そうなると密閉されたスタジオ内は段々と灼熱になります。役者だけでなくもちろんスタッフさんも地獄へ突入です。

 

そしてもう一つは言わずもがな、真夏の外でのロケです。これは説明あまりいらないかもしれませんが、日焼けもケアしなくてはならないしとにかく単純に暑いしでまずいことになります。

撮影では季節関係ないシーンを撮ることも多々あります。真夏に冬のシーンを撮ることもありますし、真冬に夏のシーンを撮ることもあります。これはスタジオでの撮影ならさほど苦ではありませんが、外だとこれまた地獄です。真夏にセーター着たり真冬に半袖で外にいたりしなくてはならないからです。

じゃあ舞台やミュージカルは劇場内にずっといるから幸せね!って思うかもしれません。しかしステージ上というのは皆さんが思っているよりかなり暑いのです。すべては照明の影響です。照明による暑さって意外とすさまじいのです。インナーに着ているTシャツがビチョビチョになります。舞台やミュージカルでは基本的に汗の量は俳優はみんな半端じゃないです。もちろん内容にもよりますが。

これは稀なケースですが、僕は一度真夏に公演をやっている舞台で劇場の空調が完全に壊れたことがあって、ホントにまずいことになったことがありました。客席も暑いわけで内心「公演中止にしなさいよ」と思っていたのですが、客席には大型の扇風機を何台も置いて水を配るなどして公演しました。お客さんはお金払って暑い思いしているわけなので、本当に申し訳なかったです。しかし扇風機もないステージ上は本当にえらいことになっていまして。プラスで照明の熱さも加わるのでとにかく体感温度は半端ないというか。共演者の子でレザーの大型の手袋を衣装で着けてる子がいたのですが、楽屋で手袋取ったらジャー!って汗が滝のように流れ出た時は普通に引きました(笑)ちなみに楽屋ももちろん空調が効いていない状態でした。。。

これは稀な事件ですが、暑さに関しては熱中症などに気を付けて水分しっかり摂っておけばあとは我慢しなさいよと思われる人もいるかもしれません。

もちろん我慢はいくらでもしますし、文句なんて絶対言いません。ただですね、一つどうにもならないことがあるんです・・・。

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※写真はダウンタウンのごっつええ感じのテンパると汗が止まらない大入道君です(笑)僕好きなんです(笑)

 

俳優は汗をかくと迷惑がかかる!

みなさんドラマや映画を観ていて、汗をかくべきシーン以外で俳優が汗をかいているのを見たことがありますでしょうか?着ている服に汗ジミが出来ているのを見たことがありますでしょうか?

きっとないと思います。女優さんなんか特にないと思います。

理由は衣装さんとメイクさんがめちゃくちゃ頑張ってくれているからです。俳優だって人間です。もちろん汗をかきますし汗を意図的にとめることなどできません。

なので汗をかいたら対処をしているのです。

衣装で言えば、待機中は胸と背中にタオルを入れてくれます。衣装に汗ジミができないためです。「お願いしまーす!」と呼ばれたらそのタオルを取って撮影開始です。そしてまた待機になったらタオルを入れてくれます。

当たり前ですが顔に汗をかくとメイクにも影響が出ます。その度にメイクさんが直してくれます。メイクさんっていい人が多いので嫌な顔一つせずに直してくれるわけですが、僕は若かりし駆け出しの頃に撮影の時に顔に汗をかいて怒られた経験がありまして・・・今思うと理不尽極まりないのですが、それがトラウマになってなぜか顔に汗をかかなくなりました。これは共演していた人たちみんな驚くのですが、身体は汗かいてるのに顔はかかないんです。他に思い当たらないので確実にこの時の出来事が原因だと思われます(笑)結果的には周りからは羨ましがれてましたが。

撮影なら周りに迷惑がかかるということだけにとどまるのですが、舞台ではそうはいきません。舞台やミュージカルもかなりの汗をかくのは書きましたが、楽屋で自分でメイク直したりメイクさんが舞台袖で直したりしてくれるわけですが、出ずっぱりの役だとそうはいきません。要は全然舞台からはけれない出番の多い役の時です。もちろんメイクさんが舞台に出てきて直すわけにもいかないので、ただただメイクが崩れていくだけです。そして衣装も至る所に汗ジミができ・・・全然仕方ないことだし演じている方としては無我夢中なわけでなかなか気にしていられませんが、お客さんの中では汗ジミとかが一瞬でも気になるかもしれません。そうするとせっかく入り込んでいた世界から一瞬出てしまいますよね。「すごい汗だな・・・」という感想はほとんどの場合物語と関係ありませんから(笑)

女優さんの中では汗を極力出さないために水分もあまり摂らない人もいます。プロだなぁと思います。万が一倒れたりしたら迷惑かけちゃいますけどね。

 

そんなわけで、暑さと俳優というのは切っても切れない関係なのです。