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舞台などの真っ暗な状態(暗転)は俳優でも見えない人(鳥目)がいて苦労する

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舞台などの真っ暗な状態(暗転)は俳優でも見えない人(鳥目)がいて苦労する

 

舞台やミュージカルを一回でも観に行ったことのある方はわかると思いますが、舞台やミュージカルではシーンの変わり目、場面が変わる時にステージ上が真っ暗になります。

その暗い状態の間にセットが変えられたり、次のシーンの冒頭に登場する人が暗闇の中にスタンバイしたりするわけです。

 

この真っ暗な状態を暗転(あんてん)と言います。暗いうちに転換(セットチェンジ)しますという意味ですね。ちなみにこの逆は明転(めいてん)と言います。

 

本題ですが、このステージ上が真っ暗な状態になる暗転ですが、

なんと見えない俳優がいます。

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真っ暗なんだから見えなくて当たり前だろと思われそうですが、劇場によって本当に差が激しいのですが、完全なる漆黒の闇は作ることが出来ないので、人間の目は完全な闇じゃなければ目が慣れて少しは見えるものなのです。

 

じゃないと暗闇の中でセットチェンジできないし、暗闇中に舞台上でスタンバイできません。再び舞台用語ですが、この暗転中にスタンバイして明かりがつくとステージ上にいる状態を『板つき』と言います。

 

明かりがついてから袖(ステージの横)から出てくるのではなく、すでに板についている状態ですね。

 

この暗転中に早く目が慣れて見えるようにするにはいろんな方法があり、出番じゃなければ前のシーンからギュッと目をつぶっておきます。なるべく前もって目を闇に慣れさせるためですね。

そして上級者になると片目を開けておいて片目をつぶったりします。これも効果があるらしいです。

もしくは袖(ステージ横)の黒幕に顔を押し当てて自ら暗闇を作ったりやり方は本当に人それぞれですが、中には何もしなくてもすんなり目が慣れてすんなり暗闇に順応してしまう俳優もいます。

簡単に順応してすぐに見えるようになる俳優がいるという事は、もちろんその逆の俳優もいます。

つまり何をどうやっても見えない俳優が!!!

そう、何を隠そう・・・

私です。。。

現役時代いかに苦労したかを綴らせて頂きます。

暗転(暗闇の状態)は本当につらかったし嫌いだった

暗転が見えない俳優って少数派ですがいるのです。

キャストの人数が多い舞台だと一人はいるんじゃないでしょうか?僕的にはそういう印象です。

そして僕自身がホントに全く見えない俳優で。この暗闇に目が慣れない俳優の事を『鳥目』と言います。

これが思っている以上に神経もかなり使うし気疲れするんです。

 

もう初舞台の時に気付きましたね(笑)「あっ!俺見えない!」って思いました(笑)

でもこれ実は当たり前ですけど全然笑い事じゃなくて、若い頃は大きい役をやれないからこの暗転の苦労って主にセットチェンジなのです。

 

若手俳優って舞台では主に裏方のセットチェンジなどをチョイ役で出演しながら行うわけですが、例えば場面が変わった時にテーブルを出したり椅子を出したりパネルを出したり。

 

しかも暗転って長いとダメだからいかに迅速にやるかが求められるのです。

そしてもちろんセットする場所もバミリ(置く場所の目印)があって普通にシビアなのです。蓄光(ちっこう)という光るテープがあるんですが、これは見えない時もあって。

怒られるの嫌だからとにかく必死でやってました(笑)転換の練習してましたもん、たいした転換じゃないのに。これはホントにずーっと嫌でした。見えれば問題ないけど見えないから大変で。

 

しかも若い頃って「自分見えないのでできません」なんて言えないですから。

後期になってメインの役やるようになっても必要があればもちろんやってました。

演出でわざと薄暗いぐらいで転換する時があるんですが、舞台用語では『ブル転』というんですが、このブル転僕超好きでした!!(笑)見えるんで。稽古で「ここは暗転じゃなくてブル転で~す」なんて言われたら心の中で「よかった~!!!」って喜んでました(笑)

 

そして月日は流れ僕は転換を全くしないなんていう舞台も増えてくるわけですが、もちろん暗転板付きしなきゃならないシーンもあるわけです。

 

一応補足すると暗闇の中でステージにスタンバイして明るくなるとすでに舞台上にいるという事です。僕含め2人以上でこの暗転板付きをする時は、僕は100%、一緒にそのシーンに出る人に手を繋いで連れてってもらってました。

 

そして僕が決まった場所についたら肩を叩いて「ここでオーケー」っていう合図をしてもらい、明かりがついたら何もなかったように演技を始めるといった感じです。

稽古中に事前に鳥目であることを言っているので周りの役者も快くみなさん連れて行ってくれていましたね。もちろんめっちゃ感謝しています。

 

たまに僕がわからなくなって暗い中動いちゃって相手役に近づきすぎて明るくなる直前に突き飛ばされたことありました(笑)おかげでライトがついた時には無事に所定の位置にいることができました(笑)

僕はないですけど鳥目で見えない俳優とか女優さんで舞台から客席に落ちた人もいますからね。照明に突っ込んじゃったり。本当に危ないんですよ。

そして一番の問題です。そう、

暗転板付きを一人でしなくてはいけない時です。

これは鳥目の僕にとっては

ヤバい。かなりヤバい。

という状態です。

でもお仕事ですから。やるしかありません。

歩数覚えたり、身体で覚えようとアップの時に何度もその位置に行く練習したり、正直余計な苦労が一気に増えます。

でもやるしかないのでいつもやっていました。とは言っても出来て当たり前のことなので(笑)

でも極力したくない苦労なので、ある程度の年齢になってからは台本もらってまずチェックするのが、自分の役に一人で暗転板付きがあるそうかどうかでした。これリアルです。それぐらい怖いし嫌でした(笑)で

も十何年やって事故は起こしてないので運がいいですね。いろんなことに感謝しなきゃです。

 

今回は舞台の暗転について書かせて頂きました。今度は舞台やミュージカルの笑えるトラブルなんかも書きたいと思います。

 

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