THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。フリーランス。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

俳優の楽屋ってどうなってるの? 俳優が楽屋どんな感じでどんな風に過ごしているかをご紹介

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楽屋には個室の場合と何人かで使うタイプがある

なかなか俳優・役者の楽屋ってどんな風になっているかって見えない部分ですよね。今回はそんな『俳優の楽屋事情』ついて実体験を含めながら書いていきます。

 

まず楽屋ですが、個室の場合と複数で使う場合があります。僕の役者時代の経験としては基本的にテレビドラマは個室の楽屋で、舞台やミュージカルになると複数人で使う楽屋の場合がほとんどでした。

もちろんかなりメジャーな人な場合は舞台やミュージカルでも個室の楽屋が用意されています。よくテレビで舞台のオフショットなどを特集でやる時に、名前入りの暖簾(のれん)が入り口に飾られているのを見たことある人もいると思うのですが、あれは個室の楽屋ですね。ちなみにああいう暖簾は自分で作ったり買うのではなく、ファンの人などがプレゼントする場合が多いです。

 

ます楽屋の入り口ですが、個室の場合はしっかり名前を張ってくれています。テレビドラマの時の湾岸スタジオとかはこんな感じです。(実際の僕の楽屋)

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もちろん貴重品を置いて現場に行くので、鍵もしっかりついています。中に入るとその日の撮影で着る衣装と割り本と呼ばれる、その日撮るシーンのカット割りが記入された本当の台本よりさらに当日用といった感じの台本が置かれています。

楽屋に入ったらそれをフムフムとまず読んだりしてメイクに呼ばれるまで待ちます。

 

とても贅沢な事にメイクの順番になるとスタッフさんが呼びに来てくれます。これは楽屋話じゃないけど、メイクルームに行くと普通にめっちゃ売れている人の隣の席ででメイクしてもらうなんてことが多々あります。初めてドラマに出演した若かりし時はびっくりしましたね(笑)テレビでいつも観てる人が当たり前に横にいるわけですから。当時の僕は「マジかよ!」って心の中で思ったんじゃないでしょうか(笑)あんまりそこまで覚えてないけど。でももちろんさすがにそこで和気あいあいと談笑するわけではないので。朝早いことが多いから眠そうな人も多いし、正直こっちは有名俳優ではありませんから話しかけていいものかも悩みますし。もちろんしっかり挨拶はしますけどね!そしてやはり売れている人たちって皆さんしっかり気持ち良く挨拶を返してくれます。こっちより低姿勢な人もいたりして恐縮してしまうこともありました。あ、過去に一人だけ挨拶も返してくれずメイクさんに態度も良くない若手俳優がいました。隣でメイクしてもらってたんですが、見ててイライラするレベルでした。誰とはさすがに言いませんが、S・Mさんとだけ言っておきます(笑)それからなかなか嫌いな俳優になりました。何か事情があったのかもしれませんけどね。

 

そして楽屋ですが、意外と和室が多かったりします。

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これはあくまでイメージですが、だいたいの和室の楽屋はこんな感じです。鏡がいくつもあったりしますが、これで一人用の楽屋として用意して頂いてることも多々あります。僕は個人的にはこの和室の楽屋の方が断然好きです。なぜかと言いますと・・・「ゴロンと横になれるから」です(笑)いやだって一応リラックスしてくつろぐための場所ですから。ちゃんと現場ではシャキッとしていましたよ(笑)個室楽屋のいいところは他の人に気兼ねなくダラッとできるところなんですが、やはり人間なので寂しかったりもします(笑)僕は基本的にというかほぼ全部一人で現場に行っていて、マネージャーが一緒に来ることのないスタイルだったのでホントにぽつんと一人ぼっちなわけです。寂しいっちゃ寂しいですよね(笑)まぁお仕事なので全然いいんですが。

 

そして舞台やミュージカルとなりますと、僕なんかは個室の楽屋は経験がないです。すべて複数で使う楽屋でした。イメージで言うとこんな感じです。

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こんな感じの楽屋に衣装がハンガーでバーと掛けられている感じです。舞台やミュージカルって劇中に着替えも多いのが基本なので。

僕は少ない時は4人の楽屋で多い時で10人ぐらいの楽屋って感じでした。着替えなどが伴うので基本的にというか相当楽屋が足りないとかがなければもちろん男女が同じ楽屋になることはありません。楽屋の作りは劇場によって本当に様々で、中には超~狭い楽屋もあったり舞台までかなり遠い楽屋もあったり(笑)「こんな遠かったら本番中楽屋帰れないわ」なんてこともありました。全然いいんですけどね、贅沢言っちゃいけません!

 

そして舞台俳優やミュージカル俳優になると、みんな自分の鏡の前に風呂敷というかハンカチの大きいものというか、とにかく布を自分の机のスペースの前に敷いてその上にメイク道具とか栄養ドリンクとか喉ケア用品を並べます。どうやらこれは伝統のようなもので、みんなやります。楽屋の鏡前を汚さないためや自分のスペースをわかりやすくするためなどの理由があるようですが、核心的なことは僕はいまいちわかりません。なぜなら僕はやっていなかったからです(笑)気付けばかなりの数の舞台やミュージカルに出演させて頂いてきましたが、映像ではじまった役者人生だったし、映画が好きで役者になったし、もちろん舞台も好きだったんですがいわゆる『舞台俳優です!』って感じでは僕全然なかったんですよね、自分の中では。なのでずっと舞台をやってきた俳優に対しては舞台の現場ではどこか気後れするところもあったし、ちょっと自分がよそ者的な感覚は最後までありました。今だから言いますけど大きい作品にも出させてもらってたのに、~寸とか~尺(舞台で使われる長さを計る単位、cmのようなもの)とか未だによく分かってないです。ごめんなさい(笑)稽古の時とか舞台監督さんがセットの説明で多用する舞台用語なのですが、めっちゃわかった顔してるだけでした僕。「劇場は入ったら何とかなるっしょ!」のノリで誰にも言わずに十何年舞台に立ってました。

 

そしてこの複数人の楽屋ですが、仲いい役者同士、気の合う役者同士なら本当に楽しい楽屋になるわけですが、苦手な役者、気の合わない役者がいると当たり前ですがかなりストレスです(笑)食べたもの飲んだものをすぐに捨てずに放置している人とかホント嫌いでした!やはり他人がいるわけですからマナーは必要です。でも楽しい思い出の方が断トツ多いですね。とにかくいっぱい笑う事が多かったなぁって思います。たま~に一人になりたくなることもあるけれど、にぎやかなのは楽しかったですね!それなりにキャリアを積んできた俳優なら「あ、今話しかけないほうがいいな」とかしっかり察してくれますし。

 

楽屋での過ごし方は本当に人それぞれ

一人楽屋の時は僕は台本読んでいたりスマホいじっていたり読書してたりしている感じです。うるさくして怒られたら嫌だから音楽も聴かないし、イヤホンつけるとノックの音とか聞こえなそうだから音楽は一人楽屋のときは逆に聴かないです。さすがに一人の楽屋で他の役者の人が何をやっているかは謎ですね(笑)知ってたら逆に怖いですもんね(笑)

複数人で使う場合の楽屋ですが、これはもう本当にみんな自由人です(笑)舞台やミュージカルの場合マチネとソワレ(昼公演と夜公演)がある日も多々あるわけですが、そんな時はメイクやウォーミングアップの時間なども含めるともう一日中一緒にいるわけです。さらに地方公演に行くとホテルに戻っても一緒に行動したりするのである意味同棲しているようなものです(笑)段々と気を遣わなくなるのも仕方ないことで。

なのでそんな舞台やミュージカルの時の楽屋はみんなほんとに自由。ほとんどはバカ話で盛り上がっている時間ですが、静かに音楽をイヤホンで聴いていたりもらったファンレターを読んでいたり、スマホのゲームに夢中になっていたり、もちろん寝てたり。ドッキリ仕掛けたりも結構ありましたね(笑)ほかにももちろん歯磨いてたり、磨きながら笑っちゃってむせたり、その日の公演終わったらすぐにビール飲む人もいたり。喉痛めちゃった人は喋らないように気を付けたり。シャワー浴びたり。お気づきかもしれませんが、要するに普通に生活している部屋の状態ですね(笑)でも役者は本番の時にいかに力を発揮するかですから、楽屋で疲れちゃ元も子もないのでリラックスして気疲れしないのが一番です。

僕は団体行動が苦手なので一人になりに行くことも多かったですけど、ホントに楽しいメンバーの時はずっと一緒にいたりするからケースバイケースですね。

複数人の楽屋の場合は、みなさんが思っているほど集中してシーンとしているなんてことはほとんどないのが現実かもしれません。もちろんそういう人もいらっしゃるとは思いますが。僕は息が詰まるので嫌ですね。

楽屋はしっかり準備しつつリラックスする場所だと僕は思って過ごしていました!