THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

日本映画史に残る日本映画 『64 ロクヨン』前編・後編 極上のキャストとストーリーに酔いしれる

すでに何回観たかわからない映画『64 ロクヨン

横山秀夫の原作を瀬々敬久監督で映画化。

わずか7日間で終わった昭和64年。その年に起きた少女誘拐事件は未解決のまま14年の歳月が流れ時効が近づいていた。しかし突如ロクヨンを真似した誘拐事件が再び起きる・・・。事件の結末・背景に多くの人が惹きこまれる作品。

 

この映画本当に好きです(´ω`*)この時代によくぞ作ってくれました!

薄っぺらい浅い中高生向けの客に媚びたようなマンガ原作の映画が作られ、宣伝もそういう作品ばかり行われるという日本映画が危惧されているこの時代に、このような重厚で緊張感あって、媚びるような部分もなく、しかし自己満ではなくちゃんとヒットする映画を作ってくれたことに感謝です(T_T)

 

久しぶりでしたよね、この10年ぐらいでこの感じの映画。

こういうテーマや内容の映画はもちろん多々あって良い作品もたくさんあるけど、ここまで大作でっていうのはなかなかないです。なんてったって前編・後編ですから(笑)僕は基本的には最初は「は?前編・後編?まとめてやってくれよ~」と思ってしまうタイプですが、ロクヨンに関しては全然オーケーです(*‘∀‘)もちろん観たからこそですが。本当は嫌ですからね、そこまで空かないにしても前編の後に後編が公開されるまで少し空いてしまうじゃないですか。それが正直最初嫌だなぁって思ったのですが、我慢するだけの価値のある作品です。もちろん今はDVDなどでまとめて一気に観れちゃいますし(*‘∀‘)今回もぶっ通しで観ちゃいました(^_^;)

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映画全体もとても良い作りです。わざと時代を感じさせるような古い作りもしていないし、登場人物の抱えているドラマをしっかり描いた作品で、心が揺り動かされます。監督の手腕も拍手を送るべきですが、やはり出演者の素晴らしさに目がどうしてもいってしまいます。豪華出演者がこれでもかと映画の中であまりにリアルに痛々しいほどに生きています。これはもちろん、間違いなく、お芝居が上手いからです。そして誰一人「どうです?俺の演技!」みたいなくだらないことをやっていないから、それはそれは気持ち良く毎回観させて頂いております(*^-^*)

 

映画好きが涙する夢の豪華キャストの共演

出演は佐藤浩市綾野剛榮倉奈々夏川結衣窪田正孝金井勇太筒井道隆鶴田真由赤井英和小澤征悦・坂口健太郎黒川芽以瑛太椎名桔平滝藤賢一奥田瑛二仲村トオル吉岡秀隆永瀬正敏三浦友和などなど。

 

どうですか?やばくないですか?(笑)やばいですよこれ( ゚Д゚)しかも芸達者ばかりだし。榮倉奈々さんもこのそうそうたるメンバーの中で頑張ってていい感じですし、窪田正孝くんも持ち前の一生懸命さでしっかり生きてます。しかし、正直坂口健太郎さんはかなりいい役もらっているのに印象かなり薄いです。むしろよく出れたなと正直思いました。綾野剛さんのバーターだと思いますが。ちょっとこの中に入ってしまうとどうしたって実力不足がバレてしまいます。今も僕はこの人上手いと思わないしカッコいいとも思わないですけどね。売れてるけど時代なのかなぁぐらいしか思ってないです。

 

永瀬正敏さんが僕の中では、この映画のMVPです。佐藤浩市さんを筆頭に全ての人が重要な役割を担っているし皆さん素晴らしいのですが、前編後編ともに永瀬正敏さんのポジションって本当に大切で責任重大なんです。そしてその責任重大の役を充分過ぎるほど見事に演じ切っています。役者を目指している人、役者をやっている人はこの映画の永瀬正敏さんを絶対観た方がいいです。カメレオン俳優とはこの人です。この映画の中で永瀬正敏さんが醸し出す悲壮感や根底に持っている優しさに感動した映画ファンも多いはず( ;∀;)

 

佐藤浩市さんですが、この映画の佐藤浩市さんが僕は一番好きかもしれません。中でも永瀬正敏さんと2人のシーンで佐藤浩市さんのどうしても涙をこらえきれない芝居を観て「うわ~すげ~。」と素直に思いました。永瀬正敏さんの車の中でのシーンもそうなんですが、やはりベテランの上手い人の泣くシーンは半端なく上手いです。やっぱり若い役者は勝てない部分なんですよね。僕が思うに自意識とか自己顕示欲がないんだと思うんですよね、ないというか捨て去っているというか。これは尊敬すべき部分だと思います。

 

もう皆さん素晴らしいのでどなたを特筆しようって感じなのですが(笑)

吉岡秀隆さんもやはり良かったですね~(*‘∀‘)この人もこの人しかできない芝居を毎回見せてくれますよね。吉岡秀隆さんのすごいところってセリフ回しが「上手く見せよう」って感じが全くしないところなんですよね。こんなの下手に聞こえるんじゃないかって全く思ってないし他に影響されてないんですよね。吉岡秀隆さんのセリフのいい方って独特な感じしませんか?僕はとても好きだし「生きてる人間」って感じがして上手いな~って感嘆してしまいます。

 

他のキャストの皆さんも異常なぐらいの説得力の芝居で映画をこれでもかと盛り上げてくれています。

日本の映画史に残る作品『64ロクヨン

是非ご覧ください。観た方も是非再び観ましょう(笑)