THE ENTERTAINMENT DIARIES

はじめましてM&Oです。フリーランス。元俳優が俳優の目線で綴るエンターテインメントの表と裏

芸人である板尾創路が体現する「板尾創路が役者として起用される理由」

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芸人としてだけだけでなく、人間として「天才」である板尾創路

板尾創路という芸人を知らない人はほとんどいないのではないでしょうか。もしも名前でピンと来なくても顔を見ればわかる人がほとんどなんじゃないかと思います。それぐらい有名になった板尾創路という天才。

ただ、もしかしたら俳優というイメージを持ってる人もいるのではないでしょうか。ドラマや映画でよく見かけるがバラエティでは見たことないという若い世代もいるかもしれません。僕の世代の人は「ダウンタウンのごっつええ感じ」の全盛期の世代なので130Rというコンビ名までわかる人が多いと思いますが、若い世代はコンビを組んでることまで知ってる人はかなりマイノリティなんじゃないかと思います。

それぐらい俳優としての活動を行っている板尾創路さんですが、今回はなぜ彼がこれほどまでに俳優として重宝されるのかに焦点を当てたいと思います。映画監督としてももちろん実績のある人ですが、今回は俳優・板尾創路について書きたいと思います。

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俳優が怖がって出来ないことを平気でやってしまう板尾創路

いきなり核心に入ってしまいますが、板尾創路さんのすごさはこの一言に尽きます。

何もしないで存在することが出来る。

まさにそうなんです。

ハリウッドで大成功をおさめている俳優マイケルケインは自身の著書で「過ぎたるは及ばざるが如し」と言っています。演技のすべてはここにあると。僕自身この意見には激しく同意します。しかし一見簡単そうに見えるこの演技論ですが、もちろんちょっとやそっとじゃ実践できません。これは役者人生で最後まで目指し続けるレベルのことなのです。

まず何もしないということは非常に怖いんです。怖いからこそ未熟な役者ほど演技中にいろいろ説明したがるのです。表情やジェスチャーや息遣いなどなど。

ではなぜ怖いのか?もちろんただ何もしないだけではシーンとして成立しないからです。成立するためには説得力や存在感が必要になってきます。自分自身が不安になる要素を全く排除できてる人が実践できる究極の演技のレベルなんです。

一流や認められてるベテラン俳優がアップのシーンで一見無表情に見える時でも人を感動させることができるのはこのレベルまで達しているからだと思います。もちろん数々の現場や鍛錬を積んだ人がたどり着けるレベルですが、他のパターンでこれを成立させることのできる人たちが稀にいます。

 

天然であることと、他者から見られているという感覚がマヒしている人たちです。

決して悪い意味ではなくめちゃくちゃ羨ましいことなんです。

板尾創路さんはその筆頭と言えるんじゃないでしょうか。僕的にはユースケ・サンタマリアさんもこれが出来てしまってる人だと思います。あの人も何もしないのに空気バンバン飛んできますから(笑)何かで聞いた話だと、ユースケ・サンタマリアさんはカットの繋がりがめんどくさいから何もしないことに辿り着いたらしいですが(笑)

板尾創路さんはマジで、変な言い方をするとすべてがズルいんです(笑)だってただ真顔で立ってるだけであんなに面白い人います?(笑)ダウンタウンという板尾創路さんを最大限に活かせる人と出会った運の良さがあって今があると思いますが、今となっては板尾さんを使いたい監督がたくさんいるのもすごいわかります。板尾創路さんと対極にいるような、余計な事をする俳優ってめちゃめちゃたくさんいるんですね。若い人なんてほぼそうです。要は「頑張っちゃう」んです。だから板尾創路さんみたいな俳優って貴重なんです。もちろん真似できないんです。僕が「板尾創路さんみたいな芝居して」って言われても出来ないです。真似したところで間が持たないです。

確固たるものがあるんですよね~、僕強さって板尾創路さんみたいな人が持ってると思うぐらい板尾創路さんすごいと思ってます。自分を防御する感じがまったくないというか、「俺は俺やで。なにか問題あるんか?」みたいな(笑)だからといって攻撃的じゃないんですよね、そこがまた凄くて。誰も傷つけない強さもあり、いい意味で流れに身を任せるというか。そういう人間性がお芝居に表れてるんじゃないでしょうか。

あとイケメンじゃなくてハンサムって感じがまたいいですよね(笑)すごい整ってるのに今どきじゃないというか(笑)ハンサムなんですよね、これは内村光良さんと通じるものがあります(笑)

板尾創路さん、本当にいい俳優だしあんな役者になりたいなぁって普通に思います。コントやってる時もドラマや映画やってる時も、ちゃんと同じなんですよね。これって実は僕すごい大切なことだと思っていて、例えば松ちゃんも浜ちゃんもそうなんです。コントと同じようにドラマや映画のお芝居を楽しんでるんです。ところが他の大多数のドラマや映画で起用される芸人さんは、コントで見せる顔と違う顔を見せようとするんです。真面目になるというか。いやそれ誰も求めてないよって思ってしまうんですよね。それを求められてるならキャスティング側がどうかしてますよ。

板尾創路さんは常にフラットでニュートラルなんです。生き方としても見習いたいですし憧れです。それをそのまま演技に活かすって・・・そりゃあ稀有な存在になりますよ。

コントの話になりますが、ごっつええ感じの板尾係長とか、他の誰がやっても板尾さんほど面白くなることないと思います(笑)

 

うん、天才です。喜怒哀楽を怒ったり泣いたり怒鳴ったり叫んだりせずに、何もせずに表現できる人。僕は現時点で他に思い浮かびません。

そして、なにもせずにあんなに面白い人、現時点で僕は他に思い浮かびません。

板尾創路さん、お会いしたいな~!!!

 

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