財布と鍵を失くした時に起きた出来事と対処法 鍵の開錠はプロしかできない
今まで生きてきて財布を落としたことも盗まれたこともありませんでした。若い頃は僕はウォレットチェーンを付けていたので落とす事もなく、そしていい年齢になってからはさすがにウォレットチェーンを付けていないけれどなんだかんだ落としたことも盗まれたこともありませんでした。
それが先日、ついに・・・
財布を失いました!!!
まったく初めての経験です。今までももちろん周りの知人が財布を紛失したっていう話は何度か聞いたことがありましたが、まさか自分が当事者になるとは思いもしませんでした。
失くした場所は都内某所のカフェベローチェ。思い当たるのはトイレです。席を立つときに一応バッグから出して財布をトイレに持って行ったんですね。そしてそのまま洗面台に置いて用を足し、そのまま出てきてしまったと思われます。
しかもそのまま僕は気付かずにお店を後にし、数時間後に気付いて慌ててカフェベローチェに戻りましたがトイレにはすでになく、店員さんに聞くも届いてないとのことで。店員さんは普通にいい人でしたが、もちろんできることは限られています。
「届いた場合はご連絡いたしますので」という事で僕の連絡先を教えて終了。悪いのは完全に僕でお店に非はまったくないので「お手数おかけしますが、宜しくお願い致します」と言ってお店を後にしました。
お店を出た直後は、なんだかとっても空虚でした。現金は一万円よりちょっと少ないぐらいでした。前日に友人と食事に行っていてお会計を割り勘にしたのですが、僕は基本クレジットカード派なので友人から現金をもらいカードで支払いをしたのですが、「こんなことになるなら友人に食事ご馳走しておけば良かった。結果同じだし・・・」なんてことを思いながらトボトボと歩き出しました。
財布に全てを入れていた僕。痛いのは現金よりもカード類と家の鍵
しかもですね、現金だけならまだ良かったのですが財布の中には、
運転免許証・保険証・クレジットカード2枚・銀行のキャッシュカード・自宅の鍵(小銭入れるところに入れてました)・TSUTAYAのカード・ポンタカード・スタバのカードその他諸々
もうすべてを入れていました。だって失くしたことなかったんですもの。失くすこと前提ならこんなすべてを入れておくなんて暴挙には出ませんが、いかんせん失くすなんてことは全く頭になかったので。
まずやらなくてはと思ったこと、そして淡い期待も持ちつつまずは
最寄りの交番に行きました!!
交番に入り絶望感を滲ませながら財布を失くしたことを告げる僕。僕にとってはとってもレアな事でも交番の警察官にとっては日常茶飯事に起きている事。事務的に話は進んでいきます。そして書類に必要事項を記入しもう一人の警察官がパソコンのキーボードをパチパチ叩きます。そして冷酷な言葉を僕に浴びせました。
「届いてないですね。」
もうちょっとオブラートに包んでくれても・・・包みようがないか。そもそも警察はサービス業じゃないもんな、事務的に事実を伝えるのが仕事だもんな。
遺失物届けの控えのような紙を渡され、見つかった場合は連絡するんでとのことで終了。再びトボトボ交番を後にし歩き始めました。
都内某所と書きましたが、かなりデカいターミナル駅なので人がたくさんいます。トボトボと歩きながら行きかう人々を見て、
「みんな幸せそうだなぁ」
なんて思いつつ。病んでますね(笑)
しかし落ち込んでばかりもいられません。お店にも交番にも届いてないという事は、それが意味することはただ一つ。。。
僕の財布は誰かの手に渡っている。そしてその人は届けるような人ではない!!
じっちゃんの名にかけてこれだけは確かでしょう。
そうなれば早急にしなければならないことは、
カード類を利用停止にすること!!!
まずはメインで使用しているクレジットカード。そのクレジットカード会社のサービスカウンターがたまたま近所あるのを知っていたので、電話するより行ってしまえと思いそのまま出向きました。カウンターで係の人に事の顛末を話すと、すぐに対応してくれて利用停止手続きをしてくれました。そして紛失してから使われた形跡がないかも調べてもらい無事を確認して終了。身分証明書があれば再発行手続きできますがどうします?と聞かれましたが、この時に痛感しましたが今の僕は
身分を証明できるものがまったくないのです!!!
参ったなぁと思いつつ、とりあえずクレジットカードを停止し利用されてないことに安堵しながら外へ出ます。
次はメインで使っていないクレジットカードです。というかもはや使ってないけど一応財布に入れてたクレジットカード。しかしもちろんこちらもしっかり停止しないと怖いです。クレジットカード会社に電話し事情をお話しすると、本人確認の応対の後にすぐに利用を停止してくれました。利用された形跡もなくとりあえずこちらのクレジットカードも安心し終了。
次は銀行のキャッシュカードの停止です。この銀行は実家にいた時というか高校生の時ぐらいから使っている銀行口座なのです。言ってみれば僕のメインバンクです。とは言っても僕の貯金額なんてたかが知れているので全然貢献できてないですが(笑)貢献できてないどころか僕は基本お金は残さない派なのでまったく貢献していないですね(笑)
銀行のカードも本人確認の後は意外とすんなり利用停止することができました。ただもちろん後日再発行しなければなりません。今現在僕はATMでお金を下ろすことが出来ない状態です。でも残高もそんなないのでまぁいいんだけれども。明日には再発行しに行かないと・・・。
一番大変だったのが自宅の鍵紛失。鍵屋さんに来てもらう。
「鍵も失くしたなぁ、でも何とかなるだろう~」という甘い考えでした。それというのも以前に友人が家の鍵を失くして鍵屋さんを呼んだ話を聞いていたので、そのやり方で問題なく大丈夫だろうと思っていました。しかし一つ問題が・・・。その友人は鍵だけを失くしていて財布は失くしていない。一方僕は財布と鍵を同時に失くしている・・・。つまりお金を持っていないのです。
僕が持っているのはPASMOとスマホだけなのです。というか定期買ってなかったら家にも帰ってこれなかったわけでそこは助かりました。
帰りの電車の中で鍵屋を調べて値段も調べて、だいたい一万円ちょっとか~なんて思いながら最寄り駅に到着。代金に関しては鍵を開けてもらえれば部屋にお金あるしそれで交渉しようと思いました。身分証も鍵を開けてもらえればパスポートと住所確認できるものもあるし何とかなるだろうと。
そしていざ鍵屋さんに電話、かくかくしかじかと事情を説明し30分から60分以内に到着しますとのこと。
ホームページには15分で駆け付けるって書いてあるのになぁなんて思いつつ、家の前で待つことに。無一文なのでどこかに入って待つことができないのです。時間つぶしにスマホをいじりながらふと気づきました。
ちょっと待て。スマホの充電切れたら俺終わりじゃない?
無一文で充電器も持ってないし歩いて行ける距離に友人もいない。
スマホが命綱じゃないかと気付いて、余計な事にスマホを使うのをすぐやめました。
しばし待つこと40分。鍵屋さんが到着。ご挨拶をしていざ玄関へ。ここで僕は異変に気付いたのです。
鍵屋さんの表情が変わるのをハッキリ見ました。
そして鍵屋さんは重い口を開き話し始めました。
「とてもピッキングに対して強い鍵です。ガードもしっかりついてるし破壊にも強い鍵が取り付けられています」
思い出した・・・。そういえば引っ越してきた時に不動産屋さんが玄関のカギを褒めていたのです。かなり防犯しっかりしてるのでみたいなことを言っていたのです。正直男の一人暮らしなので全然気にもしていなかったので「そうなんだ~」ぐらいの感じでした。
まさかここでそれが引っかかってくるとは・・・!!!
そして僕は鍵屋さんから衝撃の値段を聞かされたのです。
開けるだけで5万円はかかっちゃいますね・・・
高い!!超高い!!!エクスペンシブ!!!
思わず「マジですか?」と聞いてしまいました。もちろん「マジです」の返答。いや値段が予想外過ぎる。しかも僕に知識がないから妥当なのかもわからない。さすがにすぐにそれでお願いしますと言える金額じゃない。他者と比べたいと思い、「わざわざ来てもらって申し訳ありませんが、その金額ならば結構です」とお伝えし帰ってもらいました。
しかしもちろん僕は家に入れないまま、お腹もすいてくるし思ったより寒くなってくるし、感情はどんどん切なくなってきています。スマホで調べて他の鍵屋さんに電話して同じようにまた事情をお話すると、すぐ向かってくれるとのこと。今回はこの電話の時点でさっき来てくれた鍵屋さんが言っていた情報を伝えました。鍵の種類やガードがどうこうの話をすると、「なるほど、それだと5万ぐらいかかってもおかしくないですよ」と言われました。
なんてこった!相場なのか。。。
いや~厳しい。他に方法がないか考えようと思い電話している鍵屋さんにまた掛けますとお伝えし電話を切る。
参りました。こんなに高額とは思わなかったです。本気で裏から忍び込んで窓割ろうかと考えました。窓を修理するのに5万もかからなそうだし。でも特殊なガラスとかで高いとかだったら嫌だなとかいろいろ考えて、やはりもう仕方ないから5万で開けてもらおうと思いました。
またスマホで調べてもしかしたら安いところあるかもと思い、また違う鍵屋さんに電話しました。すぐに向かってくれるとのことでお願し、寒いしお腹すいたしスマホの充電も減ってきてるしで、
もういいや、5万かかっても・・・
そんな感情になっていました。
待つこと45分ぐらいで鍵屋さんが到着。玄関まで行き今までの経緯もお話すると、「なるほど、他の鍵屋は何円って言ってました?」との質問。「5万はかかると言ってました。」と答えると、「それぐらいいっちゃいますね、この鍵は。うちでも4万かかります」と鍵屋さん。一万円安くなってる!ありがたい。「わかりました、お願いしたいです」と告げると鍵屋さんから驚きの言葉が・・・
「僕実は新人なんです。なので30パーOFFになります」
へ??そんなことあるの?僕が知らないだけで鍵の業界では常識なの?全然ありがたいお話なので書類にサインをし作業開始。新人さんだから結構時間かかるだろうな、全然問題ないけど、なんて思っていたら、たぶん10分もかからずにガチャン!って音がして見事に解錠してしまいました。
どこが新人なんだ!!!???
と言葉には出さず心で強く思いました。
その後は身分証明の手続きや代金のお支払い、結果的に5万円より大幅に安く済んで、最初の鍵屋さんですぐに決めずに粘って良かったです。
どういうやりかたで鍵を開けたかは書いていいものかわからないのでやめておきます。
役者をやってた職業病かわかりませんが、鍵屋さんにいろいろ質問してしまい仲良くなってしまいました(笑)やっぱり手に職持ってる人はかっこいいです!!やはりかなり修行もされている努力家な人でした。合鍵を作る際に○○さんにお願いしたいと言ってその方の個人名刺を頂き、感謝を述べて終了となりました。
本当に感謝でした。
そして僕は昨日保険証と運転免許証を再発行してきました。
お財布落として現金も失ってるのに、その後の出費がまた痛すぎです。
自分が蒔いた種ですが、せめて現金盗ったとしても財布は返してほしいものです。落とさないのが一番ですが。
これから二度と落とさないように気をつけます。皆さんもくれぐれも気をつけてください!!!!!